坂本龍一さんの凄さ。

今日、渋谷ユーロスペースにて、

米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯

を観てきた。こちらがその予告編。

実は今年いっぱいかけて、ドキュメンタリー映画の音楽を担当させて頂く事になっている。普段、ドキュメンタリー映画を観る事があまりなかったのもあり、これは勉強しないとってんで、ドキュメンタリー映画をたくさん上映していそうなユーロスペースのサイトを観て知った映画だった。恥ずかしながら。

"カメジロー"こと瀬長亀次郎さんのことは、少し知っていた。この映画の予告編を観て、その不屈な闘争心とはまた表裏一体のような彼の燃えるように優しい目に惹かれた。...と同時に、坂本龍一さんのテーマ曲にすっかり心を奪われてしまった。これは劇場に行くしかない。

予告編でも流れるこのテーマ音楽、今回坂本さんが映画向けに書き下ろした曲だそうで名を「Gui」と言う。

劇中、このテーマ曲が何回か流れる。個人的に、特に印象的な効果が現れるシーンはやはりエンディングだろうか。カメジローという人生の軌跡を辿り知った上でのエンディング。この音楽はまさにカメジローそのもの。

旋律が、彼の優しくもいつまでも燃えたぎる実直な瞳を、途中から挿入されるストリングスが沖縄の生暖かい風を感じさせてくれる。カメジローが、今も沖縄のどこか見晴らしの良い丘で、島風に靡かれながら目をつぶって微笑んでいるような、そんなことを思わせてくれるテーマ曲に僕は感じた。

そう感じさせてくれた、坂本龍一さんの表現力、人間力に本当に驚いた。そして、大いにヒントを頂いた。

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