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名医かもしれない
下が110、上が180。
いずれかの数値を血圧が超えると、バリウム検査は危険だから受けられないそうな。今日、初めて知った。
教えてくれたのは若いお医者さん。
話しながらもこちらは見ない。
途中話す内容に間違いがあったり。
看護師さんに修正を受ける始末。
こちらに興味がないんだろうなぁ。
そりゃそうか。他人のおじさんがどうでも、別にどうでもいいだろうし。
妙に納得してしまい、聞きそびれたことがひとつ。
「危険だから」って何がだろう。
バリウムの成分?げっぷを誘う炭酸粉?
ごろごろ転がされた挙句、逆さにされるマシン?
血圧が高い人が逆さになると、頭に血が昇る的な?
撮影することかもしれない。
気になるけど、なんか調べる気にはならない。
世の中には謎なままな方がいいことがある。
正確な理由を聞いたら秒で忘れる。
けど、謎なままなら忘れない。忘れられない。
そういうことが、きっとある。
あのお医者さんは、そこまで見越していたのかも。
こうして患者候補をひとり減らそう、と。
だとしたら、やり手だな。あやつめ。
来年にはきっと。いや必ず。
バリウム飲んで、ごろごろ転がってみせる。
待ってろよ、健康診断。待ってろ、来年の自分。