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どこででも見られる花を、つかのま自分だけのものにするために俺はお金を払う
繭から生まれた言葉 3
神戸を舞台にした恋愛小説集『繭の中の街』からセレクトした言葉を、発売日までのカウントダウンがわりにお届けします。
どこにでもある花だと、去年まではこの美しい色に気づくことすらなかった。
どこででも見られる花を、つかのま自分だけのものにするため、俺はお金を払う。ずっと手の中に留めておけるものではないと分かっていても。
アーティストの森田晶子さんの幻想的な油絵、
神保町のアルビレアオさんの美しい装丁。
ずっと飾っておいていただきたい本になりました。
出会うこと、関係を作ること、そして喪うことまでも、
この世界でしか体験できないこと。
この小説が、怖れずにその体験に飛び込んでいく原動力になればと思います。