こんばんは、山野莉緒です。
演劇ユニット小雨観覧車の解散後、後日譚と冠して上演した「ネモフィーラ」は、春から映像を販売しています。一度ご購入いただくと一生ご覧いただけます。また、アンケートフォームも生涯開放します。
劇場でお配りした当日パンフレットは手紙の形に折ったので、感想はお返事かな。映像でご覧になる方のために画像をご用意したので、ここに掲載します。
初演の中止、そして秦さやかと最後に会った日から、今月で3年が経ちました。
風が冷たくなって、金木犀の香りがして、月がきれいで、秋はなんだか人恋しいですね。ネモフィーラはこの季節の話です。涼香とも麻優とも同じ、25歳の秋です。
もし始めなかったら、今も友達でいられたのかなと想像するのがついこの前までやめられませんでしたが、あの夏祭りの帰りの電車で、さやちゃんに誘われたとき、わたしは始めないことを選べただろうか。無理だなぁと思ってしまったので、諦めもつきました。ただの友達として、付かず離れずの距離では満足できなかったと思います。もっと近く、もっと深く。大好きだったから。
あのときから伸ばし続けた髪を、先日肩まで切りました。ようやく色々受け止められたような気がしています。本当はさやちゃんとお芝居を続けたかったけど、それはもう終わり。今さら関係を温め直そうとも思っていません。
このままずっとここにいたって、元には戻らないのは知ってたけど、変わっていくのが怖かったし、忘れていくのが怖かった。でも、さやちゃんの亡霊に会いたくて繰り返し観ていた今までとちがって、今日は初めて麻優に共感して、言い聞かせていた最後の台詞も本心になりました。
お芝居やめたって夢諦めたってずっと生きていくし、きっと幸せにもなる。エンドロールの先にも新しい出会いはあって、ここから大どんでん返しかもしれない。一緒に作ってくれた人も観てくれた人も、この話の前の出来事も後の出来事も全部含めてわたしはこのお話が大好きだから、これからも何度も観ると思うけど、秦さやかと演劇にまつわる思い出が、この先どんなにわたしを苦しめたって、抱きしめながら、結末の先へ。
そう思えるようになったきっかけのひとつが、再演です。本当にありがとうございました。
卒業アルバムの寄せ書きみたい。弔辞でしょうか? まだ書けないから四十九日まで待って、なんて言われたりもしましたが、いつか見返して思うことがあったら、いつでも、何度でも。
わたしはこれからも生きています。みんなもわたしに愛されてることを忘れずに、元気でいてください。そうすれば、また交わることもあると思います。また何か書けたらいいですね、人生長いから。
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・花屋
・涼香の部屋
・クライマックス
・場面転換
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