マザー・アイ・ラッシュ

最近もっとも恐れているのは泥棒と事故くらいなもんで、強くなりました私。
それと睡魔。
もう睡眠時間とかいらないですね。
真夏の夜は静か。
ここは静か。
朝になったらジンジンシャワシャワ蝉が鳴くくせに
夜にはもうなかったことになっている。
世の中の規則に従って、闇とか夜とかそういうところに隠れるんです。
かわいいお母さんも増えて、みんな割烹着は脱ぎましたよ。
こんなもん着てられっかって、母校とか母指とか、母音とか、とか、(お父さんはどこにいったの?)うんざりです。
なんでそんなに母を多用するわけ?
母性って標準装備なんですか?
エプロンさえもつけないですよ、
かわりに最近のお母さんはつけまつけるんですよ。
つけまつげです。お母さん、目、パチパチ!
(ママになってもキレイでいたい! とかなんとか)
私、がんばっちゃった、ってそれ本音ですけど、でも逆に頑張ってないお母さんっているの? いないと思うけど。
つけまつけながら海にだって入っちゃいます。
それがなにか?

衣食住満たして、子供を死なせない。それだけでもお母さん、とても頑張っちゃった。
(がんばれこども、がんばれお母さんというシュプレヒコール)




太陽ギラギラ
はじめての海にこどもは「大きなプール!」といった

たぷんたぷんと
優しく揺れる波
(これは海だよ)
浮き輪があれば海に浮かんでいられる
大きなプール! といったときの笑顔
「お母さん、大きなプールのお湯``は辛かったよ!」
もう一回、笑顔

寝ないで過ごす夜には
母たちは名を取り戻す
お母さんや、妻や、○○くんママという呼び名も
寝静まって
誰でもなく、なりたい

昼間に吸収してしまった
紫外線が
そこにいて
頬や私の表面を焼く
でもこども、かわいいじゃんって
ほらこの寝顔、最高にかわいいじゃんって
簡潔にまとめて
あおいちゃんって、いつでも
考えすぎなんだよねぇ、って
私をヒリヒリさせて
あなたももう寝なさいよ、という

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