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書き始めは卒業から

はじめまして。あおきいろしろ と申します。
名前は好きな色です。ただただ好きな色トップ3を並べました。
好きな色の名前の羅列をみるだけで、少し気分があがります。

さて、noteのマイページを作成して実はかなりの時間が経過してしまいましたが、
やっと文章を打つところまでたどり着きました。

タイトルにある通り「書き始めは卒業から」。

何を卒業したのか、というお話からしたいと思います。
そのお話をするためには、少し私の経歴をお話させてください。

私は大学を卒業して一般企業に就職しましたが、今はその会社を辞めて
生まれ育った街の塾講師をしております。
なぜ会社を辞めてしまったか、この話はまた別の機会に記事にしたいと思います。

塾講師を始めて丸1年が経ちました。初めて、1年間担当した生徒たちが塾を卒業しました。中学3年生を担当していたので、この1年間は本当に手探りの中、笑って、怒って、時には帰り道に大の大人が大泣きしながら家に帰ったこともありました(笑)
今思えばそれだけ本気で生徒たちとぶつかったのだなと思います。
そして昨日、中3生の最後の授業を終えたので、今のこの気持ちを忘れないうちに、言葉にしておこうとnoteを開きました。

正直言いますと、私が勤めている地元でも有名な難関校合格を目指すような塾ではありません。(中には難関校を目指す子もいますが)

学校の課題や授業についていくのがやっと、もしくは学校の課題や授業についていくことも難しい子たちと勉強をしています。
学生時代にも塾講師のアルバイトをしていましたが、今までやってきたような説明では、不十分であることを彼らに気付かされました。

説明の仕方や内容だけでなく、
何をどんな順番で話せば伝わりやすいのか、
頭を抱えながらつくった授業、プリント。
授業が終わるごとに、授業中の生徒の表情を見て、「今日はだめだったな」「今日の説明もいまいちだったな」そんな風に落ち込んだり。
彼らが持ってくる定期テストの点数、模試の結果を見て「あぁ、もう少しこうしてればな」と反省の日々。
上手くこちらの思いを伝えられなくて、泣きながら家帰ったり。

でも、そんな中で気づいたこと、気づかされたこともたくさんありました。

勉強が苦手で、周りの子よりもテストの点数が低かったり、問題が解けなかったり、自分に自信を無くしていた生徒がいました。
その子は、「どうせ私なんてできないから。」そんなスタンスでした。
スタンスを今すぐ変えてあげることはできないと、
私も悟り、この子が一人で問題を解くことができるように、
少しずつヒントを出して進んでいこう。長期戦だ!と腹を括りました。
テストの点数はすぐにはあがりませんでした。
できる!となって、次の単元に進むわけではない。一人ひとり理解のスピードが違うのは当たり前です。
カリキュラム、授業時間数に追われながら学校の先生も頑張っていることを知っているので、まだまだ長期戦だなと思っていました。

そんなある日、その子が小テストの結果を持ってきました。

今までは2割ほどの正答率が、その小テストは6割ほどの正答率となっており、間違いなく一歩前進していました。もちろん本人にもそう伝えましたが、その子は浮かない顔。

そして帰り際に「先生、この内容だったらこのテストの点数は全然ダメなんですか?」と聞いてきました。

話を聞いてみると、誰かにそう言われたようで、悔しい思いをしたようでした。

誰かにそう言われて悔しい気持ちを持っていたこと、このことが私にとってはすごく大きなことでした。

数か月前まで、この子は「私は周りと違うから。私にはできないから。」そういってわからない問題には手も付けず、空欄にしていたのに、自信はないけど自分なりに答えを導き出して、それを認めてもらえなかったことを悔しいと思っているんだ。

この子の考え方の動きが、こころの動きが、1問の問題を解くこと以上に大きな一歩なんじゃないかと感じました。

他にも1年の間で考えさせられることはたくさんありましたが、私の中でもこの出来事は大きな一歩でした。塾講師1年生。私も彼らと一緒に成長させてもらいました。1年目の生徒からの卒業。
記念する最初の記事は、この気持ちをつづりました。

彼らの、彼女たちがこの1年間、中学校の3年間で感じたこと、思ったことが今後の人生の道しるべとなりますように。

卒業おめでとう!

今週から新たに始まる春期講習も頑張ります!そして、note更新もしていこうと思いますので、お時間ある方ぜひ読んでくださるとうれしいです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。


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