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少女歌劇レヴュースタァライト オーケストラコンサート昼の部 感想

少女歌劇レヴュースタァライトのオーケストラコンサート昼の部に行ってきましたので感想です。

全体として
今回のコンサートの感想を一言で表すと

アタシ  追体験

劇場版の楽曲をオーケストラの演奏に乗せてキャストさんの歌を聴けるというだけでも中々機会がないのに、更に劇場版の映像やライトの演出も重なって劇場版スタァライトの世界をライヴという場でこれでもかと表現してた。完全に劇場版をライヴで再現してた。「ここ映画館で観た!」のオンパレード。
レヴュー曲も演者さんが歌ってるから、映像を観なくてもそこにもうレヴューが幻覚えるのよ。本当にこれでもかと劇場版スタァライトを見せつけられた。

以下、個別の楽曲の感想。

再生讃美曲
スタァライトくんそういうところやぞ(歓喜)
劇場版の曲をやるという話は聞いていたけと、まさかこの曲から始まるとは思ってもいなかったから開幕から殴られた。やるなんて聞いてないぞ。
劇場版はロロロからの流れがあるから、外せないといえば外せないのよ。こういう流れをちゃんと入れてくるところがスタァライト。
楽曲としても転調のオンパレードによる戯曲のような展開に九九組のそれぞれの歌が織りなすハーモニーがすごく好きな曲なので、生で聴けるとは思ってなかったのもあって開幕からテンション上がっちゃいましたね。

wi(l)d-screen baroque
ki-ringtrainが流れた瞬間に身構え、前奏がなった瞬間に体がぞわぞわして、スピーカーから聴こえる電子音と生演奏の楽器の音が合わさり、加えてライトが映像とほぼ同じ色と形で照らしてきて、五感で皆殺しのレヴューの開幕を感じた。
小泉萌香さんの歌もよく声が通るし、歌い方や表情、仕草があのキマってるばななちゃんそのものだったから余計臨場感があって終始鳥肌が立ってた。
スタァライトの楽曲はどれもしっかりした曲ばかりだけど、オーケストラで聴くことで特にこの曲の完成度の高さを感じた。そりゃみんな大好きなわけだよ。

約束タワー〜舞台少女心得
だからやるなんて聞いてない!(本日2回目)
約束タワーはオーケストラverの演奏、舞台少女心得はオーケストラverで8人の歌唱。どちらもアニメシリーズでもおなじみの曲なんだけど、アレンジが変わることでまた違う表情を観せて貰えた。
特に舞台少女心得は本当に歌詞も曲も好きなので、幕間とはまた違ったしっとりとした曲調でキラめきデトックスできました。

わがままハイウェイ
残念ながら生田輝さんの出演は叶わなかったけど、それを感じさせないくらいのステージだった。
伊藤彩沙さんの歌と生田輝さんの音源を演奏に合わせるって結構難しいんじゃないかなと素人目にも思うんよ。それをやり切るところがプロってすげぇなとまず思った。
それに加えて、伊藤さんの目線だったり立ち位置が、元々はその予定だったというのもあるとはいえ、二人を意識したものだから余計二人のレヴューが視えた。写真でも見守ってくれてたからね。

歌については、この曲での香子のわがままなところとか双葉にムカついてるところとか自分のそういう所にちょっと嫌気がさしてるところとかの色んな感情だったりをレヴューの流れの中で伊藤さんが表現してたのが凄く印象に残ってる。
いつか完全版のわがままハイウェイを観れる日が来ることを願う。

MEDAL SUZDAL PANIC◎〇●
自分は色んな現場で岩田陽葵さんのステージを観ることがあって、 普段のトークだとおっとりとした感じの方なんだけれども、キャラを背負うとすごいそのキャラが見える憑依型の演技が凄く印象的で好きな役者さんの一人。

ステージの歌唱でもまひるちゃんのおっとりとして優しいところを見せたかと思えば、ヒカリにキレて追い詰める怖いところも見せて、 劇中で舞台少女として一回り成長したまひるちゃんをすごくそのまま表現したところがとても印象的だった。

曲の方も明るく楽しいパートからガチガチ怖いホラーなパートもあって、 特にホラーパートのおどろおどろしいところ、特に無音のところでの岩田さんの表情と醸し出す雰囲気が 陰と陽の対比が上手に表現されていたなと感じた。

ペン:力:刀
佐藤日向優勝コンテンツはこちらですか?
開幕の「ガオ」からの重く静かにそして激しくという複雑な展開のこの曲はキーが高いとこ多いからかなり難しいと思うんだけど佐藤さん全然歌がブレないし、中盤の小泉さんとの歌の掛け合いとか「殺してみせろよ、大場なな!」のところからの怒涛の歌での殴り込みがアツくて、圧倒された。

歌唱部分は少ないけどその分熱が籠もってたし、演奏がそれを更に盛り上げてたから、狩りのレヴューでの純那とななのぶつかり合いをじっくりと感じた。

また、最後の捌け方も映像そのままだし、こういう細かい所でも再現してくるところ、オタクは好きよ?

美しき人 或いは其れは
濃厚な真矢クロにすいせいは果てました。

濃厚な!!真矢クロに!!すいせいは!!果てました!!!!
(お前この感想何度目だよ)
あの日観た圧倒的な濃厚な真矢クロを再び浴びれるという期待は持っていた。だが、それが現実になるとどうだ?答えは最高、ただ一つ。

もともと荘厳な曲だからオーケストラにうってつけだと思っていたけど、実際に聴くとその通りで自分の耳に狂いはなかった。じっくり堪能できた。また富田麻帆さんの伸びやかな歌声と相羽あいなさんの安定した歌声の対峙がラストバトル感半端なかった。

真矢クロの関係性といったらバチバチで熱いライバル関係なんだけど、曲自体は熱いというよりかは荘厳で、この絶対王者感が真矢クロの実力者同士の関係にすごく合ってる。だって主席と次席だし。でも劇場版の口上では主席とか次席をつけない所が「肩書なんて関係ねえ!一人の舞台少女として勝負や!」って言ってるみたいで、二人だけの世界なのが非常によい。
歌詞もレヴューのセリフでもあったように、 クロちゃんは「カッコつけてないで私の前では本音を見せろよ!天堂真矢!」で真矢も「建前なんぞ知ったことか!よくもやってくれたな西條クロディーヌ!(逆ギレ)」で濃厚。

映像で真矢視点から観るクロちゃんのどこか楽しそうな笑みは本当に活き活きとしてて、しかも額で縁取られてたら「クロディーヌ、あなたは美しい」ってなるし、そこで「ああ あなたは」って歌詞は感情限界迎えるし、ステージ上では口上のシーンになったら富田さんがポーズをバッチリ決めて、舞台に絶対爪痕を残そうとするところはまさしく This is 天堂真矢だし、富田さんと相羽さんが向かい会えばそれはもう決闘だし、入退場もずっと別方向から出入りしてたのに最後は二人で同じ方向にはけるし、コンサートという場でもこれでもかと濃厚な真矢クロ見せつけられて、すいせいは果てました。(本日3回目)
フライング相羽あいな?何のことですか?

スーパー スタァ スペクタクル
ここまでハイカロリーな楽曲が続いてからの満を持してのスーパー スタァ スペクタクル。
劇場版を最初に観たときもここに至るまでが盛り沢山すぎて既にかなり疲れてたんだけど、今日もここに来るまでのフルコースが凄すぎる上でのこの曲だから贅の極みなんですよ。

まず何よりも視覚的にやられた。ライトの演出が完全に2人の口上シーンのライトそのものなのよ。今回は全体的にライトの使い方が上手かったけど、この曲はまさにクライマックスにふさわしい演出だった。
曲については、この曲も華恋とひかりが対峙してお互いのスタァライトにケリをつけるって曲なんだけど、同じ対峙するといっても真矢クロのバチバチと違い、「別々の道を共に立って往けるのが友達だ」という二人の関係性を小山さんと三森さんの重なる歌声で表現されてたと思います。

私たちはもう舞台の上
リズムに合わせて…手を叩いて…僕は…泣いた…
劇場版のラストを飾るこの曲は、それぞれのレヴューを経てスタァライトという一つの物語の決着、そして舞台少女として新たな舞台へ旅立つという単なるエンディングではなく未来に向けたメッセージ。
思い入れという点ではストーリーもありきっちゃあありきではあるけど、ここまで壮大で濃厚な数々の楽曲のラストを会場にいる全員で手を叩いて楽しむことができたというところが感動したし、なんかスッキリしたんだよね。これぞキラめきデトックスの極み。

星のダイアローグ
これが俺たちのスタァライトだ
最後の最後でアニメのOPを持ってくるというところが流石ですよ。アニメ→ロロロ→劇場版の流れというものを考えると、必然の選曲だったのかもしれない。
自分もアニメからスタァライト入ったから、初めて観た時に感じたキラめきにここまで魅入られることになるとは思わなかったし、歌詞にもあるとおり何も知らなかったあの頃には戻れないので、まだまだこの作品を追い続けるんだろうなと改めて確信した。

終わりに
今回のオケコンは行くかどうかを直前まで迷って、ただ行かないと多分後悔するの一点のみで行ったから前日はバタバタはしたけどその判断は間違いではなかった。オーケストラコンサートなんて本当に貴重なライヴだから。
ただ、自分は幸か不幸かコロナのせいで行けたけど、本来なら行けなかったかもしれないし、中にはそこを考慮して行くの止めた人もいただろうし。

そういった難しいご時世の中で理想とした形ではおそらくなかったけど、やり遂げることができたことは本当に良かったので、何よりもこの楽しい時間を作ってくれた全ての人類に感謝だし、今度こそは何の気兼ねもなくスタァライトを楽しめる日を楽しみに生きていこうと改めて思った。

シークフェルトの舞台や聖翔の次の舞台もあるし、まだまだ長い付き合いになりそうだ。

🦒<わかります

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