食材銀河第1話 野菜星からの不穏な足音

野菜星の代表として、会議に参加していた小松菜さんは、故郷の星へと帰った。
小松菜さんが「異星人同士の争いって、何世紀にもわたって継承されてるんだな、いいかんげんにしたら、そしたら和平条約を結ぼう、本当に平和だと象徴するために」という会議で放った発言が、テレビで放送されており、その放送を見た人々が、小松菜さんは平和について真剣に考えていると解釈し、騒いでいた。
実は、和平条約を結ぶということを、先送りにしたのは、本当に平和が訪れてから、すべきだと思ったからではなかった。
小松菜さんの父であるケールに、どんな会議内容だったのかということを、聞かれて、どんなことがあったかと説明した。
小松菜「寒天さんはおそらく場を静めようとしたんでしょうけど、なんか聞いてくるうちに、腹が立ってしまったんです」
ケール「おそらくあいつらは、我々有色人種のことをよく思ってないんじゃないのか」
小松菜「そういう解釈をしてもいいような、やり方だったと思います。異星人たちが集まる場のリーダとして不適切な行動だと思うし、あんなにも口論して長くする必要なんてなかったはずだ。」
ケール「たしかに、納豆さんに浴びせた暴言は、許されないことだが、フルーツ星の文化で、顔が茶色いのは、腐っていることを意味しているので、敏感に反応してしまうのも無理はない。そこを理解すべきだと思う」
小松菜「そうですよね、あっ今度フルーツ星に旅行へ行くことになりまして、その時に同盟を結びたいと思いますよ」
ケール「同盟?」
小松菜「ただ中身のない見せしめの同盟ですけどね、まぁ、適当に地球からの盗賊に対応するためのものと説明しときます。」
ケール「そうか好きにしたらいい」
それから、数日後、小松菜さんは、フルーツ星へと旅行しに行った。
フルーツ星のリンゴ王女は、小松菜さんを出迎えた。
リンゴさん「久しぶり食材銀河連盟の会議以来ですね」
小松菜「えぇ、そうですね。今日は、フルーツ星を満喫できるということなので、楽しみです」
リンゴさん「今日は楽しんでいってくださいね」
小松菜「はい、案内お願いします」
リンゴさん「私は長時間外へは出歩けない決まりがあるので、かわりに、みかんが案内します」
みかん「私がリンゴ様の代わりに、案内いたします」
小松菜「なぜ長時間そとにであるいてはいけないのですか。」
リンゴ「水と肥料が例年よりも不足していてなぁ外を歩けば時期わかることだ」
小松菜「……」
みかん「では、そろそろいきましょうか」
小松菜「はい」








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