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半分分かって半分分からない
今日は沢山涙を流しました。
東急沿線の人にはご存知の方もいらっしゃるかと
思います。
毎月20日に
東急沿線で見かけるフリーペーパー
「SALUS」
このフリーペーパーに長いこと
エッセイを執筆されているのが
理学博士の佐治晴夫先生。
今日は佐治晴夫先生の卒寿記念コンサートに
行ってきました。
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先生が理学博士になられたきっかけ。
天文学に精通したきっかけ。
パイプオルガンに魅せられたきっかけ。
全てが卒寿の先生の今を作っていました。
第二次世界大戦で東京が初めて空襲に
見舞われた時、
しばらく
この空に綺麗な星空は見えないかもしれない、
いつ命が消えるかもわからない、
そんなときに
佐治先生の当時の担任の先生が、
授業を午前中でやめて、
午後生徒をプラネタリウムに連れて行って
くれたそうです。
時同じくして、
佐治先生のお父様が音楽好きな方だったようで、
これから空襲のサイレン音ばかりになる日常に、
少しでも美しい音色を心に刻んで置かせたいと思われたのでしょう。
学校を休んで三越にある
パイプオルガンを聴かせに行ってくださったそうです。
そこから
宇宙の研究、
パイプオルガンの音色、
自然界の音の揺らぎ、
とずっと生きてこられたようです。
いろんなお話を聞けたんですが、
最後の方で佐治先生がおっしゃってた
言葉がタイトルの言葉です。
半分分かって半分分からない
人は明日死ぬと分かっていたら、
どうでしょう?
生きる希望をなくしますよね。
明日どうなるか、朝起きたら学校に行く、会社に行く、家事をするっていうのは予定として分かっていたとしても、そこで起こることは分からない。
つまり半分は分からないことなんですって。
だからこうなりたいという希望も生まれるし、生きることが素晴らしいんですって。
「生きていると良いことも悪いことも起きる。
でも死んだら良いことも悪いことも起きない。
だから生きるって素晴らしい。
90歳まで生きてて、
初めてみなさんの前でパイプオルガンを弾きました。
90歳になってもあがることはあるんですよね」と、
お茶目に話されていた佐治先生がとてもチャーミングでした。
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パイプオルガンの音色は風がパイプを通って音が生まれます。
佐治先生は、花束はいらないから
パイプオルガンで曲を弾いてくださいと、
パイプオルガン奏者の石丸さんにお願いをされていたそうで、弾いてくださいました。
一曲目のタイトルは忘れてしまいましたが
二曲目に演奏されたのは、
バッハの
「主よ、人の望みの喜びを」
でした。
弾いている石丸さんだけにスポットが当たり、
天井に満点の星空が映し出されて、
私はずっと涙が止まりませんでした。
生きづらい世の中だったり、
便利になったようで自由がなくなり
見えない誰かに怯えたり怒ったり、
感情を左右されることが多い。
それにつけこむ悪い人も多い。
でも、佐治先生は、
付け焼き刃のメンタル整えます!みたいな
浅い言葉ではなくて、
もっと、こう、
宇宙規模で
寄り添ってくれる。
感謝の気持ちを残さなねば!と、
今帰りの車内で
思うがままに書いております。
佐治先生、卒寿おめでとうございます!私も長生きしたい!!!
私が大好きな佐治晴夫先生の本はこちら