見出し画像

眉毛、見ませんでした?

落としてしまった……
現在、無眉男1日目となりました。
なんの因果か、10月初日。

思えば学生時代。
処理が面倒だと言う理由だけで、眉毛を剃り落としていましたが、眉無しの自分に出会うのはかれこれ20年ぶりくらいですか。

…………イカン。笑

先月の半ばからインプットを遮断していて(無意識に)
気づいたら10月になっていたんですよ。

眉毛に気づかされるまで時間感覚がなくて、なんなら9月は誕生日もあったのにあまり記憶がない。笑

きっかけは恐らく、躁鬱病ってやつでしょうか。
パニック障害で病院に通っているというのは以前にも書いた気がしますが、先月。ついにお薬が増えてしまったのです。
特に代わり映えなく、近況を話しただけだったので意外でした。そんなつもり無かったのに。

というわけで、鬱のお薬を処方されたことでより深く落ち込み、情報を遮断していたのだろうと思います。

そして虚ろに鏡を覗き込み、ボサボサになった眉毛に気付き整えようとしたところ、うっかり落としてしまったというわけです。(そのおかげで戻ってこれたのですが。)

ひとつ勉強したことがあります。
鬱×無眉は相性がすこぶる悪い。笑
ただでさえ覇気のない表情が眉毛をなくしたことにより、いっそう病的な印象を与えてきます。
で、余計に落ちます。笑

今日はたまたま落ちた先にトランポリンが置いてあったので、深く落ちたぶんだけはね上がって現在に至るわけですが、明日鏡を見たらまた凹む可能性が大いにあります。

今から交番に行って「あのぉ~。。お伺いしますが、眉毛の落とし物って届いてませんよね?」と聞きたいくらいだが、こんな時間に交番に出現して、眉毛を探してたらいくらなんでも危なすぎる。
俺が警官だったら、とりあえず捕まえておくと思う。笑

で、もしこちらの立場(私)に戻って捕まったときのことを想像すると、怖い。
先月悩み続けていた問題を朝まで警官に問うだろう、と思うからだ。

少しずつ思い出してきたぞ。
誕生日は感謝を告げなくてはと(悩み続けてきた問題の核となる部分)お墓参りに行ったんだ。

なぜ、誕生日に墓参りなどしたのか(初めての行為)というと。皆さんもよく知っている、あの有名な問いのせいなのだ。
そう。「たまごが先か?ニワトリが先か?」というあれ。

人間について考察していた時。家の近くに墓地があることも手伝って、先祖というものについて考えを進めていた。
そして、先祖先祖と言うけれど、元を辿っていくと全人類は同じ家系図にたどり着くのではないのか?と。例のあれのような問いにぶつかったのだ。

アダムとイブ的なそれは、より深い沼に俺を引きずり込んでしまった。
待てよ?と。

自分は宝くじを買うときと、何か冒険をするとき以外、特に信仰している神様は居ない。都合のいい神様だけを抱え込んで生きているし、だからこそ幼少からクリスマスも初詣も近所のお祭りも、ただのイベントでしかない。それは多くの日本人と変わらないはず。

ということはですよ。
アダムとイブ的な2人まで家系図を辿った結果。アダムとイブ的な2人はどこから来たのか?ってことが大問題になったと言うわけで。

兄弟?双子?そっから派生するのん?
いや、その前に。この2人の産みの親はどこよ。
ん?哺乳類はそもそも男女が揃って子が産まれてくるのではないのか?
だとすると、スタートは「2」から。しかないはず。
でも、「1」を飛ばして「0」から「2」が発生するっていうのは現在の知識からでは納得行くものを持ち合わせていない。

仮に「進化」という曖昧な言葉にしてしまうと、何か(猿とかそんなの)から例え「1」の「人間」が出現したところで、「2」からしか次の命は産まれないのだ。
それに、運良く進化した「1」同士が男女だとして、そこから産まれた子供が「2」以上であり、尚且つ男女であり、その男女がまた………という奇跡の連鎖なくしては、俺達が存在していることが理解不能になってしまう。

先祖の墓に線香と花束をお供えしながら、同じ墓地に並ぶ沢山の墓石を眺めていた。
それぞれに刻まれたご先祖様の名前。人物像を想像させる戒名。区切られた敷地に、我々まで命を繋げてくれた家系という、これまた区切られた命の派生を象徴するものが蠢いている。ように感じた。

でもさ、本来はこれ「ひとつ」でいいんじゃないのかなって思ったりしたんですよ。
近々のバトンは、確かにここに書かれた人々が繋いでくれたのだけど、元を辿れば区切りなんてそもそもないのではないのかと。
あっ、「人類、皆兄弟」ってそういうことなの?って。

広がる墓地のなかで1人。
空を見上げていたら自分がどこから来て、どこに居るのかわからなくなった。

もちろんどこに行くのかも。


で………刑事さん?あなたはどう思います??


………って、やべぇ奴じゃないか!!!!笑
いや、本気なんだけども。
俯瞰したら、怖い。
俯瞰してる眼も、実は不確かで己の知識の範囲で俯瞰してるのであり、本来は答えを考えようとしない警官の方がもしかしたら怖いのかもしれない。

曖昧な存在である自分を不確かな理解のまま、他人を取り締まったり
疑いもせず、世間の社会の「ルール」によって、はみ出しものを捕まえたり罰したりするのだ。
俺達は兄弟かもしれないし、大多数の意見側に居るだけで、自分達が間違えてるかもしれないのに。
人を裁くものもいる。

誹謗中傷もそうだ。
正しさを語る上で、自己の存在がそもそも教科書に載っているようなルートで出現したものなのか、どこから来て、何に属しているのかも不確かなまま、それに目を向けず「他」を否定している。

では、あなたは何者なのだろうか?
誰でもいい。
正義やら正しさやらを掲げる人達、論破を得意とする人達、否定的な人達。
預言者、天気予報士、教授………
YouTuber。アーティスト。
誰でもいいのだ。

本当のことを、教えてほしい。けど。

それには誰も答えてくれないだろうな。みたいなこともなんとなく想像がつく。
仮に答えてくれる方が居ても、自分がそれを信じれる気がしないのだ。

個人的に一番きついのが、我々は「人間」ということを意識しすぎているという一点に尽きる気がしている。
我々は悲しいかな(個人としては喜びなんだが)「動物」のなかの「人間」という種に過ぎない。

ルールもマナーも全て、「本能」には勝てないのだと思う。
それは
「本能」=「動物」
「ルールやマナー(理性)(道徳)」=「人間」
のような分割された思考が作り出した幻想なんだろう。

この「人間」性が、現在の社会問題や世界の争いに繋がっていることを考えると、我々はこの世界で一番未完成な「生物」なのかもしれない。


俺はそうだなぁ。
眉毛はないけど「モテたい」し。w
「食べたい」し「寝たい」(ここが壊れて薬が増えた。)
動物の最低限を確保して、余ったエネルギーで書いたり歌ったり、不確かな「心」が満たされる感覚を探していたいなと思う。

それが叶って余裕ができたら、どこから来たのかを知りたい。

いや、知らなくてもいいのかな。
少なくとも「俺は」知りたい。

あなたは、どうですか?

どこからきて、どこに帰りますか?

眉毛はどうですか?
ここから出て行って、どこに居ますか?
いつごろ、帰りますか?笑

さぁさぁ。冷えてきたし、暖かいシチューでも作って眉毛を待つことにしましょう。

眉毛は、大切。ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?