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ゆずソフト初見が喫茶ステラ送りつけられた結果四季ナツメさんの虜にされたしシナリオに感銘受けた話

期限設けないと書けない人のための Advent Calendar 2022の20日目の記事です。前回はかなり色んな人に向けた内容でしたが、ここからはギアあげて美少女ゲーの話を2連投していく。(次はブルアカです)
すみませんいつもこんな感じのオタクなので……

というわけで、今日はちょうど発売3周年の『喫茶ステラと死神の蝶』のナツメルートをプレイしてみた日記。一言で言うとキャラとシナリオがめちゃくちゃ良かった。
途中までネタバレはない。

それは、去年9月頃の出来事。
長年の付き合いしかいない身内鯖で、未履修コンテンツの話題になった時に、ふと呟いた一言。
「ゆずそふと、実はちょっとやってみたい」(原文ママ)

実は、筆者のかびは、自分で言うのもなんだけどこんなギャルゲ大好きです~~みたいな人間のくせに……
今をときめく最強ブランドのゆずソフトのゲームを一度もやったことがなかったのだ……!ああいうストレートな絵柄、大好きなのに……!
勉強(?)にもなるしいつかやってみたいと気持ちを込めて軽く発言してみたところ……一人の友人が反応してくれた。ちなみに彼は『天色アイルノーツ』をプレイ済である。
「どれやりたい」
「喫茶ステラ」(原文ママ)
「理由は」
そりゃあもちろん……
萌え目的でやる美少女ゲーといったら、好きそうなキャラがいる作品……!
「ナツメさんかわいいと思う」(原文ママ)

以前からタイムラインやYoutube切り抜きで流れてくるたびに……ずっと気になっていたキャラクター……!
喫茶ステラの、ヒロインの一人、四季ナツメさん……!

お声が、良い

メイド服
黒髪金眼
顔が良い
しかも下ろすとかなり長い髪

この髪の長さと靡き方、素晴らしい

・今どき珍しいちゃんとした"クーデレ"←2022年かび流行語大賞受賞

主人公と同じ大学に通う女の子。
クールな女の子だと周りからは思われている。
実際にはクールというわけではないものの、
感情を表に出すのが、あまり得意ではない。

わりと純情であり、性的な話には顔を真っ赤にしたりする。

大学では特定の人間と仲良くすることもなく、
飲みサーの軽い陽キャは嫌い。うざい。面倒臭い。
と、そういった人種とは、距離を取っている。

・あまり社会に馴染めてない
・主人公に向けて辛辣な態度をとってくれるし、恋愛パートでは主導権握ってくれるらしい

自分の推し傾向を知っている人間なら、10人中1億人はこのキャラかびが好きそうと言うだろう。それぐらい、性癖の塊。
もう見た目からして完璧であるし、その上内面まで好きそうなタイプのキャラなんて早々いない。
きっとこれは運命だ、シナリオゲーばかりやってきた人生だったが、もし萌えゲーをやるなら喫茶ステラをやろう――
もう忘れてしまった遠い過去に、そう誓っていたのだ。

そんな数々の思考の末に導き出された"かわいいと思う"発言に対し、何も知らない友人の返事は……
「ゆずそふとおごってやろうか」

マジで?

本当にいいの?みたいな会話を終え、Amazonの欲しい物リストにとりあえずソフトを入れてみて、翌日。

びみょうな写真でごめん

マジで届いた。
友人自身はまだ喫茶ステラプレイしてないというのに。
結構な値段するのに、いいんですか?
寛大な彼の心に感謝しながら、即プレイを開始――
――というわけにはいかず、当時は他のゲームで忙しくて、なかなかプレイする機会が訪れなかった。
自分は有り難いことにたくさん作品を勧められる機会があるのだけれど、体力と時間に限界があるのと常時大好きな作品が多すぎてやりますと言ってもなかなか手を出せない状態。セール情報を教えてもらったり、わざわざ買ってもらったりしても積んでたりして本当に申し訳ない。リストにしてるしちゃんと全部覚えているので、いつかやります。あと催促されると優先度上がります。

そんなこんなで、9ヶ月が経過した2022年6月末から、ちょくちょくプレイすることができた。
他コンテンツの多忙により、本腰を入れてプレイし始めたのは7月下旬頃から。

初ゆずソフト、やってみて思ったのは……

マジで、キャラクターが、みんな可愛い……!

一つのセリフだけで、異常な量存在する表情がコロコロ変わる作り込み具合。
テンポよく、読みやすく、そしてキャラクターの魅力を最大限引き出すのに特化したテキスト。
これは、すごい経験だ……

四季ナツメさん、思ってた以上の可愛さ……!
立ち絵がパーフェクト・萌え絵だし、辛辣ながらもどこかあたたかさを感じさせるやりとりがたまらない。ずっと眺めていたくなる。

ナツメさん以外のヒロイン4人も、予想外に可愛い。
主人公は無個性というわけではなく、自分の欲求に素直ではあるけど、根っこには思いやりがあるいいキャラクター。
毎日少しずつちまちま進めていたのだが、すっかりこの世界の虜になっていた。これがキャラゲー……!

ワイトもそう思います(死語)

あとゆずソフト凄いなと感じたのは、UIがとにかく充実していること。
バックログからどのセリフにも飛べるのは便利だし、お気に入りボイスを登録できるし、フローチャートは存在してるし、ボイス聞き終わったらテンポよく次に行きたい自分にとってはウィンドウにボイス再生時間が出てくるのはありがたいし、コンフィグはもはやこのゲームの全部をいじれるじゃんってぐらい項目量が異常。あとシステムボイスがヒロインたちなのも雰囲気作りに貢献してて良い。

こりゃあ、今や死滅しつつあるPCへほげ業界において、キャラゲーの立ち位置を確立して天下取れますわ。共通ルート時点で、凄さを実感させられた。

しかし、かびはまだ知らなかった。
キャラゲー=シナリオはそれほどでもないというわけではないということを。
キャラクターへの愛は、良好なシナリオあってこそ深まるということを。
これほど大人気ブランドということには、しっかりとした理由があるということを……


(以下個別ルートのざっくりとしたねたばれ含む)



ナツメルートに入ると、このヒロイン可愛すぎやろとしか思ってない自分のゆるい頭とは裏腹に、しっかりと一本の筋が通った物語が展開された。
四季ナツメの抱えた諦観。
クールで才色兼備な彼女の過去は、ドラマ的なとてつもなく分かりやすい不幸というわけでもなく、ただただ小さな絶望を積み重ねていくもので。ギャルゲ的なノリは続きつつも、どこかリアリティを感じさせる設定に、衝撃。
今まで見えなかったナツメの根幹に触れることで、ますます彼女のことが好きになっていく……

そして、そんな彼女を変えるために奮闘する、主人公昂晴の意思。
好きな人の笑顔をもっと見たいから、生きていてほしいから、共に笑いたいから、だから手を伸ばす。
その諦めない信念は、確かに届いた。
どストレート、王道シナリオ。


不覚にも、めちゃくちゃ、感動してしまった……
正直ここまでとは思ってなかった。萌えだけじゃなく、シナリオも良いブランドだったんですね。嘗めてかかってすみませんでした。
好みの作品の要素として、「諦観を抱えるヒロインとそれを覆す主人公」というのがあるのだけど、まさか気になってたキャラがそういう文脈を持っている子だったとは。ナツメさん、マジで推しすぎる……
普通に昂ナツの関係性が大好きになってしまったし、主ヒロ目当てでギャルゲをやるいつものかびさんになってしまった……

そうして壁を乗り越えてからも、全てが解決したわけじゃないので、そちらについても昂晴が頑張る話があったのもまた良かった。
なんていうか、ノリと勢いで全部解決!なテンションじゃなくて、設定はファンタジーだけども地に足ついた物語をずっとやっていたのが、凄い好感持てたんだよな。
あと個人的に印象的だったテキストはキミのおかげで未練が生まれたって言うナツメに対して、昂晴が最初から四季さんの中に未練はあったって言うところかな。彼がその前に言ってた通り、ナツメさんは自分の行動のおかげで結果的に自分を救ったって文脈なのがよくて。(まだ他ルートやってないからかなり適当言ってるかもしれないけど)多分彼が頑張らなかったとしても、カフェ絡みで何かしらイベントが起きてどうにか生きられたんじゃないかなと個人的には思うんだよな。それでも、今回昂晴が動いてこの結果になったのは揺るがぬ事実なんだなっていうのがこのテキストから感じられて、すごいグッときた。半分ぐらい妄想で喋っとるけどね。

ああ、本当に良い物語だった――
あ、でも結ばれて以降は「これだけ色々あったから幸せを噛み締めてくれるのを描いてくれるのは嬉しいけどこいつらどんだけキスしとんねん……」って若干ダレてしまって……個別入ってからはあっという間に山場まできたのにそこからクリアまでは少し遅くなった。溺れていくナツメさんはオモロ女で良かったけど、基本的にシーン以外が楽しかったのでへほげ向いてなさすぎることも分かった(全年齢ゲーに帰りなさい)


そんなこんなで、ナツメルートをクリアし、アフターストーリーを読んだ結果、昂ナツというワードでたまに検索する人間が誕生しました。結局こうなる運命や。
四季ナツメさん素晴らしいヒロインすぎる。こんな見た目しててクールでこっちを翻弄してくるくせに内面は弱さを抱えた女性ってちょっと魅力的すぎんか?初ゆずソフト攻略ヒロインが彼女でよかった。そのうちグッズ買います。
実はクリアした後は原稿で忙しくなって他ルートをやっていないので(殴らないでください)そちらに関しては来年やろうかな。みんなかわいいし。他の物語も面白いだろうし。
新作も妹ちゃん気になるしやってみたい気持ちがあるな……今度は自分のお金を払いたいし……

では、今回はこのあたりで。読んでくださった方と製作スタッフの方々ありがとうございました。
高嶺昂晴と四季ナツメの未来が喜びに満ち溢れたものでありますように――

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