麻雀 対面チーかロンか?
昔々のお話
オーラス、対面の断ラス目のおじいさんは私が切った4ピンに
「4ピン‥。」
と言ってフリーズした。
おそらく、間違えたか役がなかったのだろう。(このお店は『なんでもない』『ちょっと待って』も駄目)
そして、対面の私の4ピンを指差して
「4ピン‥チー」
3人「えっ!?」
『え?』と近代麻雀オリジナルを読んでる待ち客の人すらこちらを見ている。
対面の牌をチー‥ここはフリー雀荘でこの人はおじいさんだ。雀歴5分とかではない。
『いやいや、じいさんそりゃねーべよ。』と思いつつもメンバーさんを呼んで
「すいません、この人、対面の牌をチーしたんだけどこれってどうなるんすか?」
店内全体「え?」
もう地球で『え?』なのである。
メンバーさんをすぐに来てくれて、事情を説明していると同卓していたお客さんAが
「誤ロンじゃないの?」と聞くと、おじいさんは
「いや、私は対面の牌を間違えてチーしようとしただけだ。」と言っていた(そんな間違えがあるのだろうか?)
そして、メンバーさんは
「いや‥まぁ‥対面の牌はチーできませんから‥。罰符の1000点を出してください。」と、この珍騒動は終わるかと思っていた が
「なら、トビじゃ。」
的な事を言い、見ると900点しかない。『おいおいマジかよ』みたいな空気が出たが相変わらずAは
「おじいさん、誤ロンだろ?対面チーで飛ぶより名誉ある誤ロン飛びのがいいだろ?」
と言っていた。
『なんで箱下がないのにこんな事にこんなこだわるのか?』
『名誉ある飛びとはなんだ?』
と行き場の無い言葉が身体の中で出口を探していたが、その時の点差が
おじいさん 900点
3位の人 31900点
A(親) 33200点
私 34000点
チョンボの2000 4000ならひっくり返る!
やべーじゃねーか!?
私「お、おじいさん!!チーと言ったけどしょうがないよ!!俺もたまに対面からチーするよ!」
A「おじいちゃん‥誤ロンならよくあるケースだよ。対面チーは伝説になるよ‥。」
と、おじいさんに取り入ろうとしていた。
しかし、おじいさんは
「いや、私はチーと言った。」と誤ロンを認めず1000点払って飛びになり私のトップは守られた。
そしておじいさんは対面チーした人となり伝説になった。