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ダスキン編④【仕事の本質を間違えていた僕。】前編
2017年の8月、
高浜市の担当になり、レンジフードや浴室、エアコンの掃除に1人で行く機会が増えていきました。
クリーン商事で働く皆さんは本当に優しい方ばかりで、色々な話を僕に聴かせてくれました。
サービスマスター部門の部長の、魚釣りの上手な釣り方や、神社仏閣にある白木の洗い方、
一緒に働く主婦さんの子供達の成長、母親目線の想いなど、
色々な立場の方からの、色々な考えを知り、
『実際に経験してる方の想いや話って本当に面白いなぁ』
と、学ぶことばかりでした。
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仕事に慣れていった2017年の10月のある日。
『青木君、何で今ファン(扇風機)を一番回転がつよい「強」で回したの?』
病院の床ワックス洗浄の現場で、
ワックスを塗り終わり扇風機を回した僕に、
現場を見に来ていた部長が声を掛けてくれました。
『早く乾かすために回しました。
もしかして問題ありましたか?』
『そうだね。
その気持ちはわかるけどこの書類の多い部屋で「強」で回すと、
ホコリが舞って、まだ乾いていない床のワックスにホコリが混ざっちゃうよ』
『すみません!勉強不足でした。
次から気をつけます‼︎』
『うん、最初はファンをつけないか、つよさを「弱」にすると良いよ^^』
部長は色々な事をより深く、細部まで教えて下さり、
今でも僕の人生の師匠の1人だと思っています。
ただこの時期から少しずつ、
僕の中には違和感がありました。
『仕事には慣れていってるけど、
僕と部長では見えてる世界が全然違う気がする。』
その原因が何なのか分からず、
自分の中で納得できない日々が続きました。
少し極端な話になりますが、ワックスを塗った時に今後は2度と、
ホコリの多い部屋で扇風機を「強」で回さなければ、
より良い仕事をすることができます。
でもそれでは他の仕事も全て、
“部長から教えて頂かないと”そのクオリティのサービスができないという事でした。
『んーなんなんだろう。』
部長に質問させて頂きましたが、
僕自身が「質問の意図」を把握できていないため、
その糸口を掴むことが出来ませんでした。
ーー続くーー