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自己紹介

はじめまして、青木鋼浩(あおきかんほ)と申します。
私はこれまで韓国系企業に勤めながら、実務での翻訳を行ってきました。スキマ時間のアルバイトでwebtoonの翻訳も経験しましたが、韓国マンガについてより深く関わっていきたいと思い立ち、今はフリーで韓国マンガの翻訳、出版企画を行っています。

「鋼浩」で「かんほ」と読むのは、日本の読み方ではなく、韓国の読み方で付けられた名前だからです。映画『パラサイト』や『タクシー運転手』で知られる俳優のソン・ガンホさんと同じ名前ですね。
※「ガンホ」と「かんほ」がどうして同じなんだ、と思われるかもしれませんが、ハングル表記「강호」をどう日本語表記にするかの違い、と言えば伝わるでしょうか。90年代の映画ファンの方には、映画雑誌『ROADSHOW』では「ケビン・コスナー」と表記され、『SCREEN』では「ケビン・コストナー」と表記されていた、あんな感じと説明したいところなのですが。。
自分の名前の表記は慣れ親しんだ「かんほ」に統一します。

名前の紹介だけで長くなってしまいました。基本的におしゃべりで、話がよく脱線するのも自分の特徴として紹介しておきます…。

ともあれ、日本で生まれ育った多くの少年がそうであるように、私も日本のマンガにどっぷり浸かって生きてきました。週刊少年マンガで育ち、青年マンガと共に年を取り、マンガ好きの友達とお互いのオススメを貸し借りしながら、暇さえあれば古本屋でまだ見ぬマンガを発掘する…。今もそんな「マンガ好き」の根っこはそのままですが、最近、少し自分のマンガ観が変わりました。

私は2014年から韓国語を学び始め、2015年に韓国のソウルにある延世大学語学堂に留学したのですが、この時をきっかけに「韓国マンガ」というもう一つの扉が開いたのです。私はこれまで日本のマンガ、それといくつかのアメリカ発の作品に触れてきたくらいで、韓国のマンガを意識する機会は全くありませんでした。
留学先の大学図書館の棚に並ぶ韓国のマンガ本たち、背はハングルのタイトルで彩られ、外装からして雰囲気が違う単行本の数々は「韓国にもマンガ文化がある!」と直感させてくれる魅力に満ちていました。
当時の私はまだ韓国語もよちよち歩きで、フキダシの理解も覚束ない状態でしたが、毎日図書館に通い、韓国マンガの世界に足を踏み入れることになります。

現在、韓国マンガはwebtoon(ウェブトゥーン)として、日本でも広く知られることになりました。ピッコマやLINEマンガを利用する1千万規模のユーザーが、それと意識することもなく、多数の韓国マンガ作品(webtoon、smartoonを含む)をアプリ上で目にしています。

しかし、韓国マンガはwebtoonだけではありませんし、webtoon作品の中でも日本語に翻訳、出版されていない傑作・名作があります。
また、webtoonは電子プラットフォームで読まれるのが前提なので、紙の形でしかマンガを読まない読者層にはまったく届いていないという問題もあります。

このnoteでは、そんな歯がゆい現実への憂さを晴らすべく、否、よりディープな韓国マンガの世界に日本の読者を巻き込みたく、縦読みも横読みも含めた、私なりの「韓国マンガ」について発信していきたいと思います。
韓国マンガから派生した話題や、私のしゃべり好きという特性から書く記事も投稿するかもしれないことは予めおことわりしておきつつ…

これらの記事が誰かに届き、結果として日本における韓国マンガのより豊かな流通、出版につながれば、そこに私も翻訳者として関わっていければ、これ以上のことはありません。

最後になりましたが、韓国マンガについてSNSで自ら発信することを勧めてくださったサウザンコミックスの原正人さんに、心より感謝申し上げます。


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