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舞台が終わって_その3
はい、あおいです、
ここ最近頭の中が大変忙しくて役の振り返りが停滞しておりましたー。
こういった記事は、隙間時間にエピソードはかけても、うまくまとめるのに時間がかかっちゃうので、まとまった時間が大事ですね~と。
都内でお仕事しつつ役者やっている1人の人間による、自己振り返りです。
時間が経ってから読み返すと、あの時、私はこうおもっていただなって振り返りできて好きなんです。
過去の記事
自分と「女性らしさ」への違和感
今となっては原因はわからないけれど、自分の性別を疑ったことはありません。が、自分の中の女性らしい部分に本能的に向き合えない感覚がずっとありました。
私は、脳の思考回路が、男性的なところがある。
そして、親の教育が少し特殊で、
みんな我が強く、周りに合わせることよりも、自分の個性を貫きなさいタイプと言いますか、、、
私の父は、いわゆる「超特化型」の人で、能力値で例えるならほとんどの項目は低め。でも、一部の能力が際立って高く、その特化レベルが凄まじかったため、多くの人に評価されていました。
女性のコミュニケーション
だから、子供の頃、非常に苦労した。
女の子っていうのは、足並みを揃えて一緒に行動するものじゃないですか?
私はそういうことが全然できなくて。
トイレ一緒に行こうって言われる意味もわからないし、
はっきり意見を口に出さず、周りとの関係性の方に重点を置く
女性ならば自然とできるコミュニケーションが、、、ほんとに分からなかったんですよ。
こういったコミュニケーションが全くできないから、何か女の子の友達といてもギクシャクして疲れるというか、
とりあえずうまくいってない事はわかった。
あと、幼少期に不細工って言われすぎると、自分の容姿に自信が持てなくなるし、不細工だって思うよね。
刷り込みがすごかったと思う。
褒められても、全力で否定するし、
それが特に自分の女性的な部分だと、
吐き気を催すレベルで拒絶しちゃうっていうか、なんて言いますか。
でも、本当に小さな子供の頃はそうじゃなかったはずなんだよね。
親に可愛いねって言われれば、ほんとに心の底から喜んでたし。でも親って子供に甘いじゃないですか。世間ではどう評価されてるかはさておき、親は自分のことが可愛く見えてしまうものだよと、知らないわけだよね。
純粋に言葉は飲んじゃうタイプなので、気を付けないと良くない言葉を吸収しちゃうんですよね。
(卑屈なことを書いてるな。。。)
苦手な演技と自己認識
私にとって、私に寄せた役を演じること、普段の私に近い部分で演じることって、
実は結構苦手というか、、、嫌い、、、うん、嫌いなんでしょうね。本音を言えば。
私から離れれば離れるほど演じやすくて。
自分の感情より、他人の感情の信じられるのかな。
特別な人間だと思った事は無いけど、
特殊性が高い人間だと自分の事は思ってて。
自分と似てる人には会ったことなくて、
部分部分で他人に似てるとかはたくさんあっても。
私は私をもっと理解するために、他人を知ろうとしている節がある
役を演じるというか、認めたくない私を人前に出すというのが、今回の舞台での取組だったと思います。
私は、本番の楽屋とかで、他のキャストさんと会話をよくするタイプなんですけど、
実は今回あんまりそれが、、、できてなかったんですよ。
過去数回の共演者には、「普通にコミュニケーションできてたから何も問題なかったと思うよー」と言われてたので無愛想とかではなかったんですけど、楽屋に寄り付かなかったんですよね。
1人で、ずっとセリフ回したり、舞台上に出て、実際のセットでの物理的距離感を掴んだり、稽古でやってたものが、この空間でうまく発揮できるための微調整をしてたり、何より多美子であるための感情をぶらさないようにするために。
ちょっと番外話
大学生時代に一緒に舞台をやってた方と、こないだ飲んだんですが、この話をしたら、
「は❓嘘でしょ❓それ、相当追い詰められてない❓笑」
って、共感してくれてました。
「3年前、4年前に会った時も、以前と変わったなと思ってたけど、今回もまた変わったなって思ったよ。よりアクティブになったよね。あと運動するんだね。学生時代、運動大嫌いだったよね❓笑」
あー、そういえば、この方は観察力がとても鋭い方だし、何より、私が"メンタル弱い自分を絶対変えてやる"と決意した時に、横で寄り添ってくれた人であり、ずっと泣いてる私の話を聞いてくれたんだよな。もうあんな風に人前で全力で泣きながら相談するってあまりないと思うと、貴重な体験だよね。
この方と当時沢山お芝居一緒にやっておけばとちょっと後悔もしたけど、
冷静に振り返ったら、、、、当時の私のメンタルでは、1回舞台に出ては疲弊して、「もう演劇やりたくない」って落ちては、数ヶ月後にやりたくなったり、なかなか不安定な時代なので。
コミュニケーションの変化
私も最近、ここ数年の変化で1番驚いてるのは、
口数がかなり減ったこと。
色んな人と関わるためにコミュニケーションに重点を置いてたから、沢山喋ってたんだけど、私を理解してほしくて、いろんな言葉で説明してたんだけど、
多分一定の満足いく領域まで他人に理解してもらうことを達成したのと、
人に好かれたくば話すより聞くスキル方が重要と知ったからだと思う。
話を聞く方が、自分の学びにもつながるし、役や思考、そしてコミュニケーションの引き出しを増やす助けになるのでね。
あとは、自分に自信がついたのかもね。
全員に好かれなくてもいいかなって思えるようになったかも。興味持ちたい人はもってくださいなの感覚。
あなたはどう思いますか?ってしっかり聞かれたら答えるけど、そうでなければ言わないことが多々ある。「いいんじゃない?」口癖があるんですけど、これは実は、「あなたがそう思うならそれでいいんじゃないですか?私がそうとは限らないですけど。今はあなたの話をしてるしね、私の意見は今は関係ないよね」って意味。
頼まれてもいないのにアドバイスはしない主義というか、逆を言えば、「どう考えてる❓どう思う❓」と意見を求められたら、しっかり言いますけどねー。
私が物凄く尊敬してる人のことを、悪く言ったり、苦手だと思う人がいるのだから、それは私のような人間のことを、大嫌いに思う人いるのも当然で。というかいるのは知っている。
結局、どんなに頑張っても、全員から好かれるのは不可能なんだよ。
後は、実際に自分の能力値が上がらないと、駄目なんだろうなと思うことが増えて、
結局ね、行動した人、圧倒的行動力がある人が、人生を変えていけるんだなって、考えることが増えまして。そっちのほうに力をおきたいというか、重点をおきたいんだね。
自分と向き合う挑戦
はいやっと"かわいい"の話に触れようかな。。。。
ここまで、前置きが長いのはね、触れたくないんだと思う笑。
頭おかしいねとか言われるのは辛いものがあるからね。
でもさぁ、おかしくてもさ、それが私なんだよね。
かわいいって言われたら、
急に吐き気が出てくるとか、、、、言えないじゃん。
(今はめっちゃ照れますけど喜びますので、ご安心を)
これかなり信頼している人にしか言えなかった話。。。。
言えないじゃん、オカシイって言われてるのが分かってるんだもん。
得意な役を演じている限りは、とくに不便なかったんですけどね
表現者として得意な役だけを演じるのは嫌じゃないですか
苦手なものにもチャレンジして
自分の可能性を探りたかったし
だからこそ、何度も私の演出をつけてくれてる
方から課題を与えられまして
あえて、自分の苦手な役をやってみましょうって言うキャスティングも貰いました
今までもらったことないほどのダメ出しの量で
激へこみしてました
半泣きで稽古参加してた気がするな笑
あおいちゃんは自分の役のことを馬鹿にしてるよって言われまして
本当に何を言われてるのかわからなかった
言葉はわかっても、ダメ出しの意味がわかってなくて
自分が女性的な部分を受け止めきれてなかったんだよね
これがずっと悔しくて
この思考を具象化したうちの1つが
かわいいと言われるのが苦手って事だと思う
私は自分が女性であることを疑った事は無いんだけど、受け止めてるかってまた別で
一応、その舞台の時には、いつもと全然違う役柄だったけど、よかったよー、言葉はたくさんもらいました
けど、最後の最後まで、演出からのダメ出しを100%消化しきれなかった自分が悔しくて
ずっとしこりがある状態だったんだよね
この課題にぶつかるのは、あえて自分の苦手な役に挑戦した場合だから
大体キャスティングされる時って、得意な役を任せられるので、この課題にぶつかることが無く
それを今年の10月の舞台で、あえて課題として取り組んでいました。
表現の世界への感謝
30過ぎてからですかね
ありがたいことに(かわいい)って言ってもらえる機会が増えた気がしてて
少しずつ褒めら言葉になれたいうのもあるかもしれないけどね
今となっては過ぎたことだけど、
女性が一般的に持ってる感情が
私には時々出てこないことがあって
だからこそ、女性が理想とする男性を演じるのが上手かったりするのだろうし
一長一短なんだけれど。
普通はそう思うじゃんって言われても❓
大多数の人はそう思うんだろうね、私は思わないんだけどね。って事も多くあり。
まぁ、こんなだからこそ、表現の世界が愛しいんだろうね。そういった棘とか癖とかが、活きてくる世界だから。
表現の世界があるからこそ、
私は自分の過去を全て肯定することができる
思い出したくない辛いことがあったとしても、
でも、この経験すら、芝居に活かしてやるって、全部肯定できるんだ。
これは、私の父が亡くなった際に
職場の先輩かつ、役者仲間である人が、私にかけてくれた言葉でもあって
その言葉を気に入って、今でも自分で多用してる
話がまとまってるのか全然わからないけど、
これで一旦振り返りは終了かな。
ここまでもし、長い文章にお付き合いいただいた方がいましたら、どうもありがとうございましたー。
(自分の心や、思考を整理するためにやっているようなものなので、自己満足のところはありますゆえ)