エーリッヒ・フロムの『聴くということ The Art of Listening』は、挫折を乗り越え読みたい本/読後感をきく会 アーカイブ動画・完成
みなさん、こんにちは。今朝は、ファシリテーター仲間のまーぼーこと、古瀬正也さんとオンラインで会を持ちました。
まーぼーがつくってくれたスライド・トークがかなり面白く、ファシリテーターを始め、コーチや教師や医療関係者、福祉やまちづくりに係わる「きく」を大切にする仕事をする全ての人に聞いてほしいお話しだったな、と感じます。
いっしょに開催してくれたファシリテーター仲間のまりが、板書をしてくれました。特別にその1枚目を共有すると、こんな感じの会でした。
フロイトやカール・ロジャーズといった心理学の大御所たちと、フロムはいったい何が違うのか、どのような点に注力して話を「聴く」ようにしているのか。そして聴いた話を語り手にどうフィードバック(フロムは応答といっている)するのか、といったあたりが、かなり面白く、参考になりました。
予定の時間を大幅にオーバーしたスライド・トークでありましたが、「割愛や省略しなくてよかったぞ」と心から思っています。とくに場づくりをするときの「宣言」の話などは、秀逸で「おお、フロムはそういう宣言をして場をつくるから、ここまで深い場ができるのか」といたく関心しました。僕自身のファシリテーション・スタイルや仕事の仕方と共通する点というか、姿勢として見習いたい点も多く、この読後感をきいて、もういちどこの本を読み進めたいと思った次第です。
アーカイブ動画を希望の方は以下のフォームにご記入下さい。まーぼーの真摯でわかりやすい話をうけて、フロムの世界をたっぷり味わえると思います。価格は3000円ですが、その価値のある動画です。
詩でしめくくる
前回、南方熊楠のマンダラの解読をお願いしたときも、まーぼーはトークの最後を詩でしめくくってくれました。今回、フロムの著書を読んだうえでの詩もまた素晴らしく、感じいるものがありました。フロムが聴く技法ではなくArt of Listenig と表現したのは、生きている人のことをきくのは、テクニック的にきくのではなく、まるで詩を読み解するアートのような関わりだと思ったからなんだろうか。そんなことを感じるお話しでした
今回は、売り上げの20%を、能登半島地震の現場で活動するNPO法人・レスキューストックヤードさんに寄付したいと思っています。この団体は現地で足湯を提供しながら被災者のつぶやきを「聴く」ということも大切にされていて、とても共感しました。ぜひ皆様も、応援がてら購入いただければと思います。
追記:4月、まーぼーといっしょに南方熊楠ゆかりの土地を訪ねる小さな旅を企画しています。気になる方はこちらの記事をごらんください。
https://note.com/aokimarky/n/nb52a7a1b0618
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?