新型コロナウイルス拡大後の海外帰国者の管理記録 もはや一人一人のモラルに委ねられるだけ
2020年 4月
まもなく17歳の息子がフィリピン セブ島から帰国をする予定でいる。
コロナ対策 海外帰国者への対応はどうしているのか?
新型コロナウイルス拡大防止策として、もはや空からの入国は成田と関空で背負っている。
我が自宅は関西になるけれどフィリピンからの帰国便は今は成田着しかない。
それでも入国できるならばと決めたフライトも本当に飛ぶのかは不透明である緊迫した日々を過ごしている。
海外帰国者となれば今やネットなどで『帰って来るな』などと散々と吊し上げになっている。
大事な我が子を守るために私が出来ることは、帰国家族を迎えるにあたって自分が取るべき行動を知っておくことしかない。
航空会社→成田空港→厚生労働省へとたらい回しのように問い合わせをすることになった。
誰に聞けばいいのかがわからなかったので、方々に電話する感じになってしまう。
その結果、そりゃ拡大は止まらないよ?と真っ先に思う。
それが3月31日の時点で私が知ることができた現状。
テレビでは散々と隔離という言葉を聞く。
だから帰国後は2週間は隔離されるのかぁ…というイメージが根強い今日この頃…
ならば息子が帰国してもしばらく顔を合わすことが叶わないんだと当たり前に思っていた。
ところが私が独自で入手した情報は世間の認識とは少し違っていた。
それが信じられずLINEオープンチャットに参加してみることになる。
それはセブから帰国してきた人、帰国希望者などが集うコミュニティ。
正規の機関に問い合わせをしてもふわっとした情報しか得られなかったのに、そこではリアルな情報を私は仕入れることが出来たから便利な時代。
それと同時に日本の検疫の甘さを認識することになった。
3月31日から4月6日までの情報の変化を記録しようと思う。
新型コロナを空港で食い止める方法 検疫はそれでいいの?
まず私が知りたかったのはフライトを無事に終え入国してからのこと。
検疫、隔離、帰宅までの流れ。
この時点で2週間の隔離だと思っているわけだから隔離場所はどこかを知りたい。
そして誰が用意をするのか?無料なのか?etc.
仕入れた情報は予想外のものだった。
3月31日時点のフィリピンからの帰国者
①検温あり(そりゃそうだ)
②PCR検査なし (ない!?)
③空港からの帰宅は自家用車、または家族や職場のお迎え必須、そして2週間自宅待機(公共交通機関の利用はダメ)
④お迎えがない人はホテルへ2週間の滞在(自分で手配!もちろん実費!)
上記③④は誓約書へのサインを求められる。
が・・・
全ての制約は強制ではなくあくまでも要請
↓
その後の追跡は無し
↓
実質問題そのまま公共交通機関での帰宅になっている
なんということでしょう。
検疫内容はあくまでも滞在国によって異なる。
それにしてもそのような甘い検疫で大丈夫なんだろうか?
しかしそれがリアルな現場の姿だった。
コロナウイルス拡大防止は一人一人のモラルに委ねられる?
日々感染者が新たに確認されていく新型コロナウイルス
その為に世界の情報、そして対応策は毎日更新されている。
4月4日
全ての帰国者にPCR検査が義務づけられることになった。
検疫が以前よりも厳しくなったのだろう。
私は再度、厚生労働省へ確認してみる事にした。
そこで新たな更新情報はPCR検査の義務付けが加わっただけだと知ることになる。
日本やべぇと世間で叩かれている内容通りの現状があった。
このウイルスへ対する危機感が他国とはあまりにも温度差がある。
実際に日本へ帰国した者からは国境だけはキチンとしている国だと思っていたという嘆きが聞こえてくる。
一人一人のモラルの問題だけになってしまっているのが現状だった。
しかしもはやこのウイルスは入国者が持って来るものという概念は消し去った方がいいかもしれない。
この先は国民が個々に他者への思いやりを持つしかないのだろう。
日本はどうなってしまうのだろうか?
しかし緊急事態宣言がなされ、ロックダウンなどになれば息子の帰国はどうなるのだろう?
入国はできるのだろうか?
日本の危機感の無さにも不安だけど、ロックダウンになってしまった時の様々な不安も過る。
4月6日
息子の成田での滞在先は既に用意している。
自国に戻れただけで何も文句はないと本人は言う。
2週間の隔離くらい平気だと言っているが、今は入国が叶うのかもわからない状況。
フライトも欠航になるかもしれない事態。
今日、明日には宣言されるであろう緊急事態宣言
その詳細が早く知りたい。