2021の振り返り
2021年も、大変お世話になりました。
おかげさまでなんとか、今年も終わりを迎えることができています。様々なチャレンジをし、うまくいったことも、そうでなかったことも、ありました。沢山の皆さんに支えて頂き、励ましてもらった1年でもありました。備忘録がわりに書いておきます。
■1:オンライン会議のファシリテーションが本業に
2020年から起きたパンデミックの影響で、ほとんどの会議進行のお仕事はオンラインに。そのなかでも300人規模の大規模なものや、世界10ヶ国をつなぐ国際的なもの、団体の存続に関わる深刻なものや、根の深い個人的なトラブルに関するものまで、難易度の高い会議ファシリテーションもお任せいただき、実にありがたい経験ができました。
■2:リアル会議はごく少数ながらも貴重なものに
ほぼオンラインになったなかで、お引き受けするリアルの仕事は、僕自身が「感染症のリスクをおかしてまで、お手伝いしたい」と心から思うものだけになりました。北海道は寿都町で進んでいる核のゴミに関する住民の声をきくプロセスや、未来を切り開くいくつかの協同組合(生協)の会議、友人たちが心を込めてつくりあげた地域づくりの団体の今後に関する重要な会議などを、お手伝いさせて頂きました。リアル会議のファシリテーション、だんだん復活中。
■3:オンライン会議の導入支援
まだまだオンライン会議に慣れていない方、オンライン会議の進め方に工夫の余地を感じる方のために「オンライン会議を体験してみよう」という初心者向けの体験会や、「オンライン会議ファシリテーション講座」などの講師としても、数多くのご依頼をいただきました。恐らく2021年だけで2000人以上の方にオンライン会議ツールの使いこなしを伝授したのではないかと思います。10,11,12月には「ファシリテーションの根っこを育む3時間」という「問う」「待つ」「きく」の連続講座も完遂。満席で参加出来ない方や、リアルタイムで受講できない方が、つぎつぎと講座のアーカイブを購入してくださり、時代の流れを感じました。
■4:書籍の出版
そんななか、朝4時起きで原稿を書き続けた成果として『オンラインでもアイスブレイク!ベスト50』(ほんの森出版)を出版することができました。おかげさまで、売れ行き好調とのこと。また、僕のデビュー作である『ミーティング・ファシリテーション入門 市民の会議術』を電子書籍化することもできました。(ハンズオン!埼玉)。いずれも沢山の方に出版記念イベントにご参加・ご協力いただきました。ありがとうございます。
■5:オンライン会議お助けカード
加えて、オンライン会議を具体的にお助けできるツールの開発にチャレンジした年でもありました。デザイナーの林田くんとうちの家族とも打合せを重ねて完成した「オンライン会議お助けカード」は1部100円で、うち1/3をコロナで増えている自殺防止の活動に寄付できるというダウンロード型の商品となりました。各地でこちらを利用してくださっている方、あるいは方言バージョンなどにアレンジしてくださっている方もいるようです。うれしいな。
https://note.com/aokimarky/n/n159dee294632
■6:おわる連載、はじまる連載
2018年から連載してきた産経新聞の「淡路・島ぐらし手帖」が2021年の4月で一区切り。合計40回を超える寄稿に終止符が打たれました。(電子書籍でまとめようと思います。誰かお手伝いして下さる方、募集します)。その代わり、大阪ボランティア協会発行の市民活動総合情報誌Voloでの連載「マーキーのオンラインファシリ術」がスタート。遅筆の僕には、連載依頼ありがたし。
■7:音声配信にチャレンジ
2021年の2月1日から毎朝10分の「マーキーの会議が上手になるラジオ」にチャレンジした1年でもありました。残念ながら利用していたhimarayaというアプリが終わってしまい、そのタイミング(9月末)で配信が一区切り。でも8ヶ月ものあいだ、毎朝ラジオ番組を配信する、という体験をすることができました。不慣れで失敗したり、ネタ切れで悩んだりした時もあったけど、ふりかえると、やれてよかったチャレンジです。終了後、実に沢山の方が日常的に聞いていてくださったんだと知って、感涙しました。2022はvoicyでの配信復活が目標です。応援よろしくお願いします。
■8:オンラインサロン
友人の三浦豊さんとやっている「みんなの森のサロン」。毎月1回のゲスト・トークのファシリテーターを担当。この1年で、ゲストとしてお招きしたのは以下の12名なんですが、、うーん、並びがすごい!どのお話しもたっぷり120分、学び深くて楽しかったな。オンラインでもここまでできるのか!というレベルの、深くて継続的な学びと交流の場。
森とファシグラ 志賀壮史さん / 森と発酵 小倉ヒラクさん
森と婚活 五味愛美さん / 森と算数 山本幹彦さん
森とハ虫類 前澤勝典さん / 森と商い 友廣裕一さん
森と死 今井航太朗さん / 森と海 新井章吾さん
森との出会い方 川嶋直さん / 森ときのこ 好浦和弘さん
森と写真集 飯沢耕太郎さん / 森と狩猟 本間優美さん
こちらでアーカイブ購入も可能です。次回は「森と熊楠」
■9:友人&仲間たちとのコラボレーション
誰かが本を出すと「出版記念」をお手伝いしたい気持ちがむくむくと湧いてきます。精魂こめて世に出した本を、いっしょに味わいたいんだろうな。今年も武田信子さんの『やりすぎ教育』、加留部貴行さんの『参加したくなる会議のつくり方』、江越喜代竹さんの『先生のためのがんばりすぎない技術』の3冊の出版記念イベントには、たくさんの方がご来場くださりました。
また、介護と子育てなど同時期に2つのケアに直面するダブルケアという現状を知って頂くクラウドファウンディングに協力したり、国軍に制圧され困惑するミャンマーの友人の声を聞いてカンパを送るイベントなどにも関わらせていただき、たくさんのカンパを現場に届けることができました。カンパにご協力いただいた皆さん、ありがとう。
と、ここまで書くと、実にいろんなことにチャレンジした有意義な1年だったなぁ、と思います。たぶん45年間生きてきて、今年が一番忙しかったんじゃないかな。よく、がんばったなぁ自分! まずは自分をねぎらいたい。そして、支えてくれた妻と、二人の子どもに感謝。
「どんなに忙しくても、友人が困っているときに、助け船を出せるぐらいのゆとりは持っておけ」という言葉が好きです。
コロナや、家庭環境や、体調不良や、時代の変化に翻弄されて窮地に立つ友人が幾人もいました。友人として、僕ができることは可能な限り、やったつもりもあるけれど。でも、その力も限られていて、悔しい思いを沢山しました。赤羽師匠が急な病で亡くなったのは、本当につらかった。今、つらい状況にある人も、出口が見えなくて苦しい人も、これから何をしていったらいいか分からない人もいるでしょう。
それぞれにとって、どうぞ、よい年がお迎えできますように。心を込めて祈ります。