【伊沢ロイドの詠唱】#2 総論
作問時に注意したことを説明していきます。
コンプラ厳守
世の中口にするべきではない言葉は多いですし、QuizKnockの動画を見ると世の中の基準よりさらに厳しい基準で言葉を律していることの想像が付きます。
彼等の矜持としては、逆にクイズであるならばどんな言葉でも発してしまうだろうとも想像しますが、QuizKnock動画から類推できる「OKな話題の線」を大きく逸脱しないというのは大前提になるところだと思います。
まあQKのイメージを損ねるのもあるのですが、単純に主催や中の人に負担をかけるのもよくないですね。
「よろしいならばクリークだ」を差し替えた話がありましたが、差替えはごもっともで、アニメ・マンガだからといって注意不足でした。題材として不穏ですもんね。
般若心経やお題目系はきちんとボツにしたので、そのくらいの注意深さで臨むべきでした。
恋愛禁止
メンバーがさまざまな場面で特に極力排除していると想像されるのがこれで、今回はそれを踏襲し、特定の関係性を強く想起させる問題は作らないことにしました。
ラインを意識しつつ故事、ニュース、有名創作等からの引用で問題を作れば主催チェックも中の人チェックも通るとは思うんですが、詠唱と関係性はおそらくターゲット層が違いますし、関係性の言葉にはあまり詳しくなかったので妥当な判断だったと思います。
今後どなたかによる「伊沢ロイドの囁き」の出題を期待したいと思います。
長台詞問題の回答はできれば締め/応答の言葉にする
長台詞を中心に構成されるこの手の問題、「この(長台詞)は何?」のように単に尋ねるのもアリなのですが、長台詞の締めの言葉や、長台詞に対する応答の台詞を回答にすると、長台詞への没入感が出るとともに、長台詞を言いきったり長台詞に応答したりすることのカタルシスに回答のカタルシスが乗っかる……というように認識しています。
ご依頼いただいた際に「ドミノを倒していく感じ」という表現でこのことを指していただいたのですが、考えてみるとまさにそのとおりという話で、作問時はこのことを意識しました。(実現できたとは言っていない)
音声化してほしいことをきちんと言わせる
まあ結局これです。
数字の羅列はやってほしかったので問題を作りました。
擬音語の羅列はやってほしかったのですが、特撮「超人バロム・1」のオープニング曲しか思いつかず、うまく作れませんでした。
作問時は思いつかなかったので作らなかったのですが、なろう小説の長タイトルなんかは今考えるとやりたかったなと思います。
結構失敗してますね。
さて、こういう方針で事に当たると、クイズの問題としての文法や整合性とか、問題の適切な難易度とか、そういう方面が時々犠牲になります。
自分はまず音声化してほしいことがあるわけですから二の次にしました! もちろんどちらもきちんと満足できればいいんですけど、なかなか難しいので……
1セット作るとどうしても置きに行った問題が出てしまって、そういうのは自分で見てもうーんという感じになります。
いろんな人が少しずつ作る感じの方がいいセットになるかもしれません。今後詠唱セットが出現するのかはわかりませんが。
問題の傾向
問題を複数作っていくと、だいたいこんな題材の問題ができていくなという、傾向みたいなものが明らかになっていきます。私が作った問題には、
・暗唱するやつ
・名乗り・決め台詞・必殺技
・呪文と呼ばれるもの
を問題化したものが多かったと思います。
具体的な話は次の記事に書く方向で。