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「青騎士」第20B号作品紹介 その③

「青騎士」第20A・B号は、6月20日に2冊同時発売!

20B号から、掲載作品紹介その③をお送りします。どうぞ!


小田島裕太『八月二十三日』 ※読み切り

毎回テイストの違う、個性的な読み切りを届けてくれる小田島裕太先生がまたまた登場。今回は夏休みを舞台にした少年たちの物語です。

土手で野球の練習をする兄弟。取り損ねたボールが、近くで寝ていたおじさんのラジオにクリーンヒットしてしまいました。

人がいるところで遊ぶのはやめようね

流れていた高校野球の中継はストップ。どうやら壊れてしまったみたいです。
お詫びに、酒屋で高い酒を万引きしてくるというお兄ちゃん。「そいつは面白い!」と快諾するおじさんですが、それはいかがなもんでしょうか。

万引きはいけませんよ

やってきた近所の酒屋。店のお姉ちゃんとは顔見知り。だったらなおさら万引きなんてよくありませんが、お兄ちゃんには考えがあるようで…。

夏の日に起きた、ちょっとおかしな物語をお楽しみください。



毛塚了一郎『音盤紀行』

イギリスの郊外を舞台にした物語「Faraway Folks」の後編です。
アイノが出会った青年マットは、幼い頃に母親が聴かせてくれた曲「湖畔の鳥たち」のルーツについて調べるため、アメリカから渡英して来ていました。
残念ながら収穫は得られず、やけ酒をあおった勢いで「最近の大衆音楽は…」なんて管を巻いてしまったせいで、アイノを怒らせてしまいました。

高台で景色を眺めていたアイノのもとに、謝りを入れに来たマット。
仲直りをしたところで、アイノが持っていたレコードの音溝がついた絵葉書をプレイヤーにかけてみることに。

こういう絵葉書、過去に本当に存在していたものなんです

絵葉書から流れてきた曲は、「湖畔の鳥たち」とメロディーは同じだけど、歌われている歌詞は全く別物。これってどういうこと?

手がかりなしどころか、さらにややこしくなってしまいました

翌日。改めて地元の人に話を聞いてみると、絵葉書の曲は「夜の霧」といって、ここでは誰もが知っている民謡なのだとか。さらに謎は深まります。

音楽が人と人を、過去と現在を繋いでゆく。二人の旅の物語の行方は本誌にて。

『音盤紀行』は、単行本1・2巻が好評発売中です!『音盤紀行』以前の同人作品を集めた『音街レコード』A・B面も合わせてお楽しみください。



こかむも『クロシオカレント』

水葱家のお父さんの体を乗っ取っていた魔神様が、魔界に帰ることに。
4年ぶりに水葱家にお父さんが戻ってくる!喜ばしいことなはずなのですが、なんだかみんな複雑な気持ちを抱えています。

もはや魔神様のことが気の毒になってくる

この4年間で、魔神様と良好な関係を築いてきた水葱家の娘たち。乗っ取りによって蚊帳の外になってしまったお父さんとの関係は微妙なまま、ずっと保留になってしまっていました。しかしこの機会に改めて、みんなが家族の問題に向き合わなければいけません。

その後、自分が去ってからの水葱家のことが気になる魔神様は、猫の身体に乗り移って様子をうかがいます。魔界に帰ってから、すでに半年が過ぎていました。

白い猫ちゃんが魔神様です

夕方、食卓に集まる水葱家の娘たち。あれ?お父さんの姿が見当たりませんが…。
魔神なきあとの水葱家、大丈夫なんでしょうか…?

『クロシオカレント』は、単行本1・2巻が好評発売中です!



今回の作品紹介はここまで。
志を共にする漫画誌。「青騎士」20B号をぜひお楽しみください!