小さな面白いチームに参加する方法
世の中には、素晴らしいお仕事が溢れています。そしてもちろん、それを作ったり運営している、様々な人や会社があります。
人生にちょっと悩んでいる時期とかに、そんな「良い仕事」を目にしてしまうと「僕もこういう人たちと一緒にこういう仕事がしてみたいなあ」なんて考えがよぎる。
そしてホームページを見に行って「募集」「RECRUIT」と書いてある場所を見ると「現在は募集を行っておりません」という文字。
(今日のTENTもそんな感じ…)
「うーん、仕方がないか。」
ということで、
大手の就職・転職サイトの中から、まるでネットショッピングをするみたいに良さそうな仕事を探してみるものの、何か小さな違和感を感じてすぐ閉じて。
諦めきれずに、さっきの「募集をしていない」と記載のあった小さな会社にメールを送ってみる。
"まずは一度会ってもらえませんか"
"お話だけでもさせてもらえませんか"
ところが、返事がない。
あるいは、返事が来ても「現在は採用を行っていません」という回答。
チーン。
僕は昔、こんな感じで、いくつもの素敵なお仕事に憧れては諦めるを繰り返していた人間です。
今日は、そんな感じの憧れる人や会社が、人材募集していないという悩みを持つ方に、ちょっとした方法をお伝えします。
(あくまで「僕個人が現時点で思う良い方法」です)
正面口なんてない
自分が会社を運営する側になってみてわかったこと。
そもそも人材採用ってものすごくコストがかかる活動です。
就職・転職サイトに掲載するだけでも、けっこうな掲載料を支払わないといけないですし、面接や試験をするのだって、ものすごい時間がかかります。
ある程度の規模の会社であれば、人事部や採用専門の人がいて予算も時間もある。
でも(例えば僕たち TENT のような)小さなチームの場合には、人事部なんて存在しないし、面接にあてる時間もない。
それに「新しい仲間が欲しい」と思う時は忙しさの渦中にあるから。
そういうタイミングで面接に充てる時間なんてない。
つまり、チームに入るためのわかりやすい正面口なんて、そもそも用意されていないわけです。
じゃあ、どうしたら良いんでしょう?
当時の僕みたいに、憧れのチームのホームページやSNSをこまめにチェックして「募集」の記事がアップされるのを、いつまでも待ち続けていたら良いんでしょうか。
今になって、1つの方法に気付きました。
関係性を先に作る
僕がいま働いているTENTは、治田将之さんと二人で設立した会社です。
でも、このエントリーにも書きましたが、元々そんな予定はありませんでした。
大きな会社をやめた後、暇だったから週に一回遊びに通ってて、気付いたら一緒に会社を設立することになったわけです。
また、idontknow.tokyoのメンバーであり、YOKAをやってる角田崇さんも。
2006年くらいに、とある文具店のパーティーで知り合って、2015年頃から頻繁に遊ぶようになり、一緒に仕事をするようになったのは2017年のこと。
なんと11年間は、ただの知り合いでした。
また、現在TENTでデザイナーとして大活躍中のケンケンくん。
始まりこそ、TENTの募集記事を見て連絡をくれたことがきっかけでしたけど、試験とか面接とかしてすぐ仲間になったわけではありません。
2週間のインターン期間、3ヶ月程度のアルバイト期間を経て、あまりの実力と気遣い力によって青木と治田が骨抜きにされた結果、TENTに正式メンバーとして加入しています。
グラデーションな関係性
小さいチームって、必ずしも「採用か不採用か、白か黒か」みたいなハッキリした仕組みで運営されてないことが多い。
人数が少ない分、どうしても「人」としての部分に頼らざるを得なくって、
・その人とウマが合うかどうか
・毎日一緒にいて心地よいかどうか
・お互いに欠点も理解した上で尊敬しあえるか
とか、そういう部分が仕事スキルよりも重要になってきちゃいます。
チームの正式メンバーではない「一緒に仕事をする仲間」もそう。いきなり知らない人へお仕事を依頼することって、あんまりなくって。
DRAW A LINE のアートディレクションを担当している田久保彬さんは、もともとBOOK on BOOK をTENTのイベントで購入してくれたことがきっかけだし
経理周りを担当してくれているピエールさんは、田久保さんの紹介から、とりあえず週一で顔を合わせることにして、そのうちに段々お願いすることができていった感じだし。
STAN.のアートディレクションを担当している種市一寛さんは一度、展示会でお話していた上に、TENTやidontknow.tokyoの商品を沢山使ってくれてたユーザーさんでもありましたし。
ALLYOURS木村さんは、idontknow.tokyo結成前夜イベントに参加してくれたことがきっかけでした。
インターネットで情報が見られて、メールやチャットで気軽に連絡が取り合える今日この頃なんですけど、面接などではなく、自然な状態で一度顔を合わせておくって、すっごく重要だったんだなーと思います。
さて、それを踏まえて、最初の疑問。
どうやったら楽しそうな小さなチームに入れるのか、関われるのか。
僕が現時点で思う方法は、これです。
・その人たちが登場するイベントに顔を出す
・フラットな立場で話しとく
・SNSなどで一応、つながっておく
・機会があれば、お茶したり遊んだり飲んだりする
・手伝えることがあれば、手伝ってみる
もしかすると、これを繰り返していても参加や関わりはできないかもしれません。でも、面接や採用試験とは違って、ちょっとした関係性は作れます。
ちょっとした関係性があれば、直接の参加はしなくても、何か良い影響を受けることができるかもしれない。10年後には一緒に何かをしているかもしれない。
場合によっては幻滅して「ああ、あれ以上深入りしなくてよかった」と思えるかもしれない。
関係性をイチゼロではなくてグラデーションで作っておくって方法が有効だと思うんです。
お客様という一歩目
たとえば学生時代に、尊敬するすごい人に会いに行って「尊敬してます!」と言っても「あ、そうなの」でおしまいです。
いきなりメールして「私を採用してください!」と言っても「今はちょっと」でおしまいです。
でもイベントに参加すれば「お客さん」として参加できます。お客さんとして参加してくれた人を「あ、そうなの」「今はちょっと」と無碍に扱えるでしょうか。少なくとも、僕はできない。
ちょっとした関係性を作っておく第一歩として、イベントに参加して会っておくって、すごく良いと思います。
ということで、何が言いたいかっていうと
僕たちTENT / idontknow.tokyo を見て
「いいなー、楽しそうだな!」
「いつか一緒に何かやりたいな」と
思ってるかもしれない、素敵なあなた。
「募集、採用」
「仕事を発注する受注する」
なんて堅苦しいことは言わずに、
まずは僕たちが主催するイベントに参加しちゃうのはどうでしょうか?
ちょうど12月26日に、こんなイベントもやりますからね。
(ユーザーミーティングは参加費無料!)
はじめて一人で参加する方も、絶対にアウェイ感を感じさせない、気遣いたっぷりのイベントにする予定です!
興味のある方は、ぜひ見てみてくださーい!
詳しくはこちら
第1部
アイドントノウ「ユーザーミーティング」
日時:12月26日(木)18:00~19:30(17:30開場)
料金:前売りチケット ¥0-(ドリンク、特製ノベルティ付き)
第2部
アイドントノウ「知らんがな忘年会」
日時:12月26日(木)19:30~22:00
料金:前売りチケット ¥5,500-(フード、ドリンク、特製ノベルティ付き)
【場所】
EAT TOKYO 蛇崩スタジオ
目黒区上目黒5-30-12
https://goo.gl/maps/AXeCCrNBJRL2