宇宙人スポーツリモート開催(ショートショート)

「宇宙人スポーツリモート、陸上部門短距離種目がいよいよ、始まりました。
各惑星の陸上連盟という組織によるリモート競技です。
採点基準は、フォームの綺麗さとタイムです。
ちゃんとした連盟の審査の元、結果が委員会に報告されることで、順位が発表されます。」と実況アナウンサーが言った後に、リモート画面へと切り替わり、この競技の審査をしてくれる総合審判さんの紹介が始まった。
その後、紹介を終えて、いよいよ競技がはじまった。
総合審判「さぁ、始まりました。第一回惑星世界一スポーツ大会リモート陸上競技です。位置についてヨーイドン」
総合審判さんの呼びかけによって、各惑星の1番早い選手たちは、走り出した。
真ん中に総合審判の方が写り、その真ん中周辺に、選手たちが走っている様子が流れた。
そして、「各選手は、ゴールを迎え走り終えることができました。これから10分間のジャッチの時間が始まります。
陸上連盟総合委員会さんのところに、各惑星の選手の結果とスロー映像が送られました。」
アナウンサーの声が聞こえて、cmが流れた。
私はそのcmをみて少し違和感を感じた。
その後cmが終わり「総合審判さんのほうから、結果発表がありました。」というアナウンサーさんの声と共に、結果発表のテロップがだされた。
第一位フルーツ星りんごさん 500m走10秒
第二位ナタデココ星パンナコッタ500m走30秒
第三位大豆星納豆さん500m走60秒
トップ上位各選手の結果はこの通りになります。
後日、結果金メダルの方は、後日送ることになります。
その後4位から48位の発表です。
私はテレビをみながら、出てくる惑星の名前を知らないし、アナウンサーの人の姿が人間ではないような気がした。
もしかしたら、私は、違う惑星に来てしまったのではないだろうか。
もし私の仮説が正しかったのなら、このテレビから流れてくる言語を理解できるのはなぜだろうか。



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