眼鏡の一枚　#あこはる企画

　本当はね、被害神の一枚、と言いたかったのですよ。でもね、これ企画の一枚だから。しゃーないわ。

　いえね、私の毛髪は天に向かって伸びているの。なので我が友は私を前髪避雷針とお呼びになっていたの。で、我が耳鼻に掛けたる眼鏡は被害神というわけ。冴えてるでしょ。
　あら、まだよく意味がわからないですって？仕方ないわね、じゃあ順を追って説明しますわ。

　私の眼鏡デビューは小学5年生のとき。それからというもの、数々の困難を共に乗り越えてきました。
　小学校のドッヂボールでボールが眼鏡に命中したり、教室の入り口のそばでエア野球していた男の子の渾身のスイングが、私が教室に足を踏み入れた瞬間に眼鏡に命中したり、体育の授業中にバレーボールが眼鏡に命中したり、休み時間に体育館の隅を歩いていたらどこからともなくボールが眼鏡に降ってきたり。もうお分かりかしら。ここまで災害が重なると、これ眼鏡が引き寄せてるんじゃ…ってなりますわよね？！
　幸い、眼鏡は割とすぐに直していただけて、顔に傷がついたりもしませんでしたけど、眼鏡屋さんに、またやってしまいました…と持っていくのが少し気恥ずかしかったですわ。

というわけで、

撮った！
　

いつもは細縁のほう

　前髪避雷針、眼鏡は怪我を引き寄せる被害神の葵でしたー。　
　

　いろいろ言ったけど、愛着はあるのよ、この眼鏡。これからもよろしく。