映画や音楽や、人類の遺言。
あれから、どれだけの映画や音楽が世に存在し、どれだけの人々がそれらをおのおのの心で受け止めて来たのか。
時に、人は誰でも残酷になれる素質を持っていると思う。そこが人間の本性なのだとしても、それでも人間には理性がある。その理性の血流を促し、それでも人は豊かな人生をおくるべきだ、と意思を投げかけてくるような映画や音楽に、今やどれだけこの世界は恵まれているのだろう。
おそらくそれは、例えば100年前とは異なる色の人生観をもたらしてくれたのだと思う。
長い時間の中で、2022年を生きるほとんどの人がその中で生まれ育って来た。
ふと思い出しただけで、先人たちが一生をかけて遺してくれたものがそこにあるなら、きっとまた人らしく暮らせる日々が僕らを待っているに違いない。
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