アグレッシブ ダンス ステージ 『DEAR BOYS』
あなたは知っているだろうか。
今、池袋のミクサ(正式名称:Mixalive TOKYO Theater Mixa)で男子高校生たちの熱い青春が繰り広げられていることを…
はい!というわけで久しぶりの観劇noteとして、6/1に初日を迎えた絶賛公演期間中のアグレッシブ ダンス ステージ 『DEAR BOYS』(以降ディアボ)について感想を書いていきたいと思います〜!
「気になるけど、どんな雰囲気なんだろ?」という方への宣伝も込めているので、原作を読んでいない方に対しても安心して読めるようネタバレなしです。(6/15追記。動画の後からがネタバレ部分です)
DEAR BOYSって?
まず『DEAR BOYS』って?なる方もいらっしゃると思うので、あらすじを引用します。
つまり、バスケ漫画です!
原作自体は月刊少年マガジンに1987年に連載が開始され、なんと今も続いていて『DEAR BOYS ACT4』とシリーズが連載されています。(私もまだ追いついていないので履修中です)
今回、舞台で演じられている内容は原作の単行本ではちょうど1〜5巻にあたります。
気になるのはキャストさんだと思うのですが、
主人公の哀川和彦役を新正俊さん、瑞穂高校メンバーとして、藤原拓弥役を森田桐矢さん、三浦蘭丸役を三井淳平さん、土橋健二役を鹿子島光人さん、石井努役を坂田大夢さん、氷室義男(原作だと氷室恭子)役を高木勝也さんが演じられ、
今回の対戦校となる成田中央メンバーは、
森山敦司役を灰塚宗史さん、岸本忍役を瀬名陽斗さん、児島章男役を飯田寅義さん、武内純一役を楚南慧さん、玉置直也役を小林勇太さん、下條薫役を高木トモユキさんが演じられています。
そしてSixthMenとして、聖司朗さん、古幡亮さん(WATWING)、飯島康平さん、森遼さんがご出演されています。
(ちなみに…SixthMenはバスケ用語のSixth man=第6の男にあたります。)
残念ながら公演休止になった2020年のDEAR BOYSのツイートに、今人さんの想いが込められている
ことが分かる内容があったので引用します。
原作だと女の子がたくさん登場しストーリーでも占めている要素(ラブコメ的展開等)がかなり大きいんですが、上記から分かるとおり、舞台でご出演されるのは全員男性の方々です。
そのため、どのような演出・脚本になるのか、始まるまでドキドキしまくりでした、、
-いざ初日ー
OPから終わりまで、鳥肌が立つときが何度もあるくらい終始めっっっっちゃくちゃ楽しかったです!!!!!!
スタートしてすぐ、SixthMenの方々が一気に劇場内のボルテージを上げてくださるのですが、この部分を観るだけですぐに【アグレッシブダンス】の意味がガンッガンに伝わってくると思います。笑
(ダンスのこと全然分からない運動神経皆無の人間でも)各々が得意とされるダンスの違いを楽しめますし、ダンサーの方々なだけあって魅せ方がほんと格好良いんですよね、、すごいなぁ……(語彙力)
プロフィールを色々拝見して、特に古幡亮さんと聖司朗さんに注目していたんですが…このお二方のダンスも絶対観てほしいです、凄すぎて身体能力どうなってんの?!ってなりました。笑
4人の方々はSixthMenの名のとおり、今回の公演では絶対欠かせない存在となっています!
本来の意味からは重要な役回りってことが読み取れると思うんですが、たしかに…これはSixthMenだってなること請け合いです、、
ガッツリと見せ場がありますし、見たらなるほど〜、確かに空気変わるわ!!って納得すると思います。
そして両校のキャストさんたちも加わりみんなで踊るんですが…正直、まっったく目が足りないです。笑笑
(各キャストさんたちに推しカメラみたいなものがこれほど必要な舞台はないよ…と思いながら必死に毎公演追いかけてます。)
もちろん、ダンスだけではなくしっかりとお芝居もあるのでそこが気になる方もご安心ください!
それに、ダンスパートも各キャラクターの性格やキャストさんの個性を引き出した上で考えられているんだろうと分かる振り付けがされていて、観ていてめっちゃくちゃ楽しいです!!
自身の観劇経験が少ないから知らないだけかもしれないんですが、ここまで「ダンスで伝えること」に重きを置いた舞台って、そうそうないんじゃないかなぁと…。今回の演出担当は今人さんなのですが、今人さんだからこそ生み出せる舞台だなとひしひしと感じます。
そして今回の物語の主軸であるバスケット、気になる方も多いと思うのですが!!!本編では、バスケットボールがほとんどずっと登場しています!!!!わー!!!すごい!!!!!!
公式からも↓
とお知らせが出ています。笑
(最初このお知らせ見た時初めて見る文面で笑ったのは秘密です)
実際に劇場内でも公演開始前にアナウンスがあるんですが、それはもう飛び交いまくりです!!!
これは絶対お伝えしたいんですけど、バスケットボールを持ったままダンスも踊られるんですよ、えってなりません??すごくないですか、、?
バスケ×ダンスってどうするんだろうな〜って思う方々は絶対多いと個人的に思ってるんですけど、今人さんらしいバスケの演出が全面に伝わってきますし、見事に融合しているんです!!バスケのこの部分をダンスで表現するとこうなるんだな〜とか、バスケもダンスも経験ないのでそこら辺の魅力を上手いこと伝えきれないのがとても歯がゆいんですが……
試合中はパスやドリブルもみなさんキレッキレで終始鮮やかですし、客席に振動が伝わってくるくらい激しいダンスの凄さと躍動感は観たら分かりますし、ぜひ劇場で味わっていただきたい…!!
あの振動が個人的にめちゃくちゃたまらなくて…臨場感がすごいんですよね、、本当に試合を見守る観客の気分になれて一体感を味わえます。
もう一点ぜひお伝えしたいのが、ほんとみなさんがすごく楽しそうなんですよね!!
本編後のカテコで、全員が仲良さそうな雰囲気がすごく伝わってくるのもディアボの魅力の一つだと思っていて。
ほんっと、座組の部活感がめちゃくちゃすごくて青春してるな〜!ってなるんです!!笑
わいわいした空気感を作り上げられているのは、みなさんがお互いを尊重してチームのメンバーとして支え合っているからなんだなということが伝わるのはもちろん、座長の新さんのお人柄もあるんだろうな〜と。
新さん演じる哀川くんは、
「明るく朗らかな性格で、誰に対しても変わらぬ態度で接する。」とされているんですが、新さんのご挨拶は毎公演毎公演、空気がとても和やかで…哀川くんと通じるところがあるんじゃないかなぁと個人的に感じています。観た方にはきっと伝わると思うんですが、なんというか、観ていて自然と笑顔になっちゃうんですよね!
ディアボはほんとみなさんが楽しく演じられている点がすごく、すごく素敵なんです!!!
今回、公演時間は1時間20分とチャレンジングな長さ(一般的な舞台よりも短いため)なのですが、こちらも今人さんの「公演が終わってもまだ好きなことが出来る、時間を有効活用できる。時間が生まれたし、観に行ってみようかなと思えるくらいの長さ。そういう舞台があっても良いんじゃないかなと。」という想いもあるとのことです。
(↑スペースでお話しされていた時にこの話を伺いましたが、メモが取れなかったので微妙に表現が異なるかもしれない点ご容赦ください)
1時間20分、密度がすごくて体感秒ですよ、、ほんとに、、、もう終わってしまったって毎回なっています。
そして一度観た方はきっとまた観たくなるだろうなぁと思うくらい、楽しい舞台になっています!!!(今ならリピーターチケットも売られています!リピチケは好きなお日にちで好きなお座席を選べるのでとても良いですよ!)
次の公演は6/16(金)、夜公演があります。(6/15現在)ゲーム対決だったり、動画撮影ができる回もあったり、ランダムでしおりがもらえる回もあり、本編終了後も楽しいこと盛りだくさんなのもディアボの魅力の一つだなぁと感じます。
余談ですが…ゲーム対決の時は通常よりも公演時間が長くなり、キャストさん同士の仲の良さを全面に感じられるので特におすすめです!6,7,8日のお昼公演が該当します!第1回目のジェスチャーゲームは終始笑いまくりでした。笑
また、6/9は哀川くんのバースデーであり、シークレットデーと銘打っています。何するんですかね?(6/15追記。座長である新くんが耳付き帽子を被り、「本日の主役」を身につけた状態で登場し、座長として、哀川和彦役としてのご挨拶をされました!)
6/11 夜はイープラススペシャルデーでもあります!!公演は18日までと長めなので、この回気になるな〜という感じで観に行かれるのもおすすめです!
話は変わり…ここまで楽しいお話ばかりでしたが、ディアボは残念ながら、2020年に一度中止となってしまった公演でもあります。
関わっていた方々の想いを背負ってキャストの皆さんが一公演一公演、とてもとても大切に演じられることが忖度やお世辞など抜きに毎回こちら側にもすごく伝わってくる、本当に素敵な舞台です。
残り19公演、とても熱くてかけがえのない試合がミクサで行われているので、少しでも多くの方に観ていただきたいなと思います。
このnoteが、少しでも気になっている方の背中を押すことが出来たら幸いです!
締めくくりとして、動画撮影OKだった際の三浦蘭丸くん(三井淳平くん)定点の動画を載せておくので、よければぜひ観てください!そして興味が湧いたらぜひ足を運んでいただけたら嬉しく思います。
ここまでお読みくださった方々、ありがとうございました!
※以降ネタバレ
残り4公演となって
はい、残り4公演になってしまったのでネタバレ有りの内容をここから書いていきたいと思います〜!!!!!個人的にめちゃ好きだ!!ってところを順次追記するんですが、ディアボを観た方にはきっと共感してもらえるはず!笑
まず、森田さん演じる藤原くんと、新さん演じる哀川くんの対比がエモいんですよね…バスケを楽しめなくなった藤原くんと楽しいバスケがしたい哀川くん。
この二人がどう関わるんだ!?と観客に思わせたところで、一気に音楽が流れながらSixth Menの登場です!よっ!!笑笑
いやぁ…ここの流れ、お世辞抜きで鳥肌立ちましたね、、Sixth Menの方々を「ただのアンサンブルではなく彼らにしかできない役割を担ってもらう重要な存在」とされている理由がこの部分を観ただけで分かると思うくらい、劇場内のボルテージが一気に上がるんですよね。
そこから瑞穂高校メンバーに成田中央高校メンバーが登場して全員で踊られるんですが、この光景、何度拝見してもほんと圧巻です……
OPの衝撃に浸りつつ、本編が始まります。
まずここで原作を読んだ方はおや?と思われると思うんですが、"ストリートバスケの人たち"というキャラクターが今回の舞台では登場するんですよね。原作だと女子バスケ部員がたくさん登場するのをどうアレンジするんだろうと思っていたのですが、そう来たか〜!ストリートバスケなら、男性ばかりなのも自然と納得できますし、違和感もないな!!なるほど〜!!と思わず膝を打ちました。笑
そこから主人公である哀川くんのご登場です!
バスケットボールを持ったまま踊ってる!?!?そういう仕組みなんだ!?と驚きつつ、軽やかかつ楽しそうに踊られているのが哀川くんってそういう性格なんだってここからすぐに読み取れるんですよね、、
個人的に新さんのお芝居を観たのは初めてなんですが、めちゃくちゃ表情の使い分けがすごいなと。
ここでの表情と、しばらくお話が進むと「天童寺高校に所属している時の哀川和彦」としてダンスを踊られている場面があるのですが、ここの表情の違いはぜっっったいに観ていただきたいです!!!
天童寺高校のエースである、哀川くんが何を抱えて、瑞穂高校にわざわざ転校してきたのか。
原作のネタバレになるので省略しますが、いろんな推測が新さんのお芝居から充分なほどできると思います。
話は戻り…藤原くんをはじめ、三浦くん、土橋くん、石井くんの4人での部室でのシーンは日替わり要素です!
"ふんが"をネタに日替わりを考えるのめちゃくちゃ大変だろうなって思うんですが、見事毎回笑ってます。笑
(特に小ふんが・中ふんが・大ふんがの回が個人的にめちゃくちゃ笑いました!!三浦蘭丸は小ふんがだから秒で終わったな、、笑)
ここで4人は部室で特にバスケもせず駄弁っているだけなんですが、みんなが心のどこかで今の状況は良くないって思ってるのも伝わってくるんですよね。
ただ観客を笑わせるだけじゃなくて、日々退屈しているのが伝わる日替わりを考えられているところはぜひ注目していただきたいです。
そして個人的に名場面だと思うのが、藤原くんが哀川くんに「バスケしようよ〜!」としつこく言われてからのシーンです。
「るっせーっおれあバスケなんてやらねぇって言ってんだろうが!!」からの哀川くんの「じゃあもう本当に退部(やめ)ちゃえば?」の表情と、それに呼応する藤原くんの感情が伝わる表情、見守る三人のお姿、何度観ても緊迫感があって……見守るお三方の表情の違いも見ものです。
そして、その緊張した空気を解くかのように石井くんが発言して、土橋くん、三浦くんも話をするんですが藤原くんはやっぱりそう簡単にバスケットをまたやりたいなんて言えないんですよね。
それを藤原くんと中学からの仲である三浦くんが
「藤っ このままで良いの…!?」「そろそろ…自分に正直になろうよ…」と語りかけるんですが…いやぁもうここの空気めっちゃ好きで……他のみんなよりも関わっている時間が長いからこそ、三浦くんの言葉は藤原くんに響くんだろうなと思うと、、
(あとここは今回の舞台上では語られていないんですが、藤原くんが左膝を痛めた原因は三浦くんにあって。また、今でこそ柔和な三浦くん、荒れている藤原くんと思われると思いますが、中学時代は逆で。お互いを支えあっているからこそ、言葉の重みがあるんだろうなと……)
藤原くんが吹っ切れてから1on1をするシーンで、瑞穂高校バスケ部、いけるのでは!?と思わせてからの、対戦相手として登場する成田中央高校の強敵感、ここもめっちゃ好きです。全員めっちゃ背が高いので迫力があるんですが、それをさらに感じられる振付も見応えがあります!!あと、なんというか、瑞穂高校のメンバーが踊ってる時はバスケ楽しい♪というのが伝わってくるんですが、成田中央高校のメンバーは踊っているとき良い意味で表情が苦しそう、必死なのが伝わってきます。
ここからも、"下條監督のバスケ"が何か、とても伝わると思います。
瑞穂のみんながストリートバスケのみんなと練習試合をするシーンの和気藹々とした空気感との対比の構図がほんと良いんですが、つらい……
瑞穂VS成田中央の試合についてはもう語るところが多すぎるんですが……
まず言いたいのが、ほんとどっちの学校が勝ってもおかしくないと思わせるみなさんのお芝居とダンスの熱量がすごくて…なんというか、けっこうこの学校が勝つんだろうなってそういうのってなんとなく分かるじゃないですか。
ディアボの両校の試合の場合は、どっちが勝つか、試合結果の答えを知っているはずなのに毎公演本当に分からないんですよね。それくらい、みなさんが魂を込めて、実際に汗を流して、本気で試合をされていることがすごく、すごくわかると思います。
明日はこっちの学校が勝つかもしれない。と思いながら観れるってすごくないですか?
それくらい、毎公演熱いです。
そして、この試合は名場面がたくさんあるんですが、森山くんの下條監督と関わる際のお芝居と、成田中央の試合前・試合中・試合後のメンバーの空気感、最後のマンツーのオールコートプレスは絶対に生で感じてほしいです。
ここの部分を今語るのは野暮だと思うので、終わってから改めて記載したいと思います。
毎公演完成度が高いものがさらに面白くなっているので、一度観た方も絶対に観ていただきたいなと強くお勧めします!
まとめ
ディアボ、冒頭でも書きましたが、本当に今いちばん熱い青春が繰り広げられている舞台だと思います。
ここで少し個人的な話をすると、いつも舞台観劇の際はどの舞台でも1公演も見逃したくないと思っていて。
ただ、どうしても仕事とかで都合が合わなくて1公演だけ観れなかったとか、割とあるんですよね。
そういう時は悔しいと思いつつ、割り切れるんですけど…今回のディアボは絶対に見逃せないなと心から強く思う素敵な舞台で。見れない回があるのは無理だと、こんなに思える舞台に出会えたことに心から感謝したいなと思います。(これまた余談ですがなんとか全25公演、見届けることが出来そうでホッとしています。笑)
ディアボ、ほんとうに、本当に最高な舞台で、この先も自分の糧になるだろうと断言できるくらい素晴らしいし、元気をもらえます!!
残り4公演、最後まで走り抜けられるよう、全力で応援しています。