HKT48・田中美久はなぜ卒業シングルでセンターになれなかったのか
HKT48に2013年、3期生として加入した田中美久さんが活動10年の節目を迎え2023年の末グループを卒業した。彼女は『早送りカレンダー』で矢吹奈子さんと初Wセンター、『君とどこかへ行きたい』つばめ選抜で初単独センターを飾ったが、卒業シングル『バケツを被れ!』ではセンターにならなかった。表題曲センターを務めたのは5期生の石橋颯さんと竹本くるみさんだった。
『バケツを被れ!』センターが発表された後の田中さんはXで「最後の最後で期待してくれたファンの皆さんにはごめんなさい。。心の中のセンターで居させて下さい」とポスト。
アイドルは卒業シングルでセンターをやるのは当たり前ではないのか。ファンは推しのセンターを見届けたい気持ちがあるはず。
なぜ田中さんがセンターになれなかったのかが気になるだろう。筆者も気になるためインターネットのコメントを見てみた。
「それでも、スキャンダルもトラブルもなくアイドルやり遂げてくれたんだから立派だと思うよ。扱い良かったとも言えないのに十分頑張った」
「HKTの功労者なのに分社化してからは運営に酷い扱いされて可哀想」
「年内で辞める言ってるんだからしょうがないんじゃね」
「譲ったんじゃないのかよ」
他のアイドルで卒業シングル表題曲のセンターにならなかった人も探してみた。
・乃木坂46 松村沙友理さん:卒業シングル『ごめんねFingers crossed』のセンターは遠藤さくらさん。
・乃木坂46 生駒里奈さん:卒業シングル『シンクロニシティ』のセンターは白石麻衣さん。『日刊スポーツ』インタビューでセンターポジションの打診を断っていたことを明かす。
・日向坂46 齊藤京子さん:卒業シングル『君はハニーデュー』センターは正源司陽子さん、カップリング曲『僕に続け』センターは齊藤京子さん。
生駒さんは既に6回単独センターをやっていたため『シンクロニシティ』センターに立たないことを選んだ。なるほどグループの未来を考えてセンターに自ら立たない人もいる。
約10年48グループについて書き続ける他の方のブログ「こうずクオリティー覚醒(c)」さんの記事を見ると、田中さんの場合自分でセンターを辞退したわけではないよう。となると運営会社と何かあったのか?と勘ぐってしまう。
ファンのコメントを見る限り2020年に株式会社AKS(現ヴァーナロッサム)からAKB48、HKT48、NGT48がそれぞれ独立し、いまHKT48は株式会社Mercuryによって運営されていることの影響を受けていそうだ。
田中さんが卒業シングルでセンターになれなかった(ならなかった?)理由を考えることは普段そこまで表面化していない部分を見つめることにつながる。田中さんが『バケツを被れ!』でセンターに立ちたいと考えていたかどうかは不明。とはいえ1人のアイドルが多くの人の前に立つこと、注目を浴びること、目立つこと、売れることが期待されるセンターポジション獲得が叶わなかったことから、アイドル個人の生きづらさを感じ取ってしまう。
センターになれば選抜メンバーの1人であること以上に注目されるし、ミュージックビデオで映る時間も長くなる。アイドルになった以上活躍したいという気持ちはあるだろうし、ファンは推しにセンターになってほしいのが自然で、それに答えたい気持ちが田中さんにはあった。田中さん自身のセンターになりたい気持ちも大事だが、アイドルとファン両方の願いを叶えてほしい。
センターポジション問題から感じ取れるアイドル個人の生きづらさを解消することはできないだろうか。田中さんも含め、運営会社との関係を持ち直し、より多くのHKT48メンバーが選抜に選ばれ、センターの機会を得られることを願う。
参考:「こうずクオリティー覚醒(c)」
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