麻雀 初心者に優しいのと初心者を甘やかすのは違う。

 かつて行ってた店

そこのオーナーとは未だに交流があるのだが、そのオーナーはかなり優しい人だった。
そのお店はオーナーの人柄が出て若い頃の私は足げく通っていた。

そこで私はまだ初心者に毛が生えた程度だったので色々なマナーを教えてもらった

山を前に出す、発声正しく、嶺上牌をおろす……

一般的なマナーを一通り教えてもらった。
そして

◯プロ対局は駄目だけどうちの店やフリー雀荘では点数申告はナナトーサンとかイチサンニーロクと言ってもいいよ

◯うちの店はまあ多少は喋ってもいいけど5とか切った時に「やっちゃった。」とかいって28で当たるのは駄目だよ。

的な事も教えてくれた。
時には怒られたりもした。

で、

この『うちの店』といつも付け加えてくれてるのを少し気になったので、ある日オーナーにご飯を御馳走になったときにこのことを聞いてみると

「マナーってのは実は地域ごとやグループで違ってるからね。嶺上牌降ろさないのがマナーって店もあるし。だから一般的なマナーと当店マナーは違うって教えてないと他で打てなくなるでしょ?

といっていた。

私はかなりびっくりした。
『他で』というのを教えてくれるってことにだ。

「僕は一生ここで打っていきますよ!」

的な事をいったら「くくく。」と笑いながらタバコをふかして

「いや有り難いしそうして欲しいんだけど、青木君もいずれは引っ越したりするかもしれないでしょ?セット打つかもしれないじゃん?その時に『あそこではこれがマナーだった!』とかそれが理由でいかなくなったら生きづらいだろ?色んなところいきなよ。色んな麻雀みてきな。で、たまにこの店でその話聞かせてよ。」


なんかこの言葉は心を焦がしていた
麻雀の世界は狭いし深い、だけど広い

色んな麻雀がある。
その事を教えてくれたマスターに僕は未だに感謝してる。




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