非同期と同期コミュニケーションは共存し、「ながら通話」という新しいジャンルが生まれる
React社(パラレル)共同代表の青木です。
Clubhouseの盛り上がりで、
「常時接続SNSや同期型コミュニケーションサービスこそが次世代SNSの在り方である!非同期型コミュニケーションは古い!」
「いやいや、同期型は疲れる!結局非同期コミュニケーションこそがネットの良さだ!」
みたいな話をよく見るようになりましたが、当然パラレルも次世代SNSのポジションを狙っているため、自分なりの見解を残しておきます。
コミュニケーションは密に向かう
コミュニケーションはどんどんリッチ化していくといわれていて、確かにTwitterからInstagram、TikTok、FortniteのようにこれまでのSNSの進化の歴史もそうなっています。そのため、非同期よりも同期の方がリッチなのでシフトすると言われています。
人間は「よりリッチに、より密に向かう」
テキスト→写真→動画→ライブ
密なコミュニケーションは疲れる
一方で、逆の見解もあります。
ネットがない時代に友達と話すといえば、実際に物理的に近い場所に集合した同期コミュニケーションしかなかったですが、ネットの発達で人々は物理的に離れていても非同期や同期でコミュニケーションができるようになりました。
ご存知の通り、非同期型のコミュニケーションってめちゃくちゃ楽で、友達とのコミュニケーションはLINEなどでのチャットだし、仕事はSlackやGmailを使っているのも非同期です。
喋らないコミュニケーションがある
では、リアルの場所に目を向けてみると、
よくファミレスやスタバなどで見かける光景として、女子校生が二人で座っているのにお互いずっとスマホの画面を見ながらチャットしている姿があると思います。
彼女たちは、物理的に時間とお金をかけてわざわざ集まっているのに、終始スマホで別の誰かと非同期のコミュニケーションを楽しんでいる。
これなんで?
僕の見解だと、同期的に繋がりながら非同期のコミュニケーションができることって、コミュニケーションを最大化させる方法としてワークしているのかなと思っています。
非同期と同期コミュニケーションは併用される
ここまでに取り上げてきたことをまとめると、僕は非同期と同期コミュニケーションはオンラインでも併用されると思っています。
コミュニケーションが密に向かうという話は、決して常時接続だけが正しいというのではなく、同じ時間の中で出来るだけたくさんのコミュニケーションを消費するように向かうと捉えれば合点がいきます。
常時接続が疲れるという話は、非同期コミュニケーションを制限するのではなく、常時接続しながら非同期コミュニケーションも楽しむようになると捉えれば合点がいきます。
僕らReactチームがパラレルで見ている未来はそれで、ファミレスやスタバ、サークルのたまり場、部室、友達の家という居心地の良い空間をオンラインに用意し、そこで一緒に同期的に遊んだり各々が好きなことをやったりできるようにしてあげることだと思っています。
「ながら通話」は通話の進化版
通話という意味が、相手の時間を奪い、要件を伝えたら終了するものである以上はオンライン上に同期的なたまり場を作ることはできないと考えています。
「ながら通話」は
1. スマホ画面を見ながら通話できること
2. 電話をかけずとも通話できること
が成立して初めて実現すると思っていて、
1. 通話がデフォルトでスピーカーフォンであること
2. AirpodsをはじめとしたBluetoothが急激に浸透していること
3. 電話をかけるのではなく、ルームにそれぞれがアクセスしたら繋がること
のような機能が通話を「ながら通話」という体験に昇華させていくと思っています。
そして、最終的にはファミレスで同期的に繋がりながらも非同期で他の友達とも会話するというコミュニケーションの形がオンラインに置き換わっていくのかなと思ってますし、パラレルはそうした未来を見て絶賛開発・運営しています。
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