贅沢だ吸い取るぞ(ショートショート)

工藤は書き物に目覚めてから、映画を見ていても、何をしていても、想像物の世界が邪魔して、集中できなくなった。
想像力が邪魔して、映画に集中できないと、ツイッターに呟くと、葵拓真とかいう奴から、ダイレクトメッセージがきた。
お前の呟きを読ませてもらった。贅沢な悩みを持ちやがって、吸い取ってやるから覚悟しとけ
工藤はメッセージを読むと変なやつだと思い葵拓真からのダイレクトメッセージを削除した。
数日後ピンポーンと呼び鈴が鳴って、表へ出ると、特殊な機械を頭につけている男が現れた。
男は頭に繋がっているチューブを掴んで、針がついてる方を見せつけた。
工藤は、声をあげて「なんなんだ。」と言うと、変な機械のやつは、「約束通り吸い取りにきた」と言った。
工藤はこの時、はっと気が付いたこいつの正体はおそらく葵拓真に違いないとおもったからだ。
工藤「お前、もしかして、葵拓真か。」
葵拓真「どうして、わかった。」
工藤「贅沢な悩みを持ちやがって、吸い取ってやるというメッセージと約束通り吸い取りにきたと言う発言で分かった。」
葵拓真「頭のいいやつだ。だが、そんなことはどうでもいい。お前の想像力をいただけたら、それでいいからな」
工藤「吸い取ってもいいが、俺の想像力を何に使うつもりだ。」
葵拓真「それを聞いて、どうする」
工藤は、舌打ちをして、「話の通じないやつは嫌いだ」と言って、抵抗した。
葵拓真は、工藤を、動けないようにして、頭にチューブを刺した。
工藤は、ボッーとしていく頭を押さえながら、「なんで、そこまで想像力に執着する」と葵拓真に質問した。
すると、葵拓真は、「クリエイターはそういう生き物なんだ」と答えた。
工藤はふざけやがって、と思った。他人の想像力を盗むのがクリエイターとして正しいのかと思ったからだ。
違う色々と勘違いしている。俺は今襲われているんだ。
助けを呼ばないと、と思い。同じ職場の仲間である柿崎玲子に電話した……
柿崎玲子「先輩、先輩どうしたんですか。そういえばあれから、h会長辞任したみたいですねニュースみましたか。」
………
玲子「先輩どうしたんですか…先輩」
………
工藤「……ごめんごめんなんでもない」
葵拓真は、その後去っていった。
工藤は、それから、ボッーとすることが多くなった。
そして、会話のキャッチボールができにくくなった。
そんな工藤先輩を心配した柿崎玲子は、何があったのか聞いた。
玲子「工藤先輩、あの日何があったんですか。」
工藤「あぁ…えっと、変なチューブのやつに襲われた。」
玲子は工藤先輩から聞いた証言をもとに、密かに葵拓真を追うことになった…






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