商店街をゆく人たち
今日は、19時に近所の商店街に繰り出した。
買いたい雑誌の発売日だったので出かけたのだが、
最近お腹を下しているので経口補水液と整腸剤を薬局に買いに行っといたほうがいいかなと思ったし、
時間的にも夕飯を軽く買っておこうと思い、商店街の中をウロウロしていた。
また、私はPokémonGOをかなりやりこんでいるので、ポケモンを捕まえたりロケット団を倒したりもしながら歩こうと思っていた。
しかし、実際その時間に商店街に出てみると、仕事帰りの人や犬の散歩をしている人、急いで夕飯を買いに来ている人などが多くいて歩きスマホはおろか立ち止まってもスマホをいじれるような雰囲気ではなかったので、PokémonGOは諦め、散歩で浮かれている犬たちを眺めながら商店街を練り歩いていた。
そして、家から一番遠い本屋で目当ての雑誌と、気づいたら発売していたかぐや様は告らせたい22巻を購入し、
本屋の次に家から遠い薬局で経口補水液と整腸剤を購入。
最後にスーパーでお腹によさそうな、ではなく体に精力の付きそうなレバニラ炒めを購入した。
目当てのものがすべて買えたことに満足し、家に戻ろうと思ったとき、目の前にいる男性がふらつきながら歩いていることに気が付いた。
細い体、おそらく20代、身長は173cm前後。
19時なのにふらつきながら歩いている男性。
酒を飲んで酔っ払っているのか、体調が悪いのか、足が悪いのかはわからないが、ぶつかるとトラブルになるかもしれないと思い遠回りをしながら追い抜こうとした瞬間、
「もつ鍋かあ~~」
という声が聞こえた。男性からだ。
電話中だったのかと思うくらいはっきり聞こえた。
もしかしたら電話中だったのかもしれない。
もつ鍋……?この時期に……?てか何がもつ鍋……?
今日の夕飯はもつ鍋に決まりだ!ってこと?
それとももつ鍋でお腹壊した~ってこと?
もつ鍋……?
しかも、男性はその一言を最後に何も発しなくなった。
何がもつ鍋だったんだろう。そう思いながら歩いていると家に着いた。
私は買ってきたレバニラ炒めを食べながら、もつ鍋の謎を考えていた。
わからない。
わからないが、明日はもつ鍋にしようかな。