納得して暮らしたい!@designship2019<後編>
前回のあらすじ
idonktnow.tokyoの活動があまりにも上手くいき、天狗になった青木だったが、Twitterで #量産型クリエイティブ男性 と揶揄されてしまった。
しかし、それをきっかけに「量産」についての幼少期の思い出(父の弁当箱)がフラッシュバック!
自分の小さな暮らしから、世界中の人へ、幸せを広げていくための1つの方法が「量産」なのではないかと気づく。
名前を「青木量産」に改名したくなるほど、量産という言葉を好きになることができたのだ。
少し真面目なお話をしますね。
僕たちTENTが「デザイン」する前に考えている2つのこと。
1つめ、文脈を変える。
iPhone周辺機器、いわゆる「ガジェット」と言われる様なモノの中で一番を目指すのではなく
暮らしに馴染む「道具」を目指して作ったのがNuAnsシリーズであり
便利グッズの中で一番を目指すのではなく
全く新しい「家具」を目指して作ったのが DRAW A LINE であり
世界一かっこいいフライパンを目指すのでなく、
テーブルの上でそのまま使える「お皿」を目指したのがジュウであり
すごいハイテク調理家電を目指すのではなく、
生活の中で毎日使われる「うつわ」を目指したのがSTAN.です。
こんな感じで「文脈を変える」ことで、既存の競争からはちょっと違う方向性のものを作ることができるんです。
では、文脈を変えるためには、何をしたら良いのか。
それはモノだけに囚われず、視野を広く持つことです。
周辺視野を意識すること。
では、どうしたらそれができるのか。
リラックスして、毎日の暮らしを楽しむこと。これがとても大事です。
集中してばかりでは視野が狭まってしまう。徹夜なんて論外です。
ずっと頑張り続けても絶対に良いものは作れませんから。
家帰って飯食って寝ろ、です。
そして僕たちが大切にしてることその2は
暮らしに着地させること。「作品」で終わらせない。暮らしの中で愛用されてこそと考えています。
綺麗なCGを会議室で見ていても、長く愛用される道具は作れません。
実際の場所で使うから、暮らしに馴染むものを作ることができます。
ではそのために、何をしたら良いのか。
僕たちTENTは、思いついたらすぐに手作り試作を作ります。
こんな感じで、厚紙とか使ったすぐ作れる試作を、たくさん作ります。
小学校の図画工作レベルで良いんです。そのかわり、実際の暮らしの環境に置いてみる、使ってみる。
自分が考えるというよりは、環境に委ねる、さらす、そんなイメージです。
さて、いま「工作」という言葉が出ましたけど、実は僕は、家でこんなことしてます。
子供からの発注にその場で応える工作です。
はい、いろんな場所に穴をあけてますね。
ということで、仕事でも工作して、家でも工作してるわけですけど。
この「工作」というのも、僕の小さな暮らしから、幸せを広げていくための1つの良い方法だなあと、最近はしみじみ感じるようになりました。
僕の名前は青木亮作(あおきりょうさく)と言うんですけど
青木工作(あおきこうさく)に改名したろかなと。そう思うくらい、工作が好きです。
さて、ところで!
そんな青木工作が
はじめての本を出します!
題して「なんとかする工作」(玄光社)。
12/4発売予定です。
そしてなんと、11/29(金)に六本木の「文喫」にて、出版記念イベントが行われることになりましたー!
ザリガニワークスの武笠さんとトークもしますよ。
11月29日の夜、六本木の文喫。
是非お気軽にお越しください。
量産が大好き。
工作が大好きな。
青木亮作でした。
ありがとうございました!
Twitterもやってます。よかったらフォローしてみてください。
<おしまい>
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