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2020年3月の記事一覧
いつか、きみと・3-3
タワーに住んでいると、タワーの住人としてオーダーができるから、サンドイッチや飲み物をオーダーしても【無料】なのだけれど、どうやらレンはタワーの住人ではないらしい。
仕事はしているから、報酬はもらっているみたいだし、基本的な生活も保護されているようだけど、本人もわからないことは聞けない。
「届けても届けても、荷物が増えるね」
「うん」
「そうだ!こんなの見つけたの」
バッグから、手袋を取り
いつか、きみと・3-2
「うん。1つも2つも変わらないから」
タワーの管理は【国】がしているけれど、部屋の使用料は無料だし、基本的な食べ物、衣服もオーダーすると無料で届く。
基本的な生活は【国】が守ってくれている。
今みたいなシステムになる前には、家も食料も衣服も、すべて【自分たち】でなんとかしなきゃならなかった時代もあるみたい。
お金をたくさん集められる人は、大きな家に住んで高級な食材を持て余すほどオーダーして
いつか、きみと・3-1
彼からのメモを届けてくれて、彼の家に案内してくれた男の子は、名前は【レン】っていうらしい。
レンと一緒に【配達】を始めて、3日目。
…働くことがこんなに大変だとは知らなかった。
仕事といえば、パソコンを使うことがほとんどだから、身体を動かすときはあくまでも【趣味】だったり【運動のため】だったり、基本的には【楽しいとき】だと思っていた。
配達の仕事は、自分が疲れているとか休みたいとかいう事情は