アンダーリトル

サブタイトル 始まり

#ジャンププラス原作大賞

松映え市の住宅街の一軒家に住んでいる小学校3年生の悟は、学校へと向かっていた。
通学路の途中にある信号が変わるのが遅い横断歩道で、足止めをくらっていた時、グラっという揺れが襲ってきた。
目の前の道路が、ひび割れを起こし、そこからアンダーリトルが飛び出してきた。
いぬでも、猫でもないみたことがない生き物が突然現れたことに、恐怖を感じながらも、好奇心には抗えず、生き物が歩いていった方向に目を、やった。
「どこに行くんだろぉ、」とぼそっと呟いた悟は後を追うことにした。
つけられていることに気がついたアンダーリトルは、立ち止まって、振り向くとなぜか悟の方に、やってきた。
「どうしたんだ。お腹空いていくあてもないんだろ。僕が飼ってあげるよ」
悟はそっとアンダーリトルを抱き抱えると、「いっつも僕、生き物を飼うと死なせてしまうから、死なせたらごめんね」とぼそっと呟いた。
一旦家に持ち帰ろうと思ったが、家に戻っていると、遅刻してしまうので、学校へ向かった。
校門から教室に向かう間、誰かに見つかると面倒なので、ランドセルに隠し、堂々と何も隠していることはないという表情をしながら歩いていた。
しかし、階段をあがり廊下を歩いている時、同じ教室の同級生で、男勝りな女の子である真鈴に会った。
「昨日はありがとう。助けてくれて」
そう声をかけると、「いいのよ、あれぐらい」
と返してくれた。
ランドセルがガタガタと震えていることに、少し違和感を覚えた真鈴は、「なんか、ランドセルに入れてるの、見せてよ」と言ってきた。
昨日、いじめっ子から助けてくれた恩があるので、見せてあげないと言えず、「いいよ、実は今日出会ったんだ」と言って特別に見せてあげた。
真鈴は、ランドセルの中を覗くと、校舎に響くくらいの大声を上げた。
真鈴の隣にいたひとみは、「何を入れているの」と少し青ざめた表情になった。
悟は、「いゃぁ、そんな物騒なものじゃないよ」と誤解を解こうとしていると、落ち着きを取り戻した真鈴は、「変な形の生き物だったからびっくりしちゃった。2人ともごめんね」と謝った。
「本当に、びっくりしちゃったよ」
2人がしゃべっている隙に、ひとみは、おそるおそるランドセルの中を覗いた。
猫や犬に似た形をしている透明な生き物が動きまわっていた。
アンダーリトルは、他の生き物の形を真似する特徴がある。
ひとみと真鈴は、アンダーリトルに対して、気味が悪いという印象をもったが、悟には気持ちが悪いとは言えなかった。
何故だか分からなかったが、悟を傷つけてはいけないとおもっていたからである。
「悟、あれをどこで拾ったの」
「あんまり覚えてないけど、激しい揺れが襲ってきて、目の前で道路が地割れして、そこからあの生き物が、飛び出してきたんだ」
真鈴と悟が、楽しげに会話をしていると、ひとみが急に顔色を変えて、悟が背負っているランドセルの中身から、アンダーリトルを取り出した。
「どうしたんだ。急に」
「悟、この生き物が、本来行うべき役目を知ってるの」
ひとみはそう言うと、薄ら笑いを浮かべた。
「役目ってなんなんだ」
「やっぱり何も知らないんだね」
ひとみの声は、なんだかいつもと違って、少し低く他人が吹き替えているようで、受け答えをしていた悟も気持ち悪いと思っていた。
「ねぇ、悟、ひとみの首の方を見て」
悟の肩をツンツンと突っつきながら、真鈴が言う。
「うん、なんだ」
鈍感な悟は、気がつかなかったが、真鈴は、ひとみの首に、首輪のようなものが付けられているのに気がついていた。
「ほら、あれよ分からないの、首輪のようなものがつけられているじゃない。朝会った時には着けていなかったのに変だと思わない」
「本当だ。首輪が着いてる」
すると、ひとみがつけている首輪のスピーカーから声をだしている草太は、「ご名答、きみたちは、頭がいいね。学校に入ると怪しまれるので、君たちの友達を操らせてもらった。僕の仲間がそっと君たちのお友達の首に、首輪をつけてくれたおかげだよ。」と言った。
「なんなんだ。ふざけやがって、僕のペットを返してよ。それに、あんたの仲間っていうのは誰なんだ」
悟は、怖気付きながらも、精一杯声を張って怒鳴った。
「君のペットは、返せない。これは、アンダーリトルと言って、猫や犬のような動物じゃない。これは、地球の自転活動を行なっている生命体なんだ。こいつは、なぜか普通の動物たちのように自我を持ち始めた。このまま、本来の役目を放棄して、地上で生活をしていると、地球の自転は、一定の速度を保てなくなり、破滅する。それを防ぐために、僕たちは、ひとみちゃんを使ってまで、君のペットを奪いにきたんだ。
もう一つの質問だけど、ひとみちゃんに、首輪をつけたのは、僕の友達で君たちの担任の原松先生だよ」と言うと、アンダーリトルを抱えたひとみは、窓から飛び出した。
首輪からパラシュートが飛び出し、綺麗に着地すると、学校を出てどこかにいった。
「僕は、ひとみちゃんを追うよ真鈴、君はここにいるんだ。」
悟は、真剣な目をしてそう言うと、猛ダッシュで、教室を出て階段を駆け降りて、学校を出た。
真鈴は、心配そうな目をしながら、悟の真剣な眼差しを信じることにしたのだった。
学校をでたひとみは、首輪が反応する方向へと、足を運んで、草太がまっている廃墟へとたどり着いた。
「はぁ、はぁ、あなたはなんで、あんな意地悪なことをするの」
ひとみが目を覚まして、草太におこった。
「うん、そうか走った時の疲労が、首輪の効力を振り払ったみたいだね。ごめんねこんな思いをさせて、今首輪をはずすからね」
草太は優しく囁くと首輪を外した。
首輪が外れたひとみは、疲労で倒れてしまった。
倒れ込んだのを、みた草太は、すこし罪悪感を感じる。
天候の神フウライは、草太のそんな気持ちに、喝を入れるために、「役目を思い出せ、草太、アンダーリトルは、闇化けしはじめている。本来の役目に戻すのだ。」と草太の心の中に語りかけた。
すると、草太は、意を決して、アンダーリトルを本来の役目に戻すための、呪文をとなえはじめる。
その時ちょうど、ひとみの跡を追って辿り着いた悟は、「返してよ僕のペット」と、大声で叫んだ。
その叫び声が、呪文に入ってしまったため、失敗して、アンダーリトルが、完全に闇化けしてしまった。
「くそぉ、なんてことをしてくれたんだ」
「あれは、なんなんだ。」
「お前のせいで、闇化けしたんだ。くそぉ、俺はなんのために、頑張ってやったんだ。」
「えっ、えっ、どういうこと」
悟と草太が揉めあっていると、天候神フウライは仲裁に入った。
「草太、揉めている場合じゃない。こうなったら、しかたない保護者としての能力を解放する」
「わかった」
草太はそう答えると、親指の付け根を、噛んで血を流し、腕につけている数珠の球に血を浴びせた。
死者を落ち着かせるための道具に、血をくわせた悪魔のような方法によって秘められた力は解放し、念力浄化によってあらゆるものを救うことができる。
それは、どんな生物にも有効である。
そして、草太は、光に包まれ、数珠の秘められた力である念力浄化の力が解放され、赤い柄の袴のような姿に変身した。
その力は、闇化けしたアンダーリトルを元に戻すことの出来る程だった。
アンダーリトルが元に戻ったので、悟は、大喜びし、草太は、安堵の表情を浮かべたが、天候神フウライは、何かひっかかっていた。
「環境の変化によって、闇化けは引き起こされる自転生命体は、温度に弱い。だが、半日で、闇化けを起こすとは考えずらい」
ブツブツと独り言をいって、考えを巡らせていると、草太がやってきた。
「どうしたんだそんなに考え込んで」
「実は、引っかかることがあるんだ。」
天候神フウライは、草太に、疑問に思っていることを、話した。
すると、草太は、「俺も引っかかってることがあったんだ。実は、アンダーリトルの体の中で二つの天候が入っていることに、闇化けを浄化している時に、気がついた。晴れと雨の気候だ。こんなことをできるのは、天候を操る神、きみしかいないだろ」と言った。
「悪い騙していたが、どんな神様でも天候を操ることなど容易くできる。俺は実は、天候神ではない。ただの創造神だ。フウライという名は、風神雷神からとった偽名だよ。」
草太は唐突な打ち明けに、びっくりして「どうして今までそんな嘘ついていたんだよ」と問いかけた。
「創造神なんてお飾り名だ。地球に、生物が住める環境をあたえているだけ、人間が吃驚するような派手な力など存在しない。だから嘘をついた。天候を変えれるなんてかっこいいと思ったからだ。」
草太の問いかけに、素直に答えた。
しかし、答えに納得はしたが、新たな疑問が草太に芽生えてしまった。
「なんで、俺を守護者に選んだ。」
「ただ、話し相手が、ほしかったから」と言ったが、なんとなく草太には嘘のような気がした。
「本当に理由はそれだけなのか」
「実は、最近活発化している破壊神を抑え込むために、邪を払い清める力をを持っている人が必要だった。」
草太の全てを見透かしたような目をみて、嘘をついてもただ不信感を積らせるだけだと思い正直に話した。
その頃、悟は、ひとみに声をかけていた。
「おい、おい、生きているんだよなぁ」
揺すぶっても起きる気配はない。
この状況に耐えきれなかった悟は号泣した。
さすがの、草太も気がついて、「大丈夫、疲れて寝込んでいるだけだよ」と元気づけようとしたが逆効果であった。
「なにが、大丈夫なんだ。あんたが、ひとみに何をしたか胸に手を当ててかんがえてみろ。
得体の知れない首輪をつけるよう原松先生に指示して、瞳を洗脳して挙げ句の果てに、大丈夫疲れているだけだって、一体なんなんだ。
絶対、おかしいだろ」
悟はブルブルと震えながら、草太に立ち向かった。
ひとみのために立ち向かおうとする悟の勇姿に、草太は、「アンダーリトルを奪うためとはいえ、手荒な真似をしてしまった。申し訳ない」と謝った。
悟は怒りが収まる様子もなく「僕が先に見つけたのに横取りした。本当に最悪許せるものか。」と怒声を浴びせた。
草太は、確かに悪いことをしたし、許してくれないのも無理はないかと思っていた時、得体の知れない黒い物体が、悟の背後に近づいてきた。
「おい、お前逃げろ」
悟が着てる服の裾を草太が引っ張りながら言うと、状況が飲み込めていない悟は、慌てふためき後ろを振り向いて、一目散に逃げ込んだ。
しかし、一キロ走ったところで、息が上がってしまい失速し、黒い物体においつかれてしまった。
黒い物体は、悟を捕まえると、液状に変化して、悟の体を包み込んで、覆った。
間近でみていた草太は、身に覚えのある光景に、「あれは、俺が守護者になった時と同じ」と呟きながらびっくりしていた。
悟を覆っている液体は、体の中へと浸透していった。
数時間後、悟の身体の中へと、全て流れ込んだ。
「何、何、何」
訳がわからずうずくまる悟の手首には、紋章が刻み込まれていた。
「あの紋章は、まさか」
手首に刻み込まれた紋章を見た草太は、考えを巡らせていた。
俺と同じ紋章、あれは守護者になったものの証、ということは、近くに守護者としての力を、悟に与えた神がいるはずだ。
「僕のことを探しているのか、草太くん、はじめましてだね。あと創造神、これは絶滅周期に沿っての仕事なんだ。邪魔しないでよ。
君のせいで、悟くんが犠牲になったと言っても過言じゃないからね」
「誰、誰なんだよ」
「君の背後にいるよ。君は僕の姿が見えるよねだって神の力を与えられているからさぁ」
草太は背後を振り向いた。コウモリのような羽が3本生えた体に、人相が悪そうな顔と不潔な牙を持ち合わせた神がそこにいた。
「こんな間抜け面のやつが神なのか。」
「まったく創造神くん、破壊神の僕に向かってなんて、生意気なんだいこの餓鬼は、」
「お前が、破壊神だって、何かの間違いだろ」
「存在自体を消されたいのかなぁ、いいか俺は人間と会話するようなお人好しじゃないんだぞ、こうやって会話しているのは特別なんだ。もっとありがたく思うべきだ。」
「ちぇっ、あんたも生意気じゃないかぁ。神を特別扱いするほど、俺もお人好しじゃないんだよ」
「言うねぇ、気に入ったよ。君を創造神が気にいるのがわかってきたね。」
「お前に気に入られてもちっとも嬉しくないや」
「まぁ、もう人間と喋る機会などないだろうから、今のうちにこのうざさを味わっておくかぁ」
「そうだ俺と悟くらいだぞ神と喋れるなんてなぁ」
「そういう意味じゃない。創造神君は人間という生き物を好いているようだが、残念なことに人間は絶滅する運命だ。この絶滅周期が物語っている。」
破壊神はそう言うと、自転生命体アンダーリトルを地上へくるように、操作した。
そして、地上へ次々にアンダーリトルがあらわれた。
「そんなに大切か、絶滅周期に沿って仕事を行うことが、ふざけるな、私が師匠と一緒に作り上げた地球をそんな馬鹿げた聖書のようなことで壊されてたまるか」
草太と破壊神の会話に、いっさい口を出さなかった創造神が、口を開いた。
すると、「地球自体がぶっ壊れなければ、人間の歴史を終わらすことができないからだ。隕石は撃ち落とせる。得体の知れない感染症は、ワクチンを打って抗体人間を量産してのりきる。地震はプレートの活発化を遮断する吸収剤で阻止できるようになった。まるで神のようにふんぞり返った人間に未来はない。」破壊神は反論した。
「絶滅周期ってなんだよ。そんなものために、絶滅してくださいというのかふざけやがって」
草太は、創造神と破壊神の会話を聞いて、腹がたって、声を荒げた。
「うるさいなまったく」
破壊神はそう言うと、アンダーリトルの体の中に、雨と晴れの気候をいれて、闇化けを起こした。
「闇化けを早く浄化して、私が与えた自我を取り除き本来の自転活動に戻さないと、地球は、本来の軌道を見失い最悪の場合、他の惑星とぶつかって大爆死するだろうね」
破壊神は呑気に、草太の頑張りを、ながめることにした。
「ちっ、意地悪しやがって」
「心外だなぁ、意地悪なんかじゃないよ。僕は僕の仕事を全うしているだけさぁ」
絶滅周期について知っている創造神も、これはあまりにも極端すぎると憤慨した。
「確かに、人間は絶滅する運命かもしれないが、いまどうこうすることなのか」
まったく耳に入れる気のない破壊神は、創造神の意見を一蹴した。
「うるさいのだよ。私より神様歴が下のくせに出しゃばりやがって、目障りだ。破壊する」
破壊神シスサヴァは、そう言うと創造神を消そうとした。
創造神は間一髪のところで当たりそうだったが、草太が庇ってくれたため当たらずに済んだ。
「なぜ、なぜ私を庇ったんだ。長年お前を騙していたというのに」
創造神は、ポタポタと流れ落ちる涙を拭って平常心を装ったが、我を忘れて草太を蘇らせようとした。
「庇って死ぬなんて哀れなものだ。黙って創造神が破壊されていく様を、見ていたらよかったのに、馬鹿だよなぁ」
破壊神は、泣いている創造神を観ながら、嘲笑ってそう言った。
「神ってそんなに偉いのか」
「偉いに決まっているこの世のあらゆるものに干渉できるんだそ!創造神お前も神ならわかるはずだ。」
「干渉できるからこそ、人間がほっとけないと思った。いろいろな考えを持つ人がいて、だからこそ何が正しくて正しくないかわからない。
考え方が違うからすれ違って、誤解されたりもするそんな人間をずっと後世に残したい」
「お前の私情で、物事を考えるな、俺は神としての役目を全うする。」
破壊神シスサヴァはそう言うと、創造神を破壊しようとしたが、失敗した。
創造神は、みぞうちを入れて、よろめいた破壊神を蹴飛ばしたことで、回避した。
「このシスサヴァ様の言うことを聞かないわからずやがぁ、ふざけやがって」
地面に打ち付けられた破壊神は、そう言うと、ものすごく闘争心を燃やしながら、力んだ。
このことによって、力みすぎた力が、破壊神の守護者である悟にも伝わってしまった。
破壊の力を身に纏ってしまった悟に、殺気を感じたひとみは、目を覚ました。
「ねぇ、どうしたの悟くん」
「……」
「どうしたの、聞いてるの、」
「……」
「なんか答えてよわからないじゃない」
「……」
「ねぇってば」
ひとみは、そう言うと、悟の体に触った。
すると体全体が崩れ去って消えてしまった。
つまり破壊されてしまったのだ。
「また1人死んでしまった。お前の哀れな思想のために」
悟と瞳が心配でほっとけなくて、戦闘しながら、2人の様子を見守っていた創造神は、憤慨しながら言った。
すると破壊神シスサヴァは、高笑いをしながら、「私の守護者に選んであげたからには、これくらいしてもらわないと困る。最高の初仕事だったよ悟くん。その調子で次も人間を消すんだ」と言った。
このことに創造神は、怒りよりも心配の方が勝っていた。
悟くんは、今神の力を体に伝えられている状態つまり守護者としての力を解放できる状態にある。
しかし、今は数珠を持ってないので、解放できずに、長時間神の力に耐え続けなければならない。
この状態が1時間ほど続けば、悟くんの体は、神の力に耐えることができず死に至る。
そのことは、破壊神シスサヴァもわかっているはずなのに、消耗品として扱う気ということなのか。
「お前、身につけている数珠を悟くんの腕につけろ、じゃないと死んでしまうぞ」
「嫌だ。僕が人間である悟を救う必要なんてないだろ。いいぞ破壊神の力に、闇化けしたアンダーリトルが、共鳴を起こしている。」
闇化けを浄化できるパワーを持つ守護者であった草太は死んでしまったため、創造神が浄化するしかなかったが、あまりにも数が多すぎたため、戦闘しながらの創造神では無理があった。
「くそぉ、こうなったら、共倒れしかないぞ」
「何をする気だ」
創造神は自分の羽をもぎ取ると、破壊神の羽ももぎ取った。
「やめろ、やめるんだ」
破壊神の命乞い虚しく、自分の羽を刺されて、死んだ。
破壊神の死体から漏れ出した破壊の力を抑え込むため、創造神は、自分の羽を刺し自殺した。
こうして、神は亡くなった。
その自殺行為は光り輝き、空を眺めていた真鈴は、「あれは…なんか気になる。行かないと」と呟くと学校を抜け出した。
真鈴が駆けつけるとそこには、悟1人が倒れていた。
「大丈夫、悟」
「大丈夫だよ、僕は生きているから」































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