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【掌握小説】○○しか愛せない困った嗜好“裏”


さて、皆さんあってましたかね、の解答編です🤣

総文字数497


※ご面倒かも知れませんが、あくまで掌握小説の練習の為に表裏にしたので、先に表から閲覧お願いします🤣💦


──⬆️が表です。




【掌握小説】○○しか愛せない困った嗜好“裏”


 最近、かなでの元気がない。何故か最近わたしの側にも寄らなくなった。

「ねえ、奏……」

 ちらりとこちらを見た瞳は、明らかに悲しそうだった。そしてくるりと背を向けると妹に抱きついて顔を擦り寄せていた。本当に、奏は節操なしだ。妹とじゃれあっている姿を見ているだけでむっとする。

「おねーちゃん、湿布臭いよ」

 まだ小学生の妹が不快そうに眉を寄せた。そういえば、一昨日学校の階段から落ちて、手首と足を捻挫したんだ。整形外科にも行ったけど、何ともないとの事で湿布を処方してもらった。
 そっか、もしかしたら湿布の匂いが嫌いなのかも。
 わたしはまだ痛む左手首に貼った湿布を剥がし、ゴミ箱に捨てた。そしてそのままソファーで妹の膝枕をしてもらっている奏の横に座る。

「ほら、これでいい? 帰ってきてよ。奏」

 両手を差し出すと、奏は嬉しそうに飛び跳ね、私の胸の谷間、お腹、そして──彼が一番好きな股の間に鼻を擦り付けた。満足したのか、白い尻尾が激しく左右に揺れる。
 これで、いいのだ。
 例え、わたしの手首がこの後ジリジリ傷んでも、大好きな奏に嫌われるのは嫌だ。私は愛おしい奏の白い毛並みを撫でたまま、一緒にまどろみへと落ちた。





変態に変態と言うのは最高の褒め言葉です。なので、2パターンで妄想して下さった方、ありがとうございます。

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