ポケモンSV ねばねばネズミざん構築(レギュレーションC)
初めまして、あおいと申します。
本稿ではねばねばネットを主軸にしたパーティの考察とランクマッチでの使用感について記します。
子育てやら家事やら仕事やらで、なかなかまとまった時間ランクマッチに挑戦できず、悶々とした気持ちがありながらも、少しでもポケモン対戦に関わっていけたらと思い本稿を書いています。
細かい情報など、載せきれていない部分もあるとは思いますが、ご理解ください。
注1.ランクマッチで上位獲得など、実績があるわけではありません。あくまでねばねばネット構築の発展に向けたヒントになればと思い、投稿します。
注2.画像は、アプリ「SV バトルメモリーズ」のものを使用させていだきます。
注3.ダメージ計算などの情報はほとんど省いています。必要に応じて計算をお願いします。
構築概要
ねばねばネットの魅力
ポケモン紹介
パーティの課題
ねばねばネットのこれからの展望について
レンタルパーティ
1.構築概要
基本選出はアメモース+アタッカー2体。
相手に素早さが高いポケモンがいない、アタッカーが上を取れている算段があればアメモースは出さず、アタッカー+クッション役の選出となります。
2.ねばねばネットの魅力
ねばねばネットの良い点、悪い点をまとめます。
○良い点
・環境にひこうタイプ、ふゆうが少ないため通りが良い(シーズン7TOP50でねばねばネットが効かないのがカイリュー、ロトム、アーマーガア、ギャラドス、サザンドラ)
・ブーストエナジーより先に踏むため、素早さにブーストが掛からなくなる。
・どくびしのように回収されることがない。スピン系の技とおかたづけでのみ除去される。
・でんじはによる素早さ操作はラムで回復されることがあるが、ねばねばネットは回復できない(しろいハーブによる回復はある)。
・一度撒けば後続に影響を及ぼし続ける。
・素早さを上げるために努力値を割いたり、こだわりスカーフを持たせる必要がなくなる。その分を火力や耐久に回せる。
○悪い点
・ちょうはつで展開を阻止される。アメモースもワナイダーも搦手が警戒されるため、挑発をうたれやすい。
・ひこうタイプ、ふゆうに無効化されるため、素早さの高いそれらのポケモンには不利を取りやすい。
・ねばねばネットを撒くターンに1ターンかかるため、相手にアドバンテージを与える。後続に刺さらないと1ターン無駄となる。
3.ポケモン紹介
□アメモース
※実数値等は画像を参照ください。
○調整意図
襷持ちのため、おくびょうCSぶっぱです。
○採用意図
ねばねばネットを使えるポケモンとしてワナイダーがいますが、特性いかくと、マッドショットで抜ける範囲が広いところから。
○技について
ねばねばネットは確定。S操作技はサーフゴーにも打点が通るマッドショット。起点回避に吹き飛ばし。対飛行タイプの打点で冷凍ビーム。
○テラスタイプ
体制面を鑑み、水タイプです。連続技に耐性が多い鋼タイプもいいかもしれません。(テラピースがもったいなく、野生の水テラスアメタマを参加させたのはここだけの秘密。)
○使用感
マッドショットで対面のSを下げつつ、自ターンにねばねばネットを撒けると良いです。先制技持ちにはねばねばネットから入らないといけないです。
マッドショットとふきとばしのおかげで起点回避ができ、いかくのおかげで後続が楽になりやすく、使用感はとてもよかったです。
□イッカネズミ
○調整意図
火力を出せるようにA特化。Sは最速テツノツツミS-1を抜けるところまで振り、残りは先制技を耐えられるようHに振りました。
○採用理由
イッカネズミのネズミざんは言わずと知れた高火力技ですが、命中不安があり、イッカネズミ自身も現環境ではSが不足しており、耐久の低さがネックです。タスキやスカーフ、広角レンズでそれぞれ補うことはできますが、一つを立てれば一つが立たないことが悩みでしたが、ねばねばネットでSを補うことで、努力値を耐久に回すことができ、命中を安定させる持ち物を持つことができると、一挙に悩みを解決することができました。この構築のエースです。
○技について
ネズミざんは確定。ゴーストタイプを呼びがちなのでシャドークロー(かみつくもあるが、テラスタイプとのシナジーで)。ねばねばネットを撒かない試合などで突破力を上げるおかたづけ。上から打つことで強いアンコール。
○テラスタイプ
初めはノーマルテラスで使っていましたが、火力を持て余してしまうので、いただいたゴーストタイプの個体に変更しました。しんそくなどのノーマル技、弱点である格闘技を無効化できるため、体制面の変化も良く、シャドークローの威力も、上がります。
○使用感
とにかく突破力があり、高威力かつタスキ貫通がかなり安心感があります。またHに多めに振っているため、いじっぱりカイリューの鉢巻しんそくを耐えたり、いじっぱりパオジアンの珠ふいうちを耐えたりと、耐久面もなかなか安心できます。
ゴツメが天敵で、ネズミざんに合わせられると一瞬でやられてしまいます。
□イーユイ
○調整意図
控えめCSぶっぱ。ねばねばネットで素早さを補いつつ、高火力を出せるようにするため。
○採用理由
イッカネズミが苦手とするゴーストタイプ、はがねタイプに通りのいいタイプであること、相手の上からC特化で高火力を打ち分けられるのがシンプルに強いことから選択しました。
○技について
最高打点のオーバーヒート、安定火力のかえんほうしゃ、一致技で怯みも狙えるあくのはどう、ノーマル打点ともゴースト打点ともなるテラバースト。
○テラスタイプ
弱点である格闘技やカイリューのしんそくを無効にするゴーストタイプにしました。ハバタクカミに対してゴーストテラステラバーストでオーバーヒートを撃たなくても一撃で持っていけるのも魅力です。
○使用感
火力がとにかく高く、一貫する技を打つだけで強いです。打ち分けができるので、相手の受け出しも困難です。チョッキを持たせたので、イッカネズミに対してハバタクカミやサーフゴーが来た場合でも、受け出ししやすいです。イッカネズミの相方として活躍してくれました。
□テツノツツミ
○調整意図
無振りでSは足りるので、火力と耐久を上げるためひかえめHCぶっぱです。
○採用理由
イルカマンやマリルリなど、高火力水先制技を持つポケモンが辛いため、タイプで有利が取れるテツノツツミを採用しました。
○技について
一致技のハイドロポンプ、冷凍ビーム、フリーズドライ、先制で打つことでテラスタイプの様子見をしたり補助技を無効化するためのみがわり。
○テラスタイプ
ひかえめ+ブーストエナジー+水テラスでH252サーフゴーを81.25%で倒せるなど、かなりの高火力を押しつけられるため、水テラスにしました。氷タイプの弱点が消えるのもありがたいです。
○使用感
水+フリーズドライの範囲はかなり優秀で、受け出しを許さない強さがありました。ひかえめ+ブーストエナジーのおかげでハイドロポンプはテラスを切らなくても十分な威力があり、テラスを切れば等倍相手をほとんど吹き飛ばせます。命中だけ厳しいです…
□モロバレル
○調整意図
物理に受け出しできるよう、ずぶといHBぶっぱ。
○採用理由
アタッカーが軒並み格闘弱点のため、格闘タイプに強く、キノコのほうしでクッションも可能なモロバレルを採用しました。どくどくによって耐久振りカイリューを崩したり、積みポケモンに対してクリアスモッグを打ったりとパーティのバランスを補ってもらいました。
○技について
草技兼回復のギガドレイン、積み技対策にクリアスモッグ、優秀な眠り技のきのこのほうし、耐久ポケモンを崩すどくどく。
○テラスタイプ
パオジアンなど高火力物理アタッカーに対して弱点を変えて行ける毒テラスにしました。
○使用感
相手のパーティ全体の素早さが低く、ねばねばネットを展開しない場合にクッション役として活躍してもらいました。物理型に対してかなり信頼度が高く、前述のマリルリやイルカマンにも強いのがありがたいです。
□ディンルー
○調整意図
火力を高めるためいじっぱりHAぶっぱ。
○採用理由
ネズミざんを無効化するゴーストタイプが相手パーティに多数いる場合に受け出ししやすく相手に負荷をかけられるようにと採用。
○技について
一致技のじしん、安定打点のカタストロフィ、後続サポートにもなるがんせきふうじ、ハバタクカミなどフェアリータイプへの打点としてヘビーボンバー。
○テラスタイプ
弱点を減らすことのできるフェアリータイプにしました。
○使用感
こちらも主にねばねばネットを撒かない場合の選出枠として活躍しました。耐久力は高く、削りも十分にしてもらいましたが、このパーティに必要な枠だったかは不明です…。
4.パーティの課題
・初手コノヨザルにちょうはつをうたれるとかなり展開が厳しくなる。マッドショットでSを下げ、イーユイで処理することもできるが後続にねばねばネットが撒かれていないとSが高いポケモンにボコボコにされる。
・ゴツゴツメットを持っているポケモンが予測し辛く、イッカネズミの技選択が怖い。特にカイリューはアタッカーの場合迅速に処理したいが、読み違えるとやられてしまう。
・ロトム系統が対処しづらい。ネズミざんが通るが、ゴツゴツメット持ちも一定数おり、安定しない。イーユイ、テツノツツミでは一撃で倒せない場合も多く、弱点を突かれる。
・ねばねばネットを撒かない場合の選出が最適化されていない。ディンルーは必要な枠なのか、もっとバランスをとりやすくなるポケモンがいるのか…。
5.これからのねばねばネットの展望について
今後は解禁されるポケモンも多く、ねばねばネットに逆風となる可能性もあります。
・ウーラオスを筆頭に、高火力の接触技使いが増えるため、ゴツゴツメットの需要が増加する。そうなるとネズミざんが巻き添えを喰らう。
・サンダーやランドロスなど高性能なひこうタイプが増加する。
・ガチグマやプリザボスなど、高性能な鈍足アタッカーが増加する。
・レジエレキはねばねばネットを踏んでも上を取られる可能性が高い。
など、逆風となりそうな要素が多くあります。しかしながら、パラドックスポケモンや浮いていないポケモンには依然として効果は絶大です。
ねばねばネットの通りが悪い場合のために次善の策を用意し、メインの戦術を持ちつつ、苦手な相手にも抗えるようなパーティ作りが求められます。今後も研究を深めていきたいです。
6.レンタルパーティ
最後まで見てくださってありがとうございます。レギュレーションCの構築ではありますが、今後の発展に向けて糧になればと思い、レンタル公開します。
拙い文章ではありましたが、ねばねばネット構築の一事例として、何かのヒントになればと思います。
ありがとうございました。