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晴れたらいい…ね!

2023年のその日、天気予報では曇り時々雨。
私はチビ傘を手に「地元系演劇人」との出会いを楽しみに土浦駅に降り立った。

2023「つち浦々まちなか演劇めぐり」‼︎
2024(神立駅周辺にて開催)の宣伝文には、
https://tsuchiuraura.tumblr.com/


土浦市のまちなかの店舗や寺社等の複数箇所を会場として演劇公演を同時多発的に上演し、観客が会場やまちなかをめぐり歩く回遊型の催しで、2023年に第1回目を開催する…、と記されている。
時間ごとに、色々な場所で色々なパフォーマンスが行われ、自分で予定を立てそれをめぐり歩くのだ。

例えば、朗読あり、小劇場風あり、一人芝居、本格劇場風などなど、演劇盛り沢山である。
一日中、自分の興味の向くままにこれらを好きに巡り、楽しめる、
面白い催しものであり、演劇を知らない人間でも、1日でたくさんの体験ができそうである。
スケジューリングの制約は、
開演時間厳守と公演場所間の移動を確実に行うことだけ。でも、これが私には難題だった!

歩き出してすぐ、あっけなく道に迷い、
目的の朗読の会場が見つけられない。
時間に遅れそうな不安をかかえ、さまよい歩く。

その上、ドラマでよくあるベタな天候急変!
突風に激しい雨、一時、雷雨にもなったのだ。
「できすぎだ〜」と思いながら、コンビニで耐風ビニール傘を買う。
チビ傘はこの悪天候では、もはや傘の役をしない。
雨風の中髪の毛はぐっちゃぐちゃ、
若い女の子なら濡れて魅力が増すこともありそうだが、おばーさんのびしょ濡れは妖気が漂う。

道に迷いつつ、
土曜日だが開いている飲食店が自力ではなかなか見つからない。その手の情報もあれば便利だったのに、と、やみくもに歩き入れる食事場所を探す。お店が少ないので、近くはどこも満席。はるかかなたへ食べ物を求めて歩き続ける。長時間座れないのはなかなか辛い行程だった。
それでもヨロヨロ、ふらふら見てまわれたのは、
「はじめてでも面白かった」から。
それに尽きる。
いい朗読やお芝居に出会うと、
びしょ濡れの不快感も忘れ、ひと時を楽しめた。

古民家の建物ですてきな朗読を聞いた。
朗読の中にドラマが立ち上がっていた。
こんな風に読んでいただきたいなぁ、と感じ、
恐る恐る、茨城推しのラジオドラマに出演交渉を申し出てみた。
怪しいものではないという証明に、前もって作った名刺を出して、これまでのYouTubeチャンネルのチラシもお渡しし、

「これから茨城推しのラジオドラマを作る予定です。ご興味があればご協力をお願いしたいのですが」と、お願いをしてみる。
小さな声で「出演料などはお支払いできないのですが…」とも…。
(申し訳ない😭です)

私のようなズーズーしい#無名人など、
普通冷たく門前払いだろう、と覚悟はして行った。でも、間髪入れず聞こえたのはこんな言葉。

「興味あります、ラジオドラマ。
声出し出演、協力できますよ」

お返事を速攻でいただけ、
連絡先を交換してくださった。
九州でお願いした演劇人の皆様にも思ったことですが、演劇人のみなさま、優し過ぎます(涙)
(演劇事務所’99のみなさま、深謝です)

やっと地元の演劇人のかたと巡り合い、
初期目標はなんとか達成、帰宅の途についた。

思い残しは、素晴らしい一人芝居を見せていただいた方にお声かけする機会を逸したことだ。
次の演目のスケジュールが迫っていて、すぐに出発しなければならなかった。
そのかたの身体のパフォーマンスの素晴らしさ。
腕を上げたり、足を踏み出すだけ、ポーズでその人物を表現する。身体でも雄弁に物語を語れるんだなぁ。
演劇の表現にも色々な方法がある、そんな一面を見せていただいた。

ラジオドラマでは、あの魅力の全てを使うことはできない。残念。

この面白い演劇イベントを体験しての感想は色々あるが、残念ながら悪天候にやられるとその印象が強く残ってしまう。
「晴れたらいいね、最高なのに」‼︎ と、思う。

「天候が晴天になれば、
屋外を歩きまわるイベントはほぼ成功!」
と、聞いたことがあったけど、
自分が実際びしょ濡れになり、実感した。
異常気象、ゲリラ雷雨が常態化しそうな時代だからこそ、屋外イベントは頑丈な傘必携ですねぇ。
備えあれば、憂いなく楽しいのだし。

私は次の声出し人材ターゲット🎯を
やはり声のパフォーマー、「落語」をやる人、
に、ゆるっと絞ることにした。
それに、これなら屋内ですから!

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