いばらき推し 第二弾完成への途
七転び八起き、こけつまろびつ、と形容されるような生易しいレベルでは無かった。いばらきー、の おばちゃんが一人でラジオドラマを作るのはなかなかの大登山でありました。シナリオを書くところまではなんとかなるのだが、問題は音声ドラマにつくりあげる工程、いや行程だ。思いつく難所を書き出してみる。
1)俳優さん探し 県内を歩いて捜索につとめる
2)録音方法を覚える ネットでしらべてみる
3)録音したものを編集し、動画にする技術 ソフトウェアの操作を覚える
1)は時間がかかるけれどアナログでOK。問題はデジタル技術がからむ2と3…。3)はパソコンに入っている Microsoft clipchamp 無料版を使ってみることにした。これは何度も試作練習すればなんとかなりそうだ。
2)はネットで調べると「野鳥観察などの音声レコーダー」で録音する、というワイルドな方法が一番簡単そうだったので、易きに流されそれを考えてみた。だが、ある俳優さんの「聞いていただくにも、やはり音声は良くないと…」との発言がささり、演っていただく側の誠意としても、マイクの使用を考え始める。でも、この先は「エベレスト山への途、かもしれない……」
いやいや、山登り、装備があればなんとかなるだろう。
マイクを調べる。
「だいなみっくまいく」やらと「こんでんさーまいく」なる種類があるらしい。次に「マイクをパソコンにつないで録音する方法」を調べるが、説明しているサイトや動画を見ても、その解説のなかにすでに意味不明語が並ぶ。それを調べる→ さらに意味不明語が出る→ それを調べる。
しばらくするとハッと我に返る。全く目的地とはかけ離れた場所をうろついているではないかっ!! これで数ヶ月を消耗。
結局、ラジオドラマ制作に詳しい師匠にSOSを出し、ご相談した。
師匠はお忙しい中、丁寧に詳しくマイクの性質、インターフェースやミキサーのつなぎ方をご説明してくださいました。
しかし!「インピーダンス」の話が出てきたそのあたりでこちらの脳の接続線は断絶しました。装備のまえに理系脳の筋力が足りないことが判明した……。でも、これは自前で行くしかないのだ。
「せめて装備品を!」とりあえず、形から入ることにする。
石橋を叩く作業よりOJTだ! ばたばた地元楽器店に飛び込み「インターフェース」っていう機械ありますか?と、叫び、「なんとなく、これ?」という代物とマイク&マイク・ケーブルを購入した。ドライバなるものもPCに入れた!マイクを接続し、ソフトを立ち上げてテストする。
なんと!テスト成功!すっかり悦に入った。ここで魔にささやかれた。
どうせなら小型ダンベル並みの我がPCより、身軽にipadで録音しようではないか。インターフェースに接続する小さなipad用の部品も購入。
こちらもテストではOKだった。
で、収録当日、3名の出演者が楽器店スタジオに集結。いざ!と、マイク2本で録音を始めたところ、音が!……録音できない!
インターフェース! マイク!なんという暴れん坊将軍な奴ら!(泣く)
で、結局、iphoneで録りました。
文明の危機、いや、もとい、機器の大問題は解決されていないけれど、
スマホですむなら最初からそう言ってー!! の世界。
演技者のみなさまのお声と、スタジオの密閉性に救われました。
結果、ピッケルまでもってはるばるエベレスト山へ出かけたけれど、
道に迷い、近場の公園を巡って帰宅……。
そうやって仕上げた第二弾「真冬のチューリップ」を、
10月19日午前零時からyoutubeチャンネルで公開致します。
https://www.youtube.com/@%E9%9D%92%E6%9C%A8%E3%83%89%E3%83%8A
ダメダメなおばちゃんにおつきあいくださった出演者の皆様
ほんとうにありがとうございました!もー、ひたすらの感謝しかないです。
皆様、ラジオドラマ、どうぞ聞いてみてください。
彼女たちのつくり出した世界に浸っていただければ、幸いです。
そして、聞き終わったら、ちょっとこの笑い話を思い出していただければ
わたしも嬉しい、です。ハイ……。