
【永久保存版】ナンピンEAで破綻を避ける運用方法5選
こんばんは
EA卵焼きの開発者のオイカです。
今回はEA卵焼きを使って上手く運用する方法を研究してみます。
ナンピンEAの強みと弱み
ナンピンEAを破綻させないようにするに研究する前にまずはナンピンEAの強みと弱み、特長について知っておく必要があります。
ナンピンの強みというのは、ずばり
平均取得単価を有利に出来るという点です。
具体的にsellのエントリーをした場合を観ていきます。

最初のsellをした時は、sellをした価格が取得単価です。この価格を下抜ければ利益が出るというラインです。そして、逆行して2つ目のエントリー、つまりナンピンをすると取得単価が上がり、さっきのラインまで下がらなくても利益が出るという事になり、少し有利になります。

さらにナンピンしていくと平均取得単価が上がっていき、どこかで戻しが来れば利益がでるという事です。ここがナンピンの肝です。
つまり、最初のエントリー価格まで戻らなくても利益が出るという点がナンピンの最大のメリットです。
そうすると逆にデメリットは、この戻しが出ない相場では不利になるという事です。
メリット :十分な戻しがあれば利益を出せる
デメリット:十分な戻しが無ければ破綻する
ここから、ナンピンEA破綻を避ける方法は
EAを停止する
適切なロストカットをする
資金を追加する
自分でナンピン
ゴトー日、重要な指標発表の日を避ける
この方法を十分な戻しが無いと判断した時に実行していきます。
まずは、EAを停止するタイミングについてです。どんなパターンがあるか実際のチャートで見ていきます。
1.EAを停止するパターン
山が右下がりになっているパターン
2019年5月から6月にかけてのチャート

このチャートはゴールドの日足です。これはもし右の部分でショートをナンピンした場合、戻しがなく上昇しすぎてしまい、破綻してしまいます。
この部分について考えていきます。
このチャートを少し簡略化にしてみます。

左側に山が4つあります。そして、右側で大きく上昇し4つの山の頂上を乗り越えていっているという状態です。
何が起きているのか(考察)
左側の部分では何度も「上昇しては下降して」を繰り返していますが、重要なことは毎回前回の山を越えていないという事です。
この時にトレーダーはその山にロストカットを置いていると考えられます。4つ山がありますが、トレーダーによってはどこに置くかはそれぞれです。ただ、直近の山に置くことが多いと思います。
次に起こったことは直近の4つ目の山の頂点を次々と越えてしまったという事です。ここでロストカットを全て狩り取られています。(右側の強い上昇)
一旦最初の山のロストカットが狩り取られると、強い上昇になり、その勢いが強く次々とロストカットが狩り取られてしまったという感じです。(この場面でのロストカットは買い勢力)
それから他の目線もあります。
それは初めの山を越える部分で上昇トレンドが始まったと捉える人も出てきます。つまり買い勢力が増すという事です。
結果的に戻しが無い、強い上昇となってしまいました。
ナンピンEAは十分な戻しが無いと破綻してしまいますので、こういうパターンでは負けてしまいます。
解決策
まずこのような右肩下がりの山が出てきたら警戒します。
ロストカットがどこにあるか、みんなが意識するラインはどこかという事を考えておく必要があります。
そして、山を越えて上昇が強い、戻しがほとんどないとなれば、EAを停止して対処します。また、すでにポジションをもっているなら適切にロストカットをして対策していきます。
それからこの場面はこんな風にも捉えられます。

この場面はこのチャートの様に三角の形になっているとも考えられます。この場合もどちらかに動く時は大きく動く可能性が高いのでEAを停止する合図にもなります。
何度も反発があったライン①

次のチャートは何度も何度も反発していたラインがありました。このラインは非常に意識されています。ちなみにゴールドの日足です。
そのラインでなにが起こるか
何度も何度も反発しているという事は、多くのトレーダーがそこのラインにロストカットを設定している可能性が高いです。そして、そのロストカットを狩り取ろうと狙っている機関投資家もあります。
結果としてそのラインを越えたところで大きな下落がありました。
解決策
このようなラインを常に観察していることが大事になってきます。
そしてそのライン付近になったらEAを停止させることです。
そのライン付近では、ラインを超えるのか、それとも反発するのかは誰にも分からないです。そして超える場合は大きく動く可能性が高くなるので、EAを停止させておき、ボラティリティが落ち着いてきたらまた稼働させます。
何度も反発があったライン②

これはこの画面のチャートの最初の反発が鋭角でチャート上でとても目立つ形になっています。こういう目立つ反発は意識されやすいです。
そして、画面中央でも再び反発しています。ここで確実に意識されているという事が判明しています。なので、このラインを意識していくことになります。
画面右側でそのラインに近づいています。この時点でEAを停止させたり、またはロストカットを入れていくようにしていきます。
そして、相場がある程度落ち着くまで待ってから、EAを再稼働させます。
2.ロストカットするパターン
先ほどは戻しがなく、そのまま上昇してしまいそうなポイントであらかじめEAを停止する方法でしたが、次はナンピンしてしまった後の対処法です。
まずは実際の破綻の場所のチャートを見てみます。4時間足です。

この時はsellが9回ナンピンされています。そして、この赤いラインが平均取得単価です。つまりこの赤いラインは超えた時点で利益がでるというラインです。この時はギリギリそのラインに到達せずに上がってしまったので、破綻しました。
適切なロストカットをする場合の対処法
先ずはこの点を確認してください。この時点でロストカットをするか、資金がショートするまで待つかの二択になります。環境認識も大事ですが、運もかかってきます。
日足や4時間足の環境認識的に戻しが無さそう
資金がショートしそう
破綻するぐらいならロストカットをするという覚悟がある
その上でロストカットをするなら次の方法を試してみてください。
ナンピンEAのロットについてです。今回は僕が作った「卵焼き」EAの例を出しておきます。

卵焼きEAはこの様にロットを取っていきます。ロストカットをするならどこのポジションにするのが効果的なのかを考えていきます。
結論から言うと、5,6,7番目のポジションを決済することです。
1,2,3,4あたりのポジションは不利なポジションですが、ロットが小さい分このエントリーには影響が小さいので一旦後回しです。
8,9はのポジションは有利なポイントですので、保持しておきます。
それでは5,6,7番目のポジションをロストカットした場合の結果を見てみます。

この赤いラインが元々の平均取得単価ですが、5,6,7番目のポジションをロストカットすると、この青のラインまで平均取得単価が上がります。これなら利益もしっかりと狙えます。このラインは90pips上昇し有利な位置になりました。
次に攻めの姿勢で6,7番目のポジションだけをロストカットするとこんな感じです。

今度はこの黄色のラインになります。2つのポジションをロストカットするだけでもこの相場では破綻せずに保てます。
さらにせめて5,6番目の決済だと

この白のラインになります。ロストカットを最小限に抑えてゼロ抜け出来る程度です。ちなみに白のラインから髭の先までは100pipsありますので、少しは利益出せます。
ロストカットすべきポジションはロットが大きく、不利になってしまったポジションです。
皆さんも自分のEAのロット数からどのポジションをロストカットすべきかを考えて見てください。
3.資金を追加する
これは当たり前な話ですが、有効であることは確かです。結局、投資全般に言えることですが、資金がある方が有利です。
含み損である間は損が確定していないので
ロストカットとの組み合わせ
ロストカットと組み合わせて有効に使います。
ロストカットをするメリットはさっき書いたことに加えて含み損の増え方を遅くするという効果もあります。
つまり、ロストカットと資金追加でさらに効果的な延命処置が完了するわけです。

これはさっきの場面の日足で、少し時間を進めてみたのですが、待っていれば落ちてくる場面でした。
このオレンジの丸の山を越えられれば落ちてきます。なので、3つや4つのポジションをロストカットさせ含み損の増加速度を抑えた上で資金追加で体力を追加し、待つという事です。
じゃどこまで待てるかと言いますと、

前回の高値が紫のラインです。これくらいは待つ可能性があると考えます。
ただ、少し距離があるので途中で戻しがあるかもしれないと考えることもできます。さらに、紫のラインまでの間に意識されるようなラインを引けないということも一旦息継ぎとして戻しがあるかもしれないという発想になります。
ここまでの判断はやっぱり多くのチャートを見て相場観を身につけるしかないかもしれません。
4.自分でナンピン
さっきの場面で説明します。
例えば前回の山が黄色の山のように低く、注目される高値(紫のライン)が下のチャートのように下がっていて、今回の値動きがその紫ラインを反発する動きを見せた場合です。

もちろん紫のラインを上抜ける可能性もあるので、その辺は時間足を1時間足や15分足に下げてよく見る必要があります。そして、下げてくるようであれば、自分でエントリーをしていきます。そうすると、ロット数にもよりますが、平均取得単価が上がり、さらに有利になります。
5.ゴトー日、重要な指標発表の日を避ける
ゴトー日や重要な指標発表の日に大きく動き、それがきっかけで注目されているラインを越えたりすることで、ロストカットを狩り取られ、十分な戻しがなく上昇してしまう可能性があります。
この部分は「1.EAを停止するパターン」に繋がっていきます。
まとめ
EAを完全に放置で運用する場合は、運に任せることになってしまいます。もちろん勝てるEAを選ぶことで稼ぐ確率は上がりますが、さらに今回解説した5点を踏まえることで長期で稼げる確率を上げることが出来ます。
今回例として出したEA「卵焼き」を詳しく知りたい方はこちらです。
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