「悩む」から「考える」へ
眉間に皺寄せ、頭を抱え、目を閉じて、うーん。。
アイデアを出す仕事をしていると、苦しくなる瞬間が何度もありますよね。何日考えても突破口が見えず、だんだん暗い気持ちになっていくやつ。
僕も昔はそんなことがよくありました。でもTENTを結成してからは、苦しい時間が減り、楽しい時間が増え続けています。
なぜでしょう?
今日は、そのコツを書きますね。
TENTでは「悩む」と「考える」を明確に分けてまして
悩む=的が絞れてなくて何から手を付けたらいいかわからない状態
考える=ゴールと優先順位が明確でやることが複数であれ見えている状態
という感じで定義しています。
そうすると「悩む」時間はできるだけ減らして「考える」時間を増やしたいですよね。
でもそうはいっても、悩むと考えるって本当に似ていて。実際に当事者になってみると、自分は考えてるのか悩んでるのか見分けがつきにくい。
まわりから見ても、悩んでいる状態は一生懸命頑張っているように見えちゃうから見分けられないんですよね。
ではどうやって見分けるか。僕なりにわかってきた部分があるんで、書いてみますね。
行為を伴う
まず
「考える」は、必ず行為を伴うものであると僕は定義しています。
・紙に書く
・人と話す
・試作する
・散歩する
だから、これらをせずに
というのは考えてません。悩んでしまってます。行為ですアウトプットです。体を動かしましょう。
モヤモヤは信号
でも、たとえこのような行為を伴ったとしても、いつの間にか「悩んで」しまっていることってあるんですよね。
この場合に「悩む」と「考える」とをどう見分けるか。
意外なほどシンプルなんですけど、ほんの少しでもモヤモヤしてつらい気持ちになっているなら、もうそれは「悩む」である!と判断して良いと思います。
だから、周りから見てたとえ一生懸命やっていたとしても、少しでも表情が険しいなら、ため息が深いなら、それは危険信号です。
「大丈夫?悩んじゃってない?」という声がけをすぐにしましょう。
悩むはチームで。考えるは個人で。
悩んでいる状態っていうのは、本人にとって八方塞がりだったり、選択肢があまりにも多かったりする状態なんですね。
だからこそ、何人かで集まって話すのが大事。他の人がいるからこそ、俯瞰で見たり、違う前提条件を探すことが可能になるんです。
ちなみに、先生や上司や先輩は、若い人の成長のために「あえて答えを教えない」みたいなの、あるじゃないですか。あれ僕はすごい苦手。
時代は移り変わるんだから、いくつになっても、どんな立場でも「最高の答え」なんてわかるわけないじゃないですか!
だから、一緒に悩む、一緒に考えるしかできないですよ。
そんなわけで、TENTには、こんな感じの暗黙のルールがあります。
・「悩む」と「考える」を分ける
・「悩んでるかも」と思ったらすぐに相談する
・「悩んでそう」な人がいたらすぐに声をかける
・「悩む」はみんなでやって、できるだけ早く「考える」に移行する
ちょっと抽象的な話になっちゃいましたけど、僕たちが楽しく働けてるポイントを伝えさせてもらいました。
こんな小さなコツを積み重ねて「アイデアを出す仕事って楽しいな!」
そう思える人が増えてくれると嬉しいです。
ちなみに。
僕は一人で考えるときは必ずHINGEを使ってます。これなしに「考える」なんて有り得ない!
チームで相談するときは、手元に必ずMETHODを置いてます。ただ話すよりも、図にしたり書き留めたりすることで、前に進むことができます。
こんな感じの「考えるコツ」みたいな話を集めた本がありますよ