自力より他力なのかも #EC夜会 【2】
登壇したら整理されたこと、その1
・僕にとって、SNSは「発信」ではなく「交流」だった。
・だから、SNSに書いたことは、ぜんぶツッコミ待ち。
・なんなら「いいね」や「RT」の数がどうでもいいくらいツッコミ待ち。
というようなことを前回は書きましたが、今回はその続きですね。
2.自力と他力
SNSについて、とにかく話題になりがちなのが、フォロワー数です。
昨夜も最所さんから「フォロワー数と売り上げには関連がありますか?」という質問がありました。
これに関して、最近なんとなく思っていたことが、昨夜のイベント内で言語化できたので、書いてみますね。
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まず僕みたいにモノを作って売りたい人ならば、SNSのフォロワー数なんて気にする暇があったら、
その前に、良いモノを考え、作る、徹底的に作り込む!
(↑僕の場合は、製品そのもの)
その上で、楽しく、嘘なく、伝えられる場所を作り込む!
(↑僕の場合は、カタログやWeb、展示など)
そこにベストを尽くすべきだよな、と思うようになりました。
というのも。
自分が作為的に動いた結果として増えるフォロワーのタイプって、それほど多様にはならないと思うんです。
たとえば僕の場合は、どれだけ意識して動いたとしても #デザイン #クリエイティブ #子育て くらいの範囲かなーと思います。
でも商品が本当に売れるときっていうのは、その、自分が見えている視野を大きく越えるわけです。
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たとえばHINGEであれば、デザイナーの人、企画の人は想定内だったんですけど、ものすごく沢山の漫画を描く人、イラストを描く人に買ってもらえた。
最近だと、SLITという商品は仕事道具として発売したにも関わらず、ウチの奥さんが小学校のプリント用に使ってて、結果として小学生のママに買ってもらえるというのも想定外。
FRYING PAN JIU は、主婦の方、自炊が好きな方の他にも、ミニマリストの人、アウトドアの人から、大好評です。これも想定外。
コミュニティーの垣根を簡単に越えて、ついには、知らないうちに国境も越えて広がっていきます。
つまり、自分がこれまで知らなかった人たち、繋がりがなかった人たちによって知らないところでいつの間にか評価されていた!という状態。
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こうなると、自分が想定していなかった良い伝え方を知ることができたり、場合によっては使い方まで教えてもらえることがあります。
フライパンジュウはとくにこれが顕著で、ユーザーさんからフライパンジュウに最適な料理を教えてもらえたなんてことが、しょっちゅうあります。
何が言いたいかっていうと、少なくとも僕みたいにモノづくりをする人であれば、SNSとの付き合い方は、自力よりも他力の方が良いかもよ、ってことです。
自分や自分のブランドが、多くのフォロワー数と影響力を持つよりも、自分の視野の外の人たちに実際に使ってもらえるほうが、よっぽど影響力があるんじゃないかなと。
自分が発信力を持つ必要なんてなくて、他力で盛り上がっている場所に、作り手として「わかりにくいこと、困ったことはないですか」と、ヒョイっと顔を出させていただくくらいが良いのかもしれません。
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というわけで
「他力に頼らせてください!」という境地に至った僕なんですけど
フライパンジュウでは InstagramとTwitterで #JIU10 のハッシュタグで様々な料理がアップされています。本当にありがとうございます。
もしnoteで「フライパンジュウの感想書くよー」「フライパンジュウを使った良いレシピ思いついたよー!」という方がいたら、ぜひハッシュタグつけて書いてみてください。
noteは有料記事も設定できるそうなので、自信のある方は、有料のレシピをアップするなんていうのも自由にやってもらっちゃって大丈夫です!
みんなで楽しんでいけると嬉しいです。
ああ、また長くなってしまったので
\次回に続く/
おまけ
会場からの質問:フォロワー増加の初速について
関連する話題として。
会場に来られている方から「ブランド立ち上げ直後、フォロワー数増加の初速を上げるためには何をしたらいいか?」という質問もありました。
これについても、現時点で思っていることがありまして。
モノづくりだけじゃなく、なんでも同じだと思うんですけど、うまくやるには、いっぱい良い失敗(得敗:えっぱい)するしかないんですよね。
ものすごく沢山の人に認知されてる状態で失敗したら、それはもう、失敗にしかならない。でも、まだ誰もみていない時に失敗する分には、全部が得敗になるんじゃないかなと。
フォロワーさんなんて誰もいない、誰にも見てもらえない状態こそチャンス。そのときにどれだけ実験をしておけるかが全てだと思います。
ほら、トレーニングしてないのに、強敵と戦うなんて無理ですから。誰も見てない今こそ、世界を変えるかもしれない秘密兵器をこっそり開発するチャンスですよ。
\えっぱい/