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《幻影の街》取材旅行:4日目(自宅で総括編) / 20250220thu

総括:タイトルは《仮》です。
今回の取材旅行は二回目だ。総括になっているかはわからないが……。

前回の取材旅行の場合との違い

前回:消えた小説

  1. 取材で何をするかは明確だった。

  2. 上陸者の二部構成のうちの《第一部》は脱稿していた。

  3. 第二部の始まりを思案中(どの視点で始まるか?を悩み中)だった。

  4. 二部のプロット(すべて改変だったが)は書き上がっていた。




今回:幻影の街

  1. メインキャラの一人しか決まっていない。

  2. プロットは書き上げた(改変を前提で無理やり)。



前回と今回との共通点

意外な出会いや些細な場所が重要だ。イメージは膨らむ。化学変化(結合)は意外なモノ同士の混合だ。小説も同じだ。
例:
初日の函館大学のドローンチームとの出会い➡︎物語の冒頭は「ある山岳地帯でドローン研究班が謎の事件に遭遇するシーンから」とか。あのチームと出会わなければこの発案はない。その場(関連)一帯が描けるというメリット。文脈には直結する(後に安直に外せなくなる・序ならOKだ)が。

取材をしても小説に使うところは1%以下:
➡︎色々なイメージを混ぜ合わせて練りあげる。
今般の取材中は自分の過去の《湖の記憶》を頭のなか巡らせていた。中学時代の多々良沼から、赤城の大沼、榛名湖、北イタリアのガルダ湖、琵琶湖、芦ノ湖、諏訪湖、それから今回の富士五湖。古く曖昧な記憶(原風景や原体験)は美しく捏造される。筆者の自由自在に。これが小説の部分だ。これは創作には重要だ。あの天空に浮かぶようなガルダ湖を(読者に魅せるかどうかは別として)どこかで一度は描いてみたい。と思う情熱は虚構を想像する源になっている。

もっと効率的に:
今般《自分の創作の作り方として》一つの作品に対して一つの取材をすることは非効率だ。先日の《精進湖》はサスペンス小説(例、廃墟ホテル、鎖の垂れる謎の立ち入り禁止区域、村だけの発電所、広場、公衆トイレ、村で唯一のコンビニ、原生林、崖、古びたホテル、村役場、巨大な除雪車、観光案内所、滝、吠える犬、カーキャンプ場、船着場、船、砂浜、ロッジ、ログハウス、丸太橋、村人の奇妙な笑顔、あらゆるアイテムが揃っている)にうってつけだ。

マインドマップを作る:架空の湖畔(湖がある森)
次回作品以降の作品群のレジュメ。
➡︎こんごは全作品のレジュメのどこかで使用するように取材する。
例:
精進湖:
閉鎖された殺人事件
本栖湖:
本栖湖(村・地下牢)から西湖、精進湖、河口湖を経て山中湖(宮殿)へと向かうロードムービー。
沼地:
神社、境内、子どもたちが遊ぶ、縁日、神隠し、誘拐、事件、
ガルダ湖:
山脈に囲まれ孤絶された空に浮かぶ湖
などなど……。

文字から文字への変換は危険


改めて実風景を見て思った。書物(文字)から自分の作品に流用することは危険だ。見たモノを描くのは重要だ。ある小説の文字を自分なりの文字に変換して自分の作品に流用する行為は読者に既視感を生むことになる。有名な小説、フレーズほど危険だ。どこまでいい、どこからがデッドラインかは不明瞭だ。音楽業界ではよくあるようだが。下記ならオリジナルだ(もし、後で、筆者の描写が某作家の小説のどこかに酷似している。と指摘されても、筆者には背徳感は生まれまい)。

  1. 美術館の作品を見て、その実体(本質)を、自分なりに描く。

  2. 映画を見て感じて、その映像を、自分の小説の場面に置き換えて描いてみる(時代を変え、ピストルがレーザー銃になり、武装グループが革命軍になればオマージュになる)。

  3. 取材で得たフラグメント(例えば、湖で出会った女性とじぶんの記憶と虚実をない混ぜに)を描く。


ということで、目下の目標

  1. 幻影の街の確定プロットを作る。

  2. 幻影の街の冒頭のシーンを描く(動き出せば書き始められる)。

  3. 年内にあと三本の小説を念頭に。



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蒼井瀬名(Aoi sena)
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