見出し画像

地雷嬢が講習員になるまで。-「講習を頼んでも良いですか?」(後編)-

こんにちは、あおいです。

内容覚えてる内に
立て続けに書いております。笑

本当は時間空けて更新すべきなんだけどね
別件も同時に進めてる事もあり
今のうちにと、、、

何考えながらこれ書いてるの?
って聞かれる事があるんですが

シリアスな曲聴きながら
若干病んだ気持ちになって書いてます。笑

そうでもしないと
今病む様な事が無さ過ぎて
当時の病んだ気持ちが思い出せないのです。


まあ前節はここまでにして
気持ちは晴れたが店への固執
そして退店までの葛藤。

書いてきますね。



入店して10ヶ月が経って
年が明けた初出勤。

お店の人と新年の挨拶を軽く済ませた後
「今年は講習員として沢山頑張ってもらうからな」

いきなりだな。

何で今まで何もさせて来なかったんだと問うと

「お前を講習員としての責任と精神を鍛えさせる為に温めてた」と言われた。


まあ確かに、、、

今思えば新人さんが入店すれば
1週間以内に二輪車を組み
講習を混ぜた様な接客をして
いちいち店に確認されてたりとかもあり
種蒔きに時間は必要だったかもなあ。
と思った。



この頃には完全に店に洗脳され切ってた。

自分第一だった私が

店の為が第一になっていた。

「今でも慕われてるのは凄く分かるけど、今以上に慕われる人間になれ」

「何があっても、腰を低くし続けろ」

「お前は店にも、お客様にも、女の子にもプロでい続けろ」

「女の子と同じ様に愚痴るな」

と慕われる為にすべき事を叩かれた。


とりあえず
新人講習のマニュアルを新しく書き換え

新人講習があると分かれば
面接シートなど色々見せられ
講習までに準備してなど

年が明けた途端
自分の事より店の業務で忙しくなった。


でも数ヶ月間の温めて期間もあったお陰か
テキパキ出来る事も多く
意味の無い時間では無いなとより感じた。


ただ入店してからずっとある
「新規指名が増えない」の悩みは
全く改善されずにいた。


宣材写真を何度か変えたが

全く変わらない状況。

フリーのお客様を
本指名する能力だけあったお陰で
どうにかなってはいたが
自分で獲得して来る事は出来無い。

講習員としては順調な駆け出しでも

自分自身としてずっと足踏み状態


ある時ダメ元で撮っていた
ボンデージ衣装の宣材を見せ
宣材写真をこれにして欲しいと頼んだ。

「いや、それはまずいよ、S過ぎると鳴らないし、過去にそう言うので成功も無いからダメだ」

と言われたが
今でも鳴って無いんだから
これにして鳴らなくても今と変わらないじゃん。


交渉し続けた結果
ダメ元でボンデージの写真に変えてもらえた。
※サムネの写真です。


変えた当初は「やっぱりな」感があったが
何週間かした頃から
新規指名が一気に増えた。


公に出来なかったSMの部分を出す事も出来て
全力であおいを出来てると思えた。

自分の選択、考えは間違って無かった
と初めて思えた瞬間だった。

それから新しい写真を撮っても
お店の人は
「今はこの写真から他に変えるのが怖い」
と言われる様になった。

この写真をきっかけに
知名度の部分もだいぶ上がったんだとは思う。



他店の女の子の講習を受ける機会も増えたり
業界でも有名な
同じお店のHさんのお客様から
二輪車する機会を頂き
久々に全力で楽しめる二輪車が出来たりと
良い事尽だった。


自分にも今までに無い自信が付き
本指名のお客様も更に増えていった。




ただこれが退店を助長する
キッカケでもあったのかもしれない。


女の子の講習をすればするほど
相談も増えていった
最初は良かったが
四六時中講習員になってる事が多くなり
不眠症が加速した。

寝なきゃ体力は付かないから
いつもより多めにお酒を飲む事が増え
気づいたら寝てたの日々。


この歳でこんなに
色んな事経験してるんだからと
実年齢のキャパシティでは無いのは
自覚していたが
過信し過ぎてた部分もあった。

女の子の相談に応える事は
お店の為になる事だからと
全力で応え無きゃと無理してた部分はあった。


プライベートの相談
お客様のLINEの返信の仕方(主に添削)
接客中の対応の仕方

などほぼ毎日してたと思う。

お店の為。

お店の為。

、、、私って講習員になりたかったの?


そう、、、

そもそも私って
現役上がったら講習員になりたいのかな?


考えた事も無かった。

働いてたら講習員と言う枠を
たまたま手に入れて
自分自身が楽になるからと
軽く請け負ったが
こんなガチな感じになるなんて
そこまで想定もしてなくて

ただ出来る事をしてただけで
ちゃんとした講習員さんみたいな責任感は無い。

E店の事もあったから
在籍させてくれてる事に
私を認めてくれた事に
恩を返したいと言う気持ちだけで
ここまで来てしまっていた。


年明けに言われた「プロで居続けろ」は
当時の私には荷が重過ぎた。


今だから言えるが
本当に下らない相談も多かった。

周りとの付き合いも特別無い
相談出来そうな年上が店の人しかいない。

でも店の人に愚痴るのも何か違った。

言えなかった。

吐ける環境が無い
今生きてる中で
1番悩んだタイミングかもしれない。

そもそも22歳手前で始めた風俗業
講習員を頼まれたタイミングで
24歳なってすぐの事。

色々早過ぎるのだ。

男性経験も無い
性を扱った接客もよく分からない
カラカラのスポンジだったから
仕事においての若干吸収が早かっただけで
実際20年そこそこしかまだ生きてない。

こんな感じだから勝手にお姉さん扱い
講習してるぐらいだから若くは無いだろう想定で
最初から周りは接してくれてるが
実際そんな事無い。

普通に私はただの小娘である。

だからモヤモヤした時の解消法も
イライラした時の解消法も
20代前半の思考なのだ。

そんな私が同世代、もしくは年上の悩みを
一気に晴らすなんて無理だった。

ただ無理で片付けられ無いのが
私の性格でもあって。


無理を無理にしない
無理でもやる
無理と思うから出来無い
やれると思えば何でもやれる

と言う根性論が強い事もあり
そんな状況でも
周りからは心配される事は無かった。
気付かれなかったが正しいか。


そして時折りお店の人から
「何であいつらはお前には相談するのに、俺にはしてこないんだ」
と言われる事があった。


前だったら何でだろ。で終わってたのに

そりゃそうだろ
求めてる回答を出すのが私だったからだろ。と



お店内で揉め事があった時
女の子との関わりが多いと言うだけで
濡れ衣を着せられ疑われる事もあった。

その後何事も無かったかの様に私を煽てる。
そんな事が繰り返しあった。


1番の味方だと思ってた人に対しての不信感。
この人に従い続けて良いのか分からなくなった。


勿論その人も人間だし
私が見えない部分で大変な事もあるだろうし
私と同じで立場的に吐ける場所が無く
私を毒吐きにしたのかもしれない。

当時の私にはそこまで考える余裕は無かったが。



辞めた方が良いのかもしれない。
こんな事を頭に過ぎる事が多くなった。



私自身やり切った感もあった。



この仕事を舐めまくってた地雷嬢が
誰かに教える立場になれた。

なりたくてなれるものでは無いとは思う。

講習員になった事で

この仕事の楽しさ。

女の子の成長が見れる感動。

相手に物事を伝える難しさ。

色んな事が体験出来たし、知れた。



これを他に活かしたい。
どちらにせよ今更一般職なんて無理だろうから
自分で営むのも良いかもと
軽い気持ちでお客様に相談した事で
色んなお話を頂いたりして
自分でひっそり事業を始めた。


在籍して1年半経った。
キャスト、講習員、昼職
疲れる事もあるけど
自分の中で上手くやれてると思ってた。

ある日出勤したら
カンカンに怒ったお店の人に呼び出された。

何で怒られてるのかよく分からなかった。

言われてる事に相違があり過ぎて
事実と事実じゃ無い事がごちゃごちゃだった。

「薬物やってるだろ」
「女の子を洗脳してるだろ」
「引き抜きするんだろ」
「うちの店を壊す気か」など

書いたらキリがないが
とりあえず一言


「おお、、、何だそれ。」と内心ぽかーん。

確かに体型はガリガリだし
夏場になるとより痩せるし
血管浮かないから
美容点滴打った時に痕残りやすいけど
今更そんな事疑われるのか。と

今から薬物検査行きますか?って言ったら
そこまでは良いと断られた。


とりあえず私が彼を裏切った感じにはなってた。


あぁこの人は私を責めたいんだな。
私のメンタルを崩したいんだな。
と直ぐに思った。


「何でお前にしか相談しないんだ」
って言われた時から薄々気づいてた。


お店の事で
自分が分からない事や面倒な事話すと
「あーわかった、わかった」
と話を終わらされる事がよくあった。


多分私はこの人が思ってる以上に
講習員としての成長が早過ぎたんだな。
とこの時自覚した。


ガミガミ怒られていたが
感情が全く揺れない私を見て
お店の人は更に感情的に怒鳴っていた。

本来だったら
「すみません、辞めたくないです」的な感じで
屈服するのが理想だったのかもだけど

私にそんな考えた
裏に呼び出された時点ではもう無く
こうでも無きゃ辞めれ無かったよなあ。
なんて思っていた。


30分近く怒鳴られ続けて
捨て台詞かの様に「辞めろ」と言われた。

咄嗟に出た言葉が
「分かりました、有難う御座います」だった。

癇に触れたのか、また怒られた。

「うちの店の女の子と金輪際が変わるな」
とだけピシっと言われた。

でもそんな事より

また月末に辞めてるじゃん、私。
と下らない事を考えたり
講習予定ある女の子に悪いなあ。
と思ったり
予約してくれてたお客様へのLINEしなきゃな。
今日は忙しくなりそうだなあ。

なんて呑気だったかもしれない、、、

他のスタッフさんに
荷物をタクシーに詰めてもらい
すみません。と一言。

さっきまであんなに怒鳴ってたのに
私の見送りをして来たお店の人

「お前の事応援してたのにな、いつからお前は俺の事嫌いになったんだ、、、」
「他に行っても頑張れよ」
とあんなに怒鳴った後に何なんだ。

DV彼氏みたいじゃねえか。
と内心思ってしまった。



その日の夜
色んな女の子からのLINEが届いた。

関わるなと言われたし
関わったら迷惑になったら嫌だな。と悩んだが
来たものだけに返す様にした。

こんな沢山の女の子に支えられてたんだ。
ひたすら嬉しかった。

退店後私と関わりを持ってた女の子達は
色々詰められたみたいで
怖くなって手紙を送ってくれた女の子もいた。

そんな恐怖心を植え付けるきっかけを
作ってしまった事には本当に申し訳なかった。


お客様からも沢山LINEやメールが来て
全員が口を揃えて
「移籍先はNSでもS着でもどっちでも良いし、価格が高くなっても大丈夫だからね」
と言ってくれた。

まあこれ以上高くなり様が無いんだけど。
とクスクス笑ったが。

そう言う風に言ってもらえるだけで
本当に嬉しかった。

あの時連絡してくれた
女の子、お客様、本当に有難う。


ただ私に移籍する気力がそこまで無かった。

別にこの仕事辞めたからと言って
生活水準若干落ちるぐらいで
困る事は無いし。

新しい環境で1からまたやる事の方が
面倒臭いと思っていた。


「移籍先はどこですか?」
「いつ決まりますか?」
「この間の予約いつ振替できますか?」

沢山連絡が来た。


ぶっちゃけもう放置して
自然消滅してやろうかとも考えたが


こんな流行病がまだ続く中
業界の女の子も増え続け
SNS等の普及で目移りする機会も多い中

需要がある。って凄いなと感じた。
需要がある内は続けて良いかもな。
ただ店の講習員はもうしたくないなあ。


など考えた結果
この業界にまだ残る事にした。

今はその選択をして
とても良かったと思えてる。


2回もクビ同然の宣告を経験するなんて
やべえやつなんじゃ無いかと
自分を疑う事もあるが

まあ滅多に無い経験だと思って
今は笑い話になってる。


J店も変な辞め方ではあったが
私を講習員にさせてくれて有難う。

私を承認してくれて有難う。

思う事は沢山あったけど
当時の1番の理解者だった事には変わり無いし

今の私が出来上がったのは
紛れも無くここでの経験があったから。

地雷嬢の私が
技術を増やす為に金津園で修行し
高級店としてのノウハウを雄琴で身につけ
精神的な強化を施し
川崎・吉原で売れる為に洗脳営業をし
その営業の仕方で失敗した経験を活かし
また0から新しい自分に塗り替え
営業かけない
時間内で楽しませるをモットーにし
時間をかけてブランディングをつくり
見られ方をとことん追及した
私が今の私だ。

売れるって人それぞれ違うとは思う

・タイミング
・素質
・容姿(異性に受ける)

が揃う事で売れると言う経験が
出来るものだと思っていたが

私はどれも無かったけど
「素質」の部分は工夫、努力で伸ばせた。

勿論したく無い事もして来たが
やれてしまえばこっちの物でもあった。

年単位の時間をかけて得た経験と
ブランディングのお陰で
貧乳でも、女の子らしく無くても

営業ゼロ
自分に合ったお客様しか来ない
ストレス事が無い

隙間産業だけでここまで来れる事は
私が実証したと思う。

勿論接客の内容は過激ではある。
ただそれも今は楽しくやれてる。

そう思える様になったのも
講習員の経験
地雷嬢だった時の経験もあるから。


ブランディングが成功したからこそ
前は出れなかった
「女王様の△▽作品」
の出演オファーももらえた。

片手間にやっていた事業から
本当にやりたい事も見つけることが出来た。

風俗業を楽しいって思わせてくれて有難う。

夢を作ってくれて有難う。





風俗業界に足を踏み入れてから
今のお店に入店するまでの記事を
最後まで読んでくれて有難う御座います。

キャストなのにも関わらず
お店の内勤部分にも片足突っ込んで
見たく無い部分、感じたく無い部分を
沢山経験した事で今の私があります。

濃ゆ過ぎる4年だなと思います。笑


まあ相手も人ですからね
どんなお店でもこう言う事ってあると思います。

辛い期間もありましたけど
J店には本当に感謝してるのです。

私とズブズブだった方は
もう居ないとの事を小耳に挟んだので
最終章を更新する事になりました。
※当たり前ですが爆弾等は無いです。

言うて去年の夏の話ですからね。汗

変な事書けないし

また勘違いされて
ヘイト溜められても困るから
下手くそに更新出来ませんでした。笑

前店も内部が大きく変わってるみたいだし
全然悪いお店じゃ無いですからね!!!←


何かもっと伝えたい事あった気がするけど
まあ別途記事でも良いかな。笑


これからは女の子向けの記事を
気が向いたら書いてこうと思います。

あとだいぶ前の記事内で省いてた部分も
いつかちゃんと書きます。笑

長々と有難う御座いました。










いいなと思ったら応援しよう!