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最高の漫画「メダリスト」全人類に読んでほしいからオススメポイントを紹介します

来年1月からアニメ放送が始まることで最近話題になっている漫画「メダリスト」
めちゃくちゃおもしろい!と評判を聞いていたのですがなかなか読む機会に恵まれず……最近フォロワーに催促されアニメも近いのでとりあえず無料公開1巻を読んでみたのですが……
読んでたら寝れなくなって、気がついたら最新11巻まで読み終わって本誌追いついてました……
自分が現行で読んでいる中では一番の漫画だと思っています。(ちなみに一位タイはブルーピリオドです。アフタヌーンって最強の漫画雑誌か?)

そんな感じでみんな読んでくれ~~アニメを待つんじゃなくて漫画が素晴らしいからとりあえず原作から触ってみてくれ~~ってテンションに最近なっていたら、アニメについて超大物アーティストが逆オファーしてきたという驚くべきお知らせが……

「大槻さん 読んどいた方がいいですよ 『メダリスト』は……」
「えっ……!米津まで……!?」
米津玄師本人まで全人類読めオタクになることあるか?
俺も米津玄師と同じ気持ちだぜ……って勝手に同調したので、話題になってる今こそ、どこがオススメなのか書いていこうと思います。
しかし、本番は見守ることしかできないコーチと戦う選手は二人で一つだからBOW AND ARROWって曲名になったの相変わらず物凄いセンスですね

1.バディの成長譚、加速し続ける面白さ

この作品は、小学5年生のスケート女子選手のいのりと元アイスダンス男子選手でコーチの司が、互いの人生ふたつ分乗せて金メダルを目指す漫画です。つまりバディものでW主人公なんですよね。

いのりの物語としては駆け出しのスケート選手としてどんどん上へ突き進む王道の成長譚になり、司としてはコーチとして試行錯誤しながら彼女を導いていきながら己もまた様々な気づきを経て変わっていく……一度挫折した人間の成長譚となっています。だから子供が主人公はちょっと……って人や逆に大人が主人公だと興味ない!って人も読めると思うし、両方のドラマが濃厚に描かれているので全く退屈しません。
このように選手とコーチを主軸に描いた作品なので、作中に出てくる他の選手も基本同じようにコーチとの関係性が描かれます。なので人と人の関係性を楽しみたいっていうタイプの人にもオススメできる漫画かなと。特に主人公バディと対となすライバルバディの光と夜鷹の対比は必見だし、話が進んで変化していく関係性が本当に面白い。

あとストーリーの良いところなんですが、個人的には取捨選択がめちゃくちゃ上手いところなんですよね。話がポンポン進みます。練習パートは長くなりすぎないように簡潔に描かれるし、大会パートで描くべきところはガッツリ描く。オフシーズンはイベントがあればそこだけ描いてバッサリカット。何よりテンポを最重視しているので、場合によっては大事に見える大会すら取捨選択しています。そこの割り切りが凄いし、だからこそ一切退屈せずに読めます。だからよくある「丁寧なのはいいんだけど話が進むのが遅すぎてこの漫画ちゃんと完結するのかな……」みたいな気持ちにもなりづらいのがいいですね。

ちなみにスケートものではあるものの、ルール説明がしっかりしてるのでスケートを一切知らなくてもルールを把握して楽しめます。プログラム構成の解説をカードゲームにたとえてわかりやすく解説してくれるので、話に置いていかれることがありません。おかげで最近やってたGPファイナル見ても選手のどこが凄いのか分かるようになって嬉しい、ありがとうメダリスト……

2.数多存在するキャラクターたちの奥深さとリアリティ

この作品、スポーツものらしくとにかくキャラクターが多いです。各地方に存在しているクラブとそこに所属している選手とコーチがたっくさん出てきます。でも「モブ」扱いされることなく、ちゃんと全員に名前がついていて書き分けがしっかりなされてるし、しっかり設定も練られています。作中でスポットライトが当たればその回の主役はその子になる感じがステキ。
そしてここはフィギュアスケートの世界。「才能」と「努力」が実力に結びつく場ではあるけど、才能があって本人にやる気があったって努力する環境がなければ花開くことはできません。とてもお金がかかるし時間と場所が必要なスポーツなので、各キャラの経済状況や練習環境などを考慮してその点についてもシビアでリアルに描かれます。そんな中で自分にできることを精一杯やって戦い抜くみんなの生き様はとても美しいし、戦う理由はそれぞれだけども誰の想いも否定されることなく描かれるのがこの漫画の素晴らしいところだと思います。

あと、個人的にキャラクター描写で良いと思ったところは、小学生が子供すぎないところですね。この作品は主人公がジュニア選手なので必然的に物語に登場する選手の大半は小学生です。フィクションの子供って良し悪しはともかく話の都合とはいえ過剰に子供に描かれるところがあると思うんですが、この漫画はリアリティラインが高めなのそんな幼い選手たちもしっかりとした考えと信念を持った存在として描かれます。まあ、本当にクソガキだな~!みたいなキャラも一部存在するんですけどそういうところもまた愛おしい。

選手たちだけでなく、それを取り巻く大人たちもリアルに描かれます。大人だからってしっかりとした存在とは限らないので、主人公の司は時には間違えてそこから成長する立場だし、ライバルの夜鷹のようにとんでもない人格のキャラもいます。また、いのりを支える母やスケートリンクの職員・司の住み込みのバイト先の社長やその娘などといった、選手やコーチではない立場の人間についてもドラマがしっかり描かれるのが魅力的ですね。とにかく登場人物一人一人に対し描き方が真摯なのが素晴らしい漫画だと思います。

あとキャラクターを尊重して描いているという点の補足なんですが、選手たちはみんなかわいく描かれてるんですけど、いやらしく描かれないのも読みやすいポイントかなと。基本的にストレスフリー……ではなく辛い展開も時にはあるんだけど、”嫌な気分”にはならずに読める漫画となっております。露悪的な人間は出てこないしそういう描写もない。スポーツものらしく気持ち良さに溢れた漫画で人を選ばないのが魅力ですね。

余談ですがわたしのお気に入りは先ほど名前が出た狼嵜光ちゃんです

オフの姿もかわいいね

主人公のライバル、ラスボス候補、無敗の最強の天才、擬似家族、黒髪ロング←見事に好きそうな要素しかない。
でも狼嵜光を語る上では現状単行本未掲載の46話は外せないし、メダリストで一番好きな話もこれなので皆さんマガポケで読んでわたしと彼女について話してください。ラスト2ページのセリフと構図があまりに好きすぎる……宗教画だよこれ……

3.絵と漫画がうますぎる

とても大事なところ。とにかく絵が上手いし、読みやすいです。キャラクター多くても区別がつくし、みんな可愛く格好良く描かれてます。
とりあえず公式Twitterから探したんですけど、これの1ページ目とかすごいので若干のネタバレ(分からないから大丈夫だと思う)が嫌じゃなければ見てみてください。

こんな感じでコマ割りと構図が素晴らしくて、スケートのシーンは躍動感に溢れてます。漫画なのにほんとに動いているように見える。
とにかく漫画としてのクオリティが高い分、アニメがこの素晴らしさに追いつけるのかが気になるポイントではありますが。頼むよ。

あとは扉絵や決めのコマの一枚絵の迫力がすごいのが特徴で、特に最近の話は物凄いことになってるんですが、これは初見のインパクトが大事だと思うのでぜひ読んで確かめてください(丸投げ。)




というわけで魅力は無限にあってまだまだ語れるんですが、長くなるとよくないのでこの程度で。
昔から評価されてて人気の漫画ではありますが、まだまだこの面白さに人気も評価も話題性も追いついてないと思うのでとにかく読んでみてください。
マガポケのアプリで読めるので1話は無料だしチケット使えばその後も無料で読めますし、ハマっても本誌まで追いつきやすいです。是非。

それだけでなく、定期的に1~3巻がkindleなどで無料公開されてるのでその機会に読んでみるのもオススメです。読む手が止まらなくなるはず。
なんと、今日の23:59までにはなりますがタイミング良く1~3巻公開されてるみたいです。公開当初にこの記事を読んだ方は今すぐ読みに行ってください。お願いします。
追記:12/26の23:59まで無料らしいです!!!ぜひ


最後に、書き忘れてましたが期限設けないと書けない人のための AdventCalendar 2024 3日目の記事です。TRPGのセッションや出かける予定が多くて9日遅れになったけどここから取り戻していきたいですね。
そんなことはどうでもよくてメダリスト読んでくださいお願いします。

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