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「青騎士」第21B号作品紹介 その⑥

「青騎士」第21A・B号は、8月20日に2冊同時発売!

21B号から、掲載作品紹介その⑥をお送りします。どうぞ!


涼森弐敷『風をまつテイゲル』 ※読み切り

主人公のテイゲルは、翼を持つ「翼人」ですが、空を飛ぶのは苦手。必死に翼を広げて飛び立とうとするも、落下して怪我をしてばかり。そんなテイゲルを、弟のアジルは心配そうに見守ります。

弟くんは翼人じゃないみたい

テイゲルたちが暮らすのは平原。空が飛べなくても、不自由なく生きていけるのですが、「翼があるのに飛べないんじゃ、翼人として生まれた意味も価値もない」と考えるテイゲルは、空を諦めることができません。

テイゲルが空を飛びたいもう一つの理由

病気の父と、薬を求めて山へ向い、未だ帰らないもう一人の兄。翼を持つのは、家族でテイゲルただ一人。テイゲルを取り巻く環境には、何やら複雑な事情があるようです。

空を飛ぶよりも、家族を守る長男としての責務を果たしてほしいと願う母と、翼人としても人間としても、一人前になれないことに苛立つテイゲル。二人の気持ちはすれ違ったまま、テイゲルは家を飛び出してしまいます。その時テイゲルのもとに姿を現したのは…。

種族が異なるがゆえに生まれる、悲しみや憎しみ。しかしそれを超えた愛情もまたあるはず。テイゲルの物語を、ぜひ見届けて下さい。



Bikkuri&Rem『デビルズキャンディ』

単眼の種族、サイクロプスたちの集落、タタラタスへと修学旅行にやってきたカズたち。
サイクロプスのヒトミにとっては久しぶりの里帰りになるのですが、あまり喜べない事情があるようです。

複雑な事情の分、文字量もずっしり

実家である「オオクモ鍛冶屋」の跡継ぎ問題に頭を悩ませるヒトミ。それを聞いたリケットとパンドラは、ヒトミと一緒におじいさんの元へと向かうことになりました。

棍棒職人のおじいさん

今日はタタラタスのお祭りの日。オオクモ鍛冶屋とそのライバルであるカドモス鍛冶屋が、それぞれの自慢の棍棒を打ち合うというイベントが恒例となっているそうなんですが、おじいさんがこんな様子では、棍棒を振り回すなんてとてもできそうにありません。

そこでおじいさんがヒトミにお願いしたのは、「カドモス家の息子との結婚」。鍛冶屋の跡継ぎ問題が、さらにヒトミの人生を大きく左右する大問題に膨れ上がってしまいました。
祭りが始まるまであと数時間。どうするヒトミ?


『デビルズキャンディ』は単行本1巻が好評発売中です!



長田結花『むすびめ』

21B号を締めくくってくれるのは、2色刷りのイラストコーナー『むすびめ』。
今回は「竹細工」がテーマです。

おにぎりを包む竹皮や、かご、すだれなど、さまざまな形に加工され、暮らしに役立てられてきた竹。豊かな自然から生まれた文化を大切にしながら生きていきたいですね。



今回の作品紹介はここまで。
大切な貴方と作る漫画誌「青騎士」21B号をぜひお楽しみください!