好きな小説家は堂々と朝井リョウと答える私であるが、 新刊『生殖記』も楽しく読ませてもらった。 語り手の口調が朝井リョウご本人に似ていて、 語り手の文章は脳内で朝井リョウの声で再生されるようになった結果、 最終的には朝井リョウがアレそのものなのではないかと錯覚するという謎の着地を決めてしまったわけだが、まぁそれは余談。 「あぁ生きるのめんどくさい」と慢性的に思っている私は、 なぜ世界がこんなにも生きるのに面倒で億劫なのかを丁寧に言語化されているこの本を読んでいる途中、もうそ
私は低気圧センサーの感度が高い。 昨日もそうだった。 夕方から、もう座っているのがなんかしんどーーい、な日がある。 最近になって、 そんな日は聴いていた音楽やラジオの音量を下げ、 付けていた明かりの強さを弱め、 じっくり自分をいたわればいいことを知った。 仕事が終わって20時、 部屋の電気を消して間接照明を付けた。 急にまだ20時なのに24時くらいの雰囲気になる。 小さな音量で、Radikoをつけた。 タイムフリーでアルコ&ピースのD.C.GARAGE。 車を買うだ買わ
ありがたいことに人生最初に入社した企業はクソホワイト企業で、 詰められるような怒られ方もしないし、 給料も高くはないがまぁ低くはなく、 フレックスタイム制で有給も取りやすく、 社員の仲も良い。 でも、やる気がなくなってきてしまったなと思い始めていた。 正直業務に集中できていていない時間もあるし、それに自覚していた。 やる気がないことに、悩んでいた。 ヒリヒリしない生活に、自分がダメになっているような気がして、しんどかった。 そんななか、自分の部署の執行役員であるイケオジ
病んでいるタイトルになっているが、「はぁ、幸せぇ」と呑気に生きていると何も生まない人間になるよねという話。 生まないって、子供を、とかではないです。 人生振り返ってみても妬み嫉み恨み辛みが原動力になって、あいつを見返してやろうとか、何だこの野郎ふざけるな、の精神で成長しまくっていた。 最近のわたしと言えば 彼氏に愛され、会社もそこそこに頑張っていれば怒られないし、 まぁまぁお金もあって毎月エンタメも存分楽しむ、 そんな幸せな日々を過ごしてしまっている。 まじでめちゃくちゃ
大人になったと実感するのはいつか、 様々な場所で語られているし人それぞれの定義があると思う。 私の場合「大人になっちゃったなぁ」と初めて思ったのは 自動販売機で初めて水を買った時。 私の家族はちょっと厳しくぶどう糖果糖液糖が入っているタイプの甘い飲料は買ってもらえなかったため大人になったら好きな飲み物を買いまくるんだと夢を見ていたが、その頃は本気で「自由になんでも買っていいのに自動販売機で水を買っている大人はアホ」と思っていた。 そんな自分が煌々と輝く水のペットボトルの
2ヶ月前に彼氏ができた。楽しい。最高。 元カレと過ごした1年半は、私はずっとどこか不安で、付き合っているのに愛されている感覚はなかった。アイツなんだったんだ。 しかし今、確かに、私は愛されている。 この差はなんだろうと考えた。 なぜ私は愛されると思うのだろう、と。 1番の変化は、朝起きた時に今日も生きるのがだるいなと思わないようになったことだった。 未来が暗くはなくて、希望や期待をちょっとは持てていて、自分の命が誰かのためになれている安心と自信がある。これらの感情は「
私はリトルトゥースである。 受験勉強や学校でのカーストや自意識や親の期待と向き合うのがしんどすぎた高2年生の冬、たまたま聴いたオードリーANNに雷を打たれた。 というか、春日さんごめんなさい、若林さんのフリートークに胸を打たれたのだ。 妬み嫉み恨み辛みを笑いに昇華できるこんなにかっこいい大人がいるんだということが当時の私には希望だった。本当に救われた。 たまにお二人が「こんなラジオJKが聴いているわけねぇだろ」と言うけど、「聴いてるよ」と心で返事をしていた。 それから若林
2023年は激動の年で、考え方が大いに変わり、だいぶ前向きになり、振り返ってみればどうってことないけど本人は大恋愛だと思っていた恋愛をした。 あっという間に過去になってしまった。 あの時の自分って何を考えていたんだっけと思うことが増えた。 もったいない。振り返りたかった。 きっとこの先の何十年も、あの頃なにを考えてたかなと懐かしみたい時が来ると思う。 それは日々考えている事かもしれないし、 ラジオや映画の感想かもしれないし、 クソみたいなSNSへのモヤモヤかもしれないし