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自分を構成する作品10選
期限設けないと書けない人のための Advent Calendar 2024 10日目の記事です。本日2本目!遅刻してもカレンダーは書く。偉すぎる。
この記事はずっと書きかけだったので、この機会に書いてみる。
というわけで今回は自分を紹介するのに名刺代わりになるような作品をまとめてみました。とにかく”自分”が詰まった、自己紹介に使えるような記事を書いてみたかった。
完全に個人的でしかない記事だし自分の好みの再確認のために書いてますが、どの作品も手放しでおすすめできるので、自分と好みが近いなーって思ってくれる人がいたら是非触れてみてください。
リトルバスターズ!
最初に思いつくのは当然リトバス。一作品だけ選ぶとしてもコレ。
2012年のアニメ放送で出会って、段々この作品の魅力が分かっていって、葉留佳ルートあたりで我慢できなくなって購入したんだったな。そのまま3ヶ月でトゥルーまで駆け抜けた。
自分はオタク極めてるとか時たま友人に言われるけど、面白い・大好きな作品に触れないと生の実感を得られない体質ってだけ。だからずっと好きなことを考えて生きている。多分そうなった理由は、あまりにリトバスのトゥルーのカタルシスがすごすぎて脳が焼かれたからじゃないかな。
話の要素を抜き出すと、イマを駆け抜ける青春ものの良さとか、諦めないことの大切さとか、人と人の隔たりとだからこそ分かり合おうとするコミュニケーションの話とか、ここには書ききれないぐらい自分の好きがこれでもかと言うぐらいてんこ盛り。
話の根幹が理樹と恭介のボーイ・ミーツ・ボーイなのもいい。一応美少女ゲームではあるんだけど、主軸なのは男女ではなく男男や女女なのもかなり影響を受けていると思う。おかげで色んな関係性を好きになれるようになったし、本当に感謝している。
今でも定期的に描き下ろしが来るので有り難いですね。リトルバスターズは不滅。
これまでもこれからも人生で一番好きな作品だし、一番影響を受けた作品。
Summer Pockets
Key作品にはどれも深く影響を受けているけど、リトバスともう一つだけ選ぶならサマポケ。
プレイした2021年当初はKeyへの熱量が少し冷めつつあったんだけど、サマポケをプレイしたおかげで一気に戻ったので本当に感謝している。
大人になって新作を追わなくなったかつてのKeyファンに向けても強烈なメッセージ性を持つ作品だと思うし、そういう人には絶対にプレイしてほしい。最後までプレイしてから無印のグランドED(作詞:麻枝准)を聴くと感じるものが絶対にあるはず。
これから生きていく上で、何もかも変わっていくけど、もしかしたら変わらずあの日のままであるものもかもしれない。きっと今よりも眩しい未来が待っている。
CLANNADは人生とよく言われてるし大好きだけど、自分が生きていく上での人生観に一番影響を及ぼしているKey作品はサマポケかもしれない。来年からアニメが放送されるので深くは語らないけど、それぐらいこの作品全体の価値観やテーマ性が好き。
自分にとってまさしく夏休みと言える作品だし、疲れてしまったりふと昔に帰りたくなったりした時にはまたこの夏に帰ってきて大事なものを見つめ直そうと思う。
あと聖地巡礼作品としての完成度が異常。島で自転車を漕いでる時に昔祖父の家で遊んでいたあの日々を思い出したのは良い思い出。
スーパーダンガンロンパ2
ダンガンロンパシリーズは作品内でもそれ以外でも大きく自分の人生に影響を及ぼした作品だしゲーム3作はどれも本当に大好きだけど、一番影響受けたのはこれ。
理由は直接語らないけど、ロンパ2の影響で志望校を決めたエピソードはオタク自己紹介として強いと思う(?)
ダンガンロンパはコロシアイをする高校生たちの話だから暗いし辛い話ばかりが続くけど、だからこそその中でも懸命に生き抜く主人公たちの姿が印象的な作品だと思う。
そして、2はその点でもかなりシナリオが好みだった。前作に後付して作っているはずなのにその接続の方法があまりに鮮やかで感動しっぱなしだったし、何より終盤の展開が最高だった。才能溢れる高校生たちにとって、一番大切なことは何なのか。その答えを導き出して突き進む彼らに出会えたから、自分はちょっとネガティブでもなんだかんだ最後は前向きでいられるのだと思う。
CHAOS;HEAD / CHAOS;CHILD
合わせて1作と数えるので実際は11選になってるけど、片方語るなら必然的にもう片方にも言及しなきゃいけないぐらいバチバチに対比決まってて完全に別の作品だと思ってないので見逃してほしい。自分の記事がガバガバなのはいつものことなんで……
大好きな科学ADVシリーズ、ハマり始めたのはシュタゲだし魂のゲームだと思っている。けど、より強く影響を受けた作品となるとカオスシリーズになる。シュタゲは時間モノだから後述のクロノとちょっと被ってる部分あるしね
「妄想」が物語において大事な要素になっていて、何が嘘で何が真実なのか分からないのが特徴の両シナリオ。シリーズの中でもニッチで癖が強くて狂気に溢れているのが特徴だけど、だからこそ、その中で描かれる美しさが光る。
特にカオスヘッドは"成長するけど在り方や生き方は変わらない主人公" "不完全な登場人物達だからこその物語という人間賛歌" "人から人に受け継がれる意志" "青空が似合う王道ストーリー" "妄想という虚構が生んだ真実"という好きな要素がこれでもかというぐらいてんこ盛りで凄い。好きなものにまっすぐな自分を励ましてくれるしオタクにとってのバイブルだと思う。ここまで直球にオタク讃歌(すげえワードだ)やってる作品を他に知らない。
対照的にカオスチャイルドはあまりの美しさに絶対に忘れられない作品、という感じ。あんなにエログロに溢れているのに誰かを想う気持ちの美しさがずっと刺さって抜けないの凄い。
信じていた人も、この空も約束も、自分ですらも、何もかも嘘だとしたら、何が本当なのだろうか。両作品の二人の主人公が出した答えは、今でも心に残っている。
クロノトリガー
ここまでノベルゲームが多いけど、オールジャンル好きだし、特にRPGが大好きで子供の頃はドラクエやFFばかりやっていた。
DQ5やFF6にも多大な影響を受けてるのだけど、やはりいちばん影響を受けたとなるとクロノトリガーになる。
紹介してる中でも一番最初に触れた作品なので意識してないところでめちゃくちゃ影響を受けてそう。
とにかくすべてが最高水準でとんでもないゲームだけど、特に「選択」の価値観に影響を受けているところがある。
過去に戻ってやり直したいとは多くの人が一度は持つ願いではあるけど、だからといって過去改変をしては失われてしまうこともある。ルッカのイベントが特に印象的。
あと関係性の話だとカエルと魔王の関係性が大好きだしこういうの好きになりがち。自分の姿を変えた元凶だけどだからこそ得られたものもあるから感謝もしているという複雑な関係性、いいよね……
時間モノやループモノって大好きだけど、思えばクロノトリガーが自分にとってのオリジンだった。10年に1度ぐらい再プレイして自分の好きを再確認したいな。
空の境界
型月作品はどれも大好きで特に奈須きのこの価値観文体にはとんでもない影響を受けている(単語をカタカナにしたりダッシュ混ぜるの絶対きのこの影響)のだけど、その中でも一作品選ぶならこれ。
ボーイ・ミーツ・ガール好きだけど、空の境界はその好きを作り上げた作品だと思う。あくまで式と幹也の二人の話だから、作中最強のラスボス格のキャラクターが物語としては前座なのがたまらない。
描かれる愛の形が特に印象的だし、型月がメッセージ性が特に強い作品だから各章で異なるテーマやっていてそこも価値観に影響してそう。一章から自殺がテーマなの今考えると攻めてるなと感じるけどだからこそ好きだ。
もう最初に触れてから10年経ったので再履修をどこかでちゃんとしたいのだけど、小説とマンガは手軽で良いのだがアニメ見直したいのにサブスク配信してないのでそろそろしてほしい。だいぶ昔のアニメという部類なのに今見ても作画クオリティが高いの本当に凄い。
エヴァンゲリオン
TVアニメで影響を受けた作品となると、やはりエヴァになる。
金曜ロードショーで何気なく破を見て異様さに心打たれ、TVシリーズを駆け抜けてエヴァQを待ち、Qの後はずっと長らくシンエヴァを待ち続けて見終わった時の卒業式感はすごかった。シンジたちと一緒に大人になれたのであの時代に生まれて良かったなと思う。
人間の面倒臭い部分やコミュニケーションの話がとにかく好きなので、エヴァは当然大好き。
シンエヴァやマンガ版がド直球に人間讃歌をやっているのが好きだった。旧劇もちょっと捻くれてるし絵面がえげつないけど、やってることは同じ。
エヴァは旧時代の偏屈な人たちのせいで人間や社会を否定する作品だと誤解されがちだけど、根幹に流れるのは誰かに想いを伝えたいという気持ちで、徹底的にコミュニケーションの話をしているのが好き。ATフィールドってそのための設定でしかないし。
シンエヴァが特に直球にその話をやっているので本当に嬉しかった。シンジがゲンドウに音楽プレイヤーを渡すシーンが、エヴァンゲリオンの全てと言っても過言ではないと思う。
定期的に見直してはめんどくさい大人たちに野次を飛ばし人間を感じ、振り回される子供たちを見守りたくなり、そんなカオスの末にシンジが至る結論に心打たれる。まさしくバイブルの作品。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
一番好きなTVアニメ(厳密にはTV放送じゃないけど、最後数話以外はテレビ放送で見ていたので……)
近年の自分の「好き」を最も形作っているのはこの作品かもしれない。そう言えるぐらいには大好き。離別の関係性をメインにした作品として、これ以上ないと言えるほど理想形だと思う。
基本的にどんなに道中暗くとも最後は前向きな作品が好きだし、創作をやる時はそういう方向性で行きたいって決めてるんだけど、リライズはそういったタイプのお話だと最も完成されていて理想的なものだと思っている。
主人公がヒロインを失ってから始まる話だし、BUILD DiVERたちが過去に失ったもや戦いの中で失うものは都合のいい奇跡で戻ってくることなんてなく、現代社会で生きてるガンプラが好きな人たちには余りに重いものを背負ったまま戦い続けることになる。なのに終わった後には爽やかな気持ちでいられる作風が本当にすごいと思う。
かつて自分を苦しめた呪いは、いつしか世界の美しさを教えてくれる祈りに変わっていく。世界は自分の見方次第でどうとでも変わるということを教えてくれる、優しさに溢れた御伽噺のような素敵な作品。
傷ついて立ち上がれなくなった時は、ヒロトたちの生き様をもう一度眺めて、勇気をもらっている。
進撃の巨人
漫画だとドラゴンボールとかHUNTER×HUNTERとかヒカルの碁とかハガレンとかジョジョとか寄生獣とか色々思いつくけど、一番影響されてるし好きなのは進撃。
テーマの一貫性や伏線回収が鮮やかで漫画として一種の極致なのは言うまでもないのだけど、それ以上に作品全体に根付いてる価値観が大好きでとても影響を受けている。印象的なセリフがとにかく多いし言葉選びが好き。
一番好きなキャラクターはユミルだし、彼女の価値観には影響受けてるなと思う。
重要なキャラクターのようでいて、特になんでもなく好きな女と結婚したいだけの運が良かった一般人でしかないのが最高に良い。
誰の指図でもなくやりたいように生きる彼女なりの「自由」が大好き。
あと最近映画館で最終章を見たのだけど、ジークとアルミンの会話が一番印象的だった。
人間は所詮増えるだけの生き物で、全部は無意味かもしれないけど、かけっこしたりキャッチボールしたり何気ない日常こそが生まれてきた意味である。この価値観には凄い共感できる。
見返すと発見がまだまだあるので、どこかでまとめ読みをし直したい。
ブルーピリオド
二次創作を本格的に始めるきっかけとなった漫画。
この作品がなければKeyオンリーで同人誌を出すことも、コミケにサークル参加することもなかった。
詳しくは過去記事で語ってるのでこちらで……
美術に生きる人たちを描く青春群像劇だけども、創作してなくても好きなものに打ち込む人なら誰しも感じることがある物語だと思う。
「表現」することの怖さが印象的。絵を書いたり小説を書いたりすることに限らず、なにかを”好き”と言うことはそれだけで「表現」となりうる。けど、そんな風に自分を出すのは最初は誰だって怖いものだ。
でも、どんなに下手で上手くできなくとも、自分の色は自分にしか出せない。だから、一歩踏み出してみる。そうすれば、本当の意味で自分を見つけることができる。
多種多様なテーマを取り扱ってはいるけど、その中でもこの文脈が特に自分にとっては印象的で、背中を押してくれた大好きな作品。
といってもまだまだ連載中でしかも今が一番おもしろいと言えるぐらい凄い漫画なので、これからも愛し続けていきたい。
夏へのトンネル、さよならの出口
最後は近年の自分を象徴する作品をチョイス。さすがに外せない。
そして、今書いてて11選になってるのに気付いた。なんで?数え間違えた?
今更減らしてもしょうがないからこのままでいきます。
2022年は上記のブルーピリオド以外にもヘブバン、スパイファミリー、ワートリ、ギーツ、ポンポさん、すずめ、アイうた、エンキス、リコリコ、ピンドラと豊作の年だったんですが、その中でも近年一番自分を構成している作品となったのがこの夏トン。
新宿で予定が早めに終わったから帰るのが勿体ないと感じて、とりあえず映画見るか……ってことでTwitterで流れてきたのをきっかけにたった83分を見たらドハマリして、映画館に10回以上通って夏コミで現状世界唯一の同人誌まで出しました。思い返してもものすごい行動力だ。
この作品以上に”ハマった”と言える作品はないんじゃないかと感じるぐらい異常な熱量がありました。
社会に馴染めない高校生男女二人が、願いを叶える代わりに時間の流れが他より圧倒的に早いトンネルを利用する話。そんな二人が、本当に手に入れたいものとは。
とても王道なボーイ・ミーツ・ガールなんだけど、作品特有の淡々とした雰囲気が流れるのが本当に大好きで、とんでもなくハマってしまった。あとEDテーマが人生のテーマソングにしたいぐらい好きなのと、ヒロインが好みすぎたのはある。花城あんずさんのフィギュアください。
2022年はオタクとして色々つらいことがあったのだけれど、この作品のおかげで自分の好きを見つめ直せてここまでやってこれたのだと思う。作品外の出来事だけどこの作品にハマったおかげで新しい繋がりもできたし、映画というものの素晴らしさを発見することができた。
色々大変なことはあるけども「味気ない幸せ」を大事にして生きていきたい。自分にとってまさしく人生とも言える作品。
今でも映画館で上映があるたびに通ってるし、一生愛していきたい作品。
あ、各種配信サイトで気軽に見れる長さの映画なので、興味ある人は見てみてくださいね(最後まで宣伝。)
その他、10選には入りきらないけど大きく影響を受けているやつを前述してないのに限定してまとめる。
・東方
そもそもオタクになったのってこれがきっかけだよね。東方にハマるまでにはいやキャラクターに恋とかありえね~って思ってたのにいつの間にか八意永琳ガチ恋にされてたこっちの気持ちがわかりますか?(なんなんだよ)おかげで好きなキャラクターの平均年齢を算出するとバグってるよ。三億歳パワー。
二次創作とかカップリング文化とか色々勉強させていただきました。実家。ありがとうございます。
・スマブラ
「物語」というものを重視したのでこうなったけど、そうでない場合は絶対に入る。
スマブラがなければ仲良くなれなかった友達なんてたくさんいるよ!青春。
・カービィシリーズ
スマブラと同じでこれも絶対に入る。ダークな要素もありつつヒーローしてるのが良い。
あと名前の由来。カービィ好きなので。グッズください。
・ポケモン
今でも大好きだけど青春の象徴でもある。今も青春なのかもね。
クラスのみんなでポケモン対戦してた頃には戻れないのちょっと切ないな……と思ってたらポケモンやるだけの同級生LINEグループができてて笑った みんな変わらねえな!
・ロックマンエグゼ&流星のロックマン
これも青春の作品。AI発展してるし早くこんな時代にならねえかな……いやトラブル起きすぎか……
・ブレイブルー
青春の格ゲー。今はギルティギアがメインだけど本来はこっち。
厨二病的センスに影響を受けている。
・無双シリーズ
これがなければ三国志と戦国時代に詳しくなれませんでした。
・カリギュラ
「偶像」について考える上で絶対に外せない。
人間の心について色々考えさせられたし、あまり自覚はしてないけどすごい影響受けてると思う。
・天気の子
夏トンがなければ入っていた。男女の逃避行とセカイ系の先を行った作品、最高!
・グレンラガン
ダンガンロンパと同じく自分に前向きさをくれる作品。大好き。
・仮面ライダー
シリーズモノを許容するなら間違いなく入るけど、ちょっと多すぎる。
一作品選ぶならオーズかな。ギーツはテーマ性めちゃくちゃ好み~!だけどここまで書いた作品の影響もあって好きになってるところある。
・ラブライブ虹ヶ咲(アニメ)
「自分らしさ」「自己表現」を描いた作品として最高に好き。
創作を始めたのはブルーピリオドだけでなく優木せつ菜のおかげでもあるので、本当に感謝している。心に炎をくれてありがとうね。
・アイマス
なんか今はなんとも言えない感じだけど、アイマスがなかったら今の自分は絶対にないと断言できる。どちらかといえば人との繋がりといった作品外的な要素が強いけど。依田芳乃に出会えたのは大きいですね
ゲッサン3巻単体なら影響受けたには入るかも……
まだまだある気はする。多すぎだろ。もう30選ぐらいでええんちゃうか。
というわけで完全に自分のために書いた記事でした。一人のオタクの生態を知れるという点では面白いのかもしれない。
これからも自分を構成すると言えるぐらい好きな作品にたくさん出会っていきたいね。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!