麻雀 リンシャンさん誕生日記念。リンシャン夫妻の闘い。
「ここが神奈川県西部ね〜。競輪場やおまんじゅうが売ってて楽しいところね。」
「そうだな!ツモ(リンシャンさんの愛称。旦那さんはこういうふうに呼ぶ。別に毎回毎回発声の練習をしているわけではない。)」
というわけでリンシャンさんは旦那さんであるパンダ馬さんと神奈川県西部にきていた。
「リンシャンさーん!こっちでーす!」
「ああ!毛蟹(ケガニ)さん。」
そう、
一年前のこの闘牌を経てリンシャンさんはケガニさんと麻雀を打つことになった。
「え~ともう一人は‥あら、同じ顔。」
「初めまして
『KEN−G(ケンジー)』
と申します。弟がお世話になったみたいで‥。」
「お世話だなんてそんなぁ‥差し馬バックレようとしただけよお。」
「さ、差し馬を!?おいツモ!危険人物じゃねーか!!この人達は大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫♪」
本当に大丈夫なのか‥?ツモよ‥関係ないがツモと妻は似てるな‥というパンダ馬さんの意見を聞かずに雀荘に入る。
ケンジーが
「この用紙に名前を書いてくださいな。」
とリンシャンさんが用紙に名前を書くと
「かかったな!アホが!」
と、稲妻十字空裂刃(サンダークロススプリットアタック)を放つダイアーさんのようなセリフをほざいてから紙をめくるとあら大変!!
ケンジーと差し馬一億ツモやることになります。
と、誓約書が書かれてた。
「あ、あんた!弟と一緒よ!?クソよ、クソ!!クソ兄弟だわ!」
「帰るぞ!ツモ!!」
「帰る〜?この誓約書は途中退出は一切認められない。って書いてあるぜぃイェー!!大人しくこの場末雀荘のルールを呼んでマナーよく麻雀をやろうぜイェー!」
「さっすが兄貴!!ペテンがきれるぜ!」
そしてふと周りをみるとすっかり周りを場末客に囲まれていた。
「反吐が出そうだわ‥。あんたら力でねじ伏せないとわからないみたいね!!」
そしてオーラス
ラス親リンシャンさん 50000
パンダさん 0
ケンジー50000
ケガニ 0
「ハァハァ‥なんて雑な点棒状況なの!?中ポン!」
「つも!?お前誰と話てるんだ!?」
そして、ケンジーから
「おお!4枚あったらカンだな!!」
「ウホホーー!!モロノリぃ!!!!正義は勝つ!リーーーチ!」
そして、
「あ~あ!!早いリーチはなんとやらってか?鳥がくいたいなー!!」
と大声で叫んだ。
パンダ馬さんは
「待ってくれ!!こんなの麻雀じゃないよ!!1-4ソー待ちをいってるようなもんだろ!!」
と叫んだが、周りはニヤニヤとするばかり。(関係ないが『と叫んだが』と打ったら『土佐犬だが』と出た。本当に関係がない。)
「この街来てからそんな事は百も承知!!上等よ!!6万ポン!!」
ポンしてリンシャンさん
『ここで‥アレを持ってきて!!』
しかし持ってきたのは中。
下家では先ヅモをした毛蟹が
「兄者ぁ!!やっと鶏を持ってきましたぜ!!おら!女ぁ!!その牌であがれなきゃ差し込みだぞおおお!!」
とイーソーを見せていた。
「持ってきたわ!カン!」
「はーっはっは!!女!!悪あがきかぁ!!ちなみになぁ‥ほれぇ!!
47万は俺がガメてるんだよ!!おめーの待ちなんて一点だよ!!い、つ、て、ん、よ、み!!」
「糞があ!!たまたまカンツってるのを読みとかほざきやがって!ツモ!俺がなんとかお前だけでも逃が‥」
「まだよ!リンシャンから8万をひいて、5万カン!」
ギャラリーが『それでもノーテンだ‥』とざわつく
「な、なんだこの店はギャラリーが待ちをバラしてる。」
「まだまだまだまだまだ!!リンシャンから西を持ってきてーーー6万もカン!!」
『あ~~~~』
『西単騎に!!』
「んで!リンシャンーーーーーー‥‥
ツモ‥とはいかないか‥‥。」
「ガッハッハーーー!!掴んだなあ~~~~俺様の鳳凰をよーー!!ラストおおおおおお!!優勝はーーーー
「あたしよ。」
全員「へ?」
「もう、あそこで中を持ってきた時点で決着なのよ!!」
「四槓子!!流局!!あんたのリー棒で大逆転!!」
「あ‥ああ‥。」
「さあ、差し馬は1億でしたっけ?」
すると、ギャラリーの中から『ヤクザ医師』の異名をもつ『じゅにさん』が出てきた。
「んじゃ内臓(モツ)を貰うよ~。」
「あああ!!嫌だあ!!」
「待ちなさい!!」
「つも、どうした?」
「あんた達!これでもう懲りたでしょ?もう悪い事しちゃ駄目よ!!後、牌姿とか考えるのマジで大変だからもう来年は悪い事しちゃだめよ!まじで!」
「つも!お前誰と話てるんだ!?」
こうして、毛蟹(ケガニ)兄弟は開放され、人力車を運転しながら街を案内した。
人力車に乗りながらパンダ馬さんは
「しかし、つもよ。今だから言えるがどうせなら最後は嶺上開花で自摸(つも)りたかったなあ。」
「あら?私はそうは思わないわ。だって嶺上自摸(リンシャンツモ)はあなただけのモノだから。」
旦那さんの腕をギュっと掴み、人力車は街を駆けていった。
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