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奢り奢られ論争について考えた

奢られることによって承認欲求を満たしてる、とかもありそうだよな。

この人は奢り奢られ論争をどう思ってるだろう、と思って意見を求めてみたら、そんな言葉が返ってきた。

たしかに。逆に奢ることによって承認欲求を満たす人もいると思うし、同じ人でもどちらにもなり得ると思う。

■私の奢り奢られ

私は人と食事をする時、男女問わずに割り勘の前提でいる。

「もっと話してみたい」と思った方に時間を作ってもらっていたり、勤め先のインターン生との食事だったり、大好きな相手の誕生日前後だったりすると、ささやかにでもご馳走たくなる。
大幅な遅刻をしてしまった時、申し訳なさからお茶代を出すという形のこともある。

ご馳走してくださるという申し出はありがたくいただくことにしてる。
私がご馳走したいと思った時、相手が私の気持ちを受け取ってくれると嬉しいから。

マッチングアプリの出会いでは、それっきりの可能性が高いのにご馳走しててくださる方も度々いらした。その人自身が女性には財布を出させないスタンスなのか、私との時間に価値を感じてくれたんだなと解釈していた。

以前友人が「葵さんにはお世話になってるから」と複数回に渡りご馳走してくれたことも嬉しかった。私は私のできることを楽しめる範囲で提供しているだけでも、彼は私に何らかの形でお返しをしたいほど価値を感じてくれていたんだなと感じた。

1円=1ありがとう

上記はたしか、喜多川 泰さんの『君と会えたから・・・』に書いてあった言葉。過去の奢り奢られを振り返ってるうちに思い出した。

そういえば、大学を出て会社員になりたての弟とGWに会った時、数件のカフェ代からお土産の花代まで全部払ってくれた。
これから会う時は割り勘のつもりでいるけど、過去を含めて嬉しい体験だったな。

■最近考えていたこと

・女性は化粧品やネイル、美容院でお金をかけている
・女性はデートまでの準備で時間もかかっている

よく聞くこれらの主張について、デートのためにコストをかける女性はご馳走してもらうくらいの見返りが相応なのかなあと想像していた。

一方で、ぼんやりと疑問もあった。

  • 美容室やネイルサロンは大抵の場合、1回のデートだけの為の出費ではないと思う。恐らく月1回行けば美しさは保たれるし、週数回のデートがある場合、その都度通う訳ではないと思う。

  • 男性の理美容代/投資時間がゼロの前提になってないか。男性によってはずぼらな私以上にお金をかけていると思う。

  • 仮に”女性はコストがかかるから”という理由で男性が奢るのが当たり前の場合。トランスジェンダー女性とのデートは、その努力に対する見返りが食事代では足りないことになりそう。

最近考えてるうちに辿り着いたのは「デートにかけるコストって自己満足」という考え。
身だしなみが相手のリクエストに応じた形なら食事代を請求するのも分かる気がするけど、女性の主観によって決めているなら、それを「相手のため」って表現するのは押し付けだと思えた。

相手と共通の話題を盛り上げるために、本を読んだり映画を観ている場合だってあることを考えると、キリがないなと思う。

余談だけど、同性愛者ってこの議論の蚊帳の外なんだろうなと思った。

■奢り奢られより気になること

現金かつ1円単位の割り勘

現金なら数百円くらい多く出して構わないので、ざっくり割り勘が良い。
1円単位の割り勘なら電子マネーにしたい。

■あとがき

「奢るべき」「奢りたくない」「美人なら奢りたい」などの議論を見るのが苦手でスルーしていた。それでも一定以上考えると文章にしたくなるたちなのかもしれない。

「私の奢り奢られ」を書いてるうちに、ご馳走することは感謝を表現する手段のひとつに思えてきた。

これからも私は私のためにメンテナンスをして、ご馳走の申し出はありがたくいただき、時には心ばかりのご馳走をさせていただきたいと思う。

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