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私は1人、バレンタイン粉砕デモを見てしまった

2月10日(土)、宣伝会議 編集・ライター養成講座に行く前渋谷駅のスクランブル交差点にふらっと向かった。

バレンタイン前で浮かれているカップルが多い中、そこにはタワーレコード方面から道路を歩くデモ隊がいた。

私が信号が緑に変わるのを待っている間、交通管理をする警察官がこう叫んだ。

「これからバレンタイン粉砕デモ隊が通りまーす」

(デモ隊?え???インボイス反対運動とかではなくて??)

この声かけは冗談ではなかった。スクランブル交差点に沿って10名ほどのおじさまたちが、「バレンタインはんたーい」と大声ながら虚しいその声たちが交差点周辺に響いていた。

これは高校時代に誰かが言っていた「リア充爆発しろ」という暴言に似ている気がした。ある意味面白いかもしれない。

バレンタイン撲滅運動ではなくバレンタイン粉砕デモと言っているのが可愛らしい。

おじさまたちはバレンタインデーではチョコを誰かからもらうだけでなく、欲しかったら自分で買ってほおばれば良いことに気付かないのだろうか。

そんな人たちを遠目で見送ったあと、私は小嶋陽菜ブランドとのコラボドーナツを求めてクリスピークリームへと入った。

とらえかたによっては、クリスマスからホワイトデーにかけて4か月間、恋人のいない人は手を温めてくれる人のいない寂しい季節となるかもしれない。

※記事のアイキャッチは、コラボドーナツが完売していて他の商品を食べたときのものです。

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