中野民夫の歌と対話のワークショップin淡路島 〜困難な時代を前向きに、少しは人や社会の役に立って元気に生きるには?〜満席
みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。春になると体を動かしやすくて、気持ちいいですね。今朝も早朝から、近所の山に入って、鳥のさえずりを聞いたり、野生のタラの芽を探したりしていました。
ファシリテーターの中野民夫さんとオンラインで打合せをしました。僕が若いころから影響を受けているファシリテーターの先輩で、彼の働き方、生き方、著作に刺激を頂いて20年近くになります。とくに印象に残っている著作はこちら。
ファシリテーション元年
ちょっと昔の話になるけれど、僕が青木将幸ファシリテーター事務所を設立した2003年は、日本における「ファシリテーション元年」と、後に呼ばれる年でした。中野民夫さんのこの本が出て、日本ファシリテーション協会が設立され、日本中の人がファシリテーションというものに出会うきっかけになった年です。
僕はまだ20代の若手ファシリテーターで「日本に職能としてのファシリテーターが根付く必要がある」「ファシリテーターが日本に3万人ぐらい必要だ」と唱えていたころの話。あれから20年たって、だんだんそういう世の中になってきて、時代の流れはすごいなぁと感じ入っている。
民夫さんは、当時から僕より何歩も前を走っている感覚があって、血気さかんな当時の若き自分からは「追いつきたい」「追い越したい」と思う対象でもありました。出た書籍を手にして、がーん!と強いショックを受け「これは自分が書きたかった本だ」と思って悔しい感じになったり、刺激を受けて「自分も書こう」という気持ちになったり。
当時、民夫さんはヒッピーや平和運動をしている先輩方が次々とドロップアウトしてくなか「あえてドロップインしよう」と、ネクタイを締めて企業に入社。会社で揉まれながら30年かけて「ネクタイ菩薩」としての修行をしながら、さまざまなワークショップ・シーンを創り出してゆきます。さらにそれから11年ほど大学の先生をつとめ、昨春にそれも卒業されたとのこと。このよきタイミングで、淡路島にて「歌と対話のワークショップ」をお願いすることにしました。人生の一区切り。今しか聞けないお話を伺おうと思います。
歌ってすごいな
オンラインの打合せでも、何曲か歌って下さったのですが、中野民夫さんの歌をきくと、自分が頑張ってきたことや、打ち込んできたことへの、肯定や赦しや慈愛のようなメッセージが伝わってきて、僕はじんわり涙が出てきます。この困難な時代に生きる人々への賛歌であり、エールであり、問いかけでもある歌。うん、歌ってすごいな、と正直に感じました。今回は、民夫さんの歌と、そこから始まる対話を楽しむ時間となればと思います。いくつかの歌がすでにyoutubeにあがっているようなので、関心ある方はぜひチェックしてください。とくにこの歌は好き。
https://www.youtube.com/watch?v=yHG44qYtvxg
絵も味わい深いから、対話型鑑賞もやるよ
加えて、最近はよく絵を描いているようです。いくつか画面越しに見せていただいたのですが、どれも手軽にスマホでとった写真とは違い、じわじわとにじみ出てくるものに溢れています。あ、これは対話型鑑賞できる作品だな、と感じました。いくつか実物を持ってきて下さるので、当日、淡路島で青木マーキーのファシリテーションによる中野民夫さんの絵の対話型鑑賞の時間をとろうと思います。一枚の絵から始まる対話をお楽しみくださればと思います。
対話の本質を感じられる2日間
民夫さんとお話しをしていると、多様な人々との対話を積み重ねてくると、こういう感じになれるんだなぁ、と感じることがあります。世の中にはいろんな人がいて、強い人も、弱い人も、怖い人も、優しい人も、つらいことも、楽しいこともいろいろあって、今に至る。そんな風に世の中を見てみると、自分がやるべきことがまた違って見えてくるな、と。そういう意味で、淡路島での時間は、対話の意味や本質を感じることができる2日間になると思います。対話やファシリテーションやワークショップの根本を深めてみたい方は、ぜひ一度、中野民夫さんとのお時間をじっくり持つことをオススメします。きっとご自身の深き所に大切なものが届くと思います。
開催場所は、淡路島の古民家・琴屋。僕とパートナーのお京が心を込めて手をいれてきた電気・ガス・水道を通していない築百年の古民家です。ここで焚き火をし、煮炊きをし、歌や絵を味わいながら、ゆっくりとした対話の時間を持つことができればと思います。寝袋やテントなどを使ったキャンプ泊となります(が、そういうのがちょっと苦手な方は近隣の宿をとることもできます)。ピンと来た方は、ぜひお申し込み下さい。
中野民夫さん プロフィール
東京工業大学名誉教授、ファシリテーター、屋久島本然庵主宰
1957年生まれ。広告会社に30年、同志社と東京工業大学に計11年勤め、2023年春定年退職しフリーランスに。1990年前後に米国留学し組織開発やワークショップを学ぶ。以降、ファシリテーション講座や対話を育むワークショップや授業を実践。60歳前後から歌と絵をたしなむ。主著『ワークショップ』『学び合う場のつくり方』(岩波書店)
開催概要
日時:2024年6月8日(土)11時開始 9日(日)16時終了の1泊2日
場所:津井の家・琴屋(兵庫県南あわじ市1348)
交通:公共交通機関の方/神戸三宮を朝9時に出発する みなと観光バス淡路島特急に乗り、終点の「陸の港西淡」に降りてください。自家用車やバイクの方は、開催場所まで直接おいで下さい。駐車場あります。
参加費:3万円(プログラム費、食費含む)
服装:焚き火や外遊びをして汚れてもよい服装で
持ち物:各地の銘菓・地酒・野菜等の差し入れ歓迎
定員:8名(先着順)→10名→12名に拡大し、満席御礼
お申し込み:以下、若干名のキャンセル待ちを募集します